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中学受験で増加しつつある英語入試!傾向や出題レベル、対策の方法

2025.02.26

近年の中学受験において、「英語」を試験科目に取り入れる学校が増加しています。英語がグローバル社会での成功に欠かせない昨今、英語入試はますます注目されるでしょう。

この記事では、中学受験における英語入試の最新の傾向や出題内容、求められるレベル、そして効果的な対策方法について詳しく解説します。

中学受験における英語入試は、学校によって難易度が異なり、勉強方法に不安を感じる方も少なくありません。英語入試に挑戦する受験生が自信を持って試験に臨めるよう、ぜひ準備の参考にしてください。

◆本記事の目次

●中学校受験で採用され始めている「英語入試」

これまで国語・算数・理科・社会といった科目が中心だった中学受験において、英語が加わることは、受験生にとっての準備の幅や受験の戦略が大きく広がることを意味します。ここでは、英語入試の導入状況やその背景を解説し、受験生がどのように英語入試に備えるべきかを解説します。

中学校受験で英語入試を導入する学校が増加中

中学受験において、英語の入試を導入する学校が増えてきています。特に首都圏では、英語が選択科目として導入されている学校が多く、2024年度のデータによると、首都圏では142校、関西圏では70校の学校が英語入試を導入しています。この傾向は今後も続くと予測され、受験生にとって英語はますます重要な科目となるでしょう。

・関西でも英語入試を導入する学校が増加
関西圏でも、私立中学校で英語入試を導入する学校が徐々に増えています。例えば、大阪薫英女学院、金蘭会、武庫川女子大学附属、京都光華、立命館守山などがその例です。これらの学校では、英語力を早期に育てるために、入試科目に英語を追加し、グローバルな視野を持つ生徒を受け入れています。

・英語入試の取り入れ方は学校によって異なる
英語入試を導入する学校でも、その取り入れ方は学校ごとに異なります。例えば、国語・算数・英語の3科目から2科目を選択する形式や、英語だけで受験できる学校もあります。入試の形式や科目選択に関する詳細は志望校ごとに異なるため、受験生は各学校の入試要項を確認し、しっかりと準備を進める必要があります。

【参考】「英語(選択)入試導入校142校一覧<2024年入試>」(首都圏模試センター)

英語入試を導入する学校が増えた理由

英語入試を導入する学校が増えた理由に関しては以下のような要因が挙げられます。

・小学校における英語の必修・教科化
英語入試を導入する学校が増えた背景には、小学校での英語教育の変化があります。2020年から、小学校での英語が本格的に授業に組み込まれました。特に、3・4年生は英語が「必修化」され、5・6年生では国語や算数と同等に「教科化」されました。このような教育改革により、近年は小学生でもある程度の英語力が求められているのです。

・グローバルな人材を育成するため
英語力が今後の社会で重要なスキルとして位置付けられていることも、英語入試を導入する学校が増えた理由の一つです。世界で活躍するために必要不可欠な英語力を持つ人材を育てるため、英語を入試科目に加える学校が増加しています。英語を中学受験に取り入れることで、小学生のうちから英語に興味を持っている生徒を確保することができ、グローバルな視野を持った生徒を育成できると考えられています。

●中学受験における主な英語の試験方法

中学受験で英語入試を導入する学校が増える中、その出題形式は学校ごとに大きく異なります。筆記試験だけでなく、面接やリスニングを組み合わせる学校もあり、多様化が進んでいるとわかります。

具体的にどのような英語入試が行われているのかを以下で詳しく解説します。

筆記試験

中学受験における英語の筆記試験は、語彙や文法、英作文など基本的な英語力を問う問題が出題されます。一般的には、小学校の学習内容をベースにした問題が出されることが多いですが、学校によってはそれを超えたレベルの英語力が求められることもあります。特に英作文の問題では、与えられたテーマについて自分の意見を英語で表現する力が試されます。例えば、「自分の好きな本について英語で紹介しなさい」といった内容などです。このような問題には、文法や語彙の正確さだけでなく、論理的な構成や表現力も重視されます。

面接試験

面接試験は、英語でのコミュニケーション能力を問う重要な部分です。面接の形式は、個人面接やグループ面接、英語でのディスカッション形式などがあります。英語で自己紹介をしたり、英語で質問に答えたりすることで、日常会話レベルの英語力が試されます。また、近年では、面接試験のみで入試が行われる学校も増えてきました。自信を持って英語でコミュニケーションを取れることが重要です。

リスニング

英語の理解力を測るためにリスニング問題が出題されることもあります。リスニング問題は、英語の会話や短い文章を聞き、その内容に基づいて質問に答える形式が一般的です。小学校で習う基本的な英語が聞き取れるだけで十分な学校もあれば、より高度なリスニング力が求められる学校もあります。リスニング問題が出題される場合、日常的に英語を耳にする機会を増やして音に慣れておくとよいでしょう。

中学受験の英語入試で求められるレベル

中学受験における英語の難易度は、学校によって大きく異なります。英検®4級~2級の範囲内で出題されることが多く、英検®4級が中学2年生レベル、英検®2級は高校3年生レベルに相当します。そのため、英語の基礎力をしっかりと身につけておく必要があります。

英検®4級程度の内容なら小学校の学習範囲で対応できますが、英検®2級レベルの問題になると、さらに難易度が高くなり、単語の量や文法の理解が求められます。小学校の授業だけでは対応できないことも多いため、早い段階から英語をしっかりと学び、実力をつけることが大切です。

中学受験では英検®を取得していると優遇措置を受けられるケースがある

英検®を取得している受験生に対して、さまざまな優遇措置が提供される中学校が増えています。受験生はより有利な条件で入試に臨むことができるため、小学生の英検®の取得が注目されています。以下では、英検®の取得で受けられる優遇措置の例を紹介します。

優遇措置の例① 入試の得点が加算される

中学受験の際に英検®を取得していると、得点が加点されるケースがあります。全国60以上の中学校で加点や試験免除が行われ、合格の可能性が高まります。もちろん、加算される点数や対象となる級は学校によって異なります。より高い級を取得しておけば、大きな加点が期待でき、苦手科目のカバーにもつながるはず。

優遇措置の例② 英語の学科試験が免除される

英検®を取得していると、英語の学科試験を免除する学校があります。受験する学校により対象となる級は異なりますが、英検®3級以上を対象にしている学校がほとんどです。早い段階で英検®を取得しておくと、入試が近づいたら英語以外の科目に集中できます。既に英語学習を始めているなら、英検®の取得を目標に学習しておくとよいでしょう。英語のスキルアップにもつながり、他の入試科目もゆとりを持って学習できるため、受験対策を計画的に行えるようになります。

優遇措置の例③ 特待生になれる可能性がある

英検®を取得していると、英語の学科試験を免除する学校があります。受験する学校により対象となる級は異なりますが、英検®3級以上を対象にしている学校がほとんどです。早い段階で英検®を取得しておくと、入試が近づいたら英語以外の科目に集中できます。既に英語学習を始めているなら、英検®の取得を目標に学習しておくとよいでしょう。英語のスキルアップにもつながり、他の入試科目もゆとりを持って学習できるため、受験対策を計画的に行えるようになります。

中学受験における英語入試の対策方法

志望校の入試レベルと出題傾向を確認しておく

まずは、志望校の入試レベルを確認しておくことが重要です。入試レベルや出題傾向は学校により大きく異なるので、学習を始める前に確認することで、合格に向けて最短ルートで学習できます。志望校の情報をチェックせずに学習を始めると、見当違いな方向に努力してしまい、せっかく勉強した内容が入試に役立たないケースも少なくありません。書店で販売している問題集や塾を通じて、志望校の入試レベル、試験内容を確認することから始めましょう。

単語をしっかり覚える

入試で出題される英語の基礎となるのが英単語です。試験の内容に関わらず単語は必要になるので、しっかり覚えるようにしましょう。単語をスムーズに覚えるには、家でCDやラジオを流しながら学習する方法がおすすめです。自己管理をしながら家で学習するのが難しい場合は、英会話スクールや塾に通いながら勉強習慣を身につけるとよいでしょう。

テキストや問題集を活用する

レベルの高い試験を行う難関校では、本格的な長文の解読や作文が出題されるケースがあります。長文問題に慣れるには、テキストや問題集を活用しながら学習するのが効果的です。志望校の過去問などを用いて学習すると、より効率的に学習できます。志望校が難関校でない場合もさまざまな出題形式に触れておくことがおすすめです。さまざまな問題に触れておくと、入試で出題される複雑な問題にも柔軟に対応できるようになり、高得点が期待できるでしょう。

塾や英会話スクールに通う

塾や英会話スクールに通うのも選択肢の1つです。小学生のお子さんは、自分で時間を管理して勉強することに慣れておらず、家で集中するのは簡単ではありません。塾や英会話スクールに通うと、集中できる空間で持続して勉強に臨めます。さらに、勉強を教えるプロが指導するので、志望校に合わせた受験対策をすることが可能です。過去の出題傾向を踏まえて学習できるため、より効率的に合格に向けた学習ができるでしょう。

京進グループなら中学受験の英語入試対策にも対応!

中学受験において英語入試の導入が進む中、効率的かつ実践的な対策が求められます。英語力を高めるためには、単語力や文法力、作文力、リスニング力を強化し、各学校の出題傾向に合わせた学習が重要です。さらに、英語面接を実施する学校も多く、スピーキングやコミュニケーション能力の向上も欠かせません。

そんな中で、「京進グループ」では、英語の基礎から応用まで幅広いサポートを行っています。また、京進の英会話『ユニバーサルキャンパス』では幼少期から英語指導だけでなく、英検対策として英語面接やリスニングの指導も行っており、実際の入試を見据えた実戦的な練習が可能です。英会話や英作文のスキルをしっかり身につけることで、英語入試を突破するための力をつけていきましょう。

京進の中学・高校受験TOPΣ資料請求いただければ、具体的なカリキュラムや指導方法についてさらに詳しくご確認いただけます。お子さまの未来を切り開くため、京進でサポートを受け、英語入試に自信を持って挑戦しましょう。。

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