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高校受験の成功に必要な勉強時間はどのくらい?学年ごとの平均

2025.09.24

高校受験を控える中学生にとって、「どれくらいの時間勉強すれば志望校に合格できるのか?」は大きな疑問でしょう。学年や志望校のレベルによって、最低限必要な勉強時間は異なります。

本記事では、学年別の平均勉強時間に加え、偏差値を上げるために必要な学習時間や、忙しい中学校生活の中で学習効率を上げる方法を詳しく解説します。高校受験を控えている方やその保護者の方はぜひ参考にしてください。

【中学1年生~2年生】高校受験成功のために必要な勉強時間

志望校に合格するためには、学年ごとに適切な勉強時間を確保し、計画的に学習を進めることが重要です。学校での勉強とは別に確保したい、勉強時間の目安を解説します。

中学1年生

中学1年生の段階では、まだ受験を意識することは少ないかもしれませんが、この時期から少しでも勉強を積み重ね、机に向かう習慣をつけることが大切です。普段の勉強時間は、宿題に30分、授業の復習に30分、合計1時間程度が平均といえるでしょう。

1日の勉強時間
普段1時間程度(宿題30分、復習30分)
定期テスト前平日は3時間程度
休日は3時間~5時間程度

受験する高校によっては、入試の結果だけではなく内申点も大きく影響するため、定期テストは特に重要です。高得点を取るためにも、定期テスト前は、ある程度の時間を勉強にあてるようにしましょう。具体的には、平日で3時間程度、休日で3時間~5時間程度確保することをおすすめします。

中学2年生

中学2年生の段階では、中学1年生と同様、勉強にそれほど時間を割いていない人がほとんどでしょう。宿題に30分、授業の復習に30分、合計1時間程度が平均だと考えられています。

1日の勉強時間
普段1時間程度(宿題30分、復習30分)
定期テスト前平日は3時間程度
休日は3時間~5時間程度
長期休み期間中1時間~2時間程度

一方で、少しずつ受験を意識し始めることも重要です。特にこの時期からはテストも難しくなり、勉強した人と、勉強しなかった人の差が出やすくなります。推薦を視野に入れている人は、計画的に学習を進めてください。

また、長期休みの間は、中学3年生でいいスタートダッシュが切れるように、これまで習った範囲の復習を毎日1時間~2時間程度は確保するとよいでしょう。

【中学3年生】高校受験成功に必要な勉強時間とタイムスケジュール例

中学3年生は、いよいよ受験本番に向けた学習が本格化する時期です。時期ごとに適切な学習時間を確保し、受験対策を進めましょう。具体的な勉強時間は以下です。

1日の勉強時間
1学期普段は1時間~2時間程度
定期テスト前は5時間程度
夏休み5時間~8時間程度
2学期平日は3時間以上
休日は5時間~8時間程度
冬休み8時間程度
1月~受験日平日は5時間程度
休日は8時間程度

1学期

1学期は、本格的な受験勉強を始めるための「切り替え期」です。
まずは、毎日机に向かう習慣を身につけましょう。普段の学習は1~2時間を目安に、「学校の宿題+授業の復習」から始め、学習リズムを作ります。

さらに、定期テスト前には勉強時間を毎日5時間程度まで増やすのが理想です。この段階で長時間の学習に挑戦しておくと集中力が養われ、夏以降の本格的な勉強へスムーズに移行できます。

平日のタイムスケジュール例(勉強時間:2時間)
16:30帰宅・休憩
17:00宿題・学校の復習(1時間)
18:00夕食・入浴
19:30英語の基礎(単語・文法)(30分)
20:00数学の基礎問題演習(30分)
20:30自由時間・リフレッシュ
22:00就寝

集中力を維持して効率的に勉強をするポイントは以下の記事にまとめています。気になる方は合わせてチェックしてみてください。

参考コラム:勉強中に集中力を維持するためのコツと途切れたときの対処法

夏休み

夏休みは「受験の天王山」と呼ばれる大切な時期です。学校の授業がないこの期間は、基礎固めや弱点克服を集中的に進められる絶好のチャンスとなります。毎日5~8時間を目安に、計画的に勉強を進めましょう。

たとえば、午前は英語・数学・国語などの主要科目、午後は苦手科目や過去問、夜は理科や社会の暗記という流れで取り組むと効率的です。この夏の頑張りが、秋以降の成績を大きく左右します。

夏休みのタイムスケジュール例(勉強時間:8時間)
8:00起床・朝食
9:00数学の問題演習(1時間)
10:00英語の長文読解(1時間)
11:00国語の長文読解(1時間)
12:00昼食・休憩
13:00苦手科目の集中学習(2時間)
15:00休憩
15:30過去問の復習・宿題(2時間)
17:30自由時間・運動
18:00夕食・入浴
20:00社会・理科の暗記(1時間)
21:00自由時間・リフレッシュ
22:00就寝

2学期

2学期は、応用力を伸ばし、志望校を意識した勉強を始める時期です。
平日は3時間以上、休日は5~8時間を目安に学習時間を確保しましょう。定期的に模試や過去問を解いて、自分の実力を確かめることが大切です。

また、受験勉強だけでなく、学校のワークや定期テストにもしっかり取り組みましょう。こうした日々の努力が学力を定着させ、内申点アップにもつながります。

2学期のタイムスケジュール例(勉強時間:3時間)
16:30帰宅・休憩
17:00宿題・学校の復習(1時間)
18:00夕食・入浴
19:00過去問の解き直し(30分)
19:30理科・社会の暗記(30分)
20:00数学・英語の問題演習(1時間)
21:00自由時間・リフレッシュ
22:00就寝

冬休み

冬休みは、受験勉強の総仕上げをする大切な時期です。
1日8時間を目安として、志望校の過去問を中心に勉強を進めましょう。本番と同じように時間を計って取り組むことで、解答のスピードや時間配分にも慣れることができます。

また、間違えた問題は必ず解き直し、苦手な部分をなくしていきましょう。この時期に合格圏に入っておければ、直前期を安心して迎えられます。

冬休みのタイムスケジュール例(勉強時間:8時間)
8:00起床・朝食
9:00数学の問題演習(1時間)
10:00志望校過去問演習(2時間)
12:00昼食・休憩
13:00解き直し・類題演習(2時間)
15:00休憩
15:30国語の長文読解(1時間)
16:30英語の長文読解(1時間)
17:30自由時間・運動
18:00夕食・入浴
20:00社会・理科の暗記(1時間)
21:00自由時間・リフレッシュ
22:00就寝

1月~受験日

試験直前期は、「最終チェック」と「体調管理」を第一に考えましょう。
勉強時間は、平日5時間、休日8時間を目安に、これまで通りのペースを保つことが大切です。新しい問題集には手を出さず、過去問や模試で間違えた問題の復習に集中してください。

また、本番で実力を出し切るために、生活リズムを整えましょう。夜更かしはせず、毎日しっかり睡眠をとることが重要です。
不安な気持ちになる時期ですが、「これまで十分に頑張ってきた」と自分を信じて、落ち着いて本番に臨むことが合格への近道です。

受験直前のタイムスケジュール例(勉強時間:8時間)
6:00起床・朝食前の軽い勉強(暗記や弱点確認:1時間)
7:00朝食
7:30登校
16:30帰宅・休憩
17:00宿題や学校の復習(30分)
17:30過去問演習(国語・数学など主要科目1時間)
18:30夕食・入浴
19:30過去問の解き直し・弱点確認(1時間)
20:30理科・社会の暗記(1時間)
21:30暗記のチェック(30分)
22:00自由時間・リフレッシュ
22:30就寝

高校受験で偏差値を上げるために費やすべき勉強時間

高校受験に向けて偏差値を上げるためには、継続的な学習習慣の確立と学習内容の最適化 が重要です。ここでは、目標の偏差値ごとに、適切な学習時間と具体的な勉強法を紹介します。

偏差値を40→50に上げる場合

偏差値を40から50に上げるためには、まず学習習慣を身につけることが重要です。いきなり長時間勉強するのではなく、1日30分程度の短時間から始め、徐々に学習時間を増やしていきましょう。

・おすすめの勉強法
この段階では、教科書の内容をしっかり理解し、基礎を固めることが最優先となります。授業の復習を中心に、ノートの見直しや基本問題の解き直しを行いましょう。特に、英語の単語や漢字の暗記、計算問題など、反復学習が必要な分野に重点を置くと効果的です。

偏差値を50→60に上げる場合

偏差値50から60を目指すには、学習習慣を当たり前のものにしつつ、応用力を伸ばすことが求められます。1日あたりの勉強時間は1時間~3時間が目安となり、基礎を固めつつ苦手な科目の克服に取り組むことが重要です。

・おすすめの勉強法
このレベルでは、すでに基本的な知識は身についているため、苦手な単元を洗い出し、重点的に対策を行うことがポイントです。例えば、数学なら応用問題に取り組み、国語なら長文読解の演習を増やすなど、各科目の苦手な問題に合わせた学習を進めていきましょう。

偏差値を60以上に上げる場合

偏差値60以上を目指すには、より高いレベルの問題に挑戦し、解答スピードや正確性を上げることが重要になります。1日あたりの勉強時間は2時間~5時間を目安とし、実践的な演習を積み重ねましょう。

・おすすめの勉強法
この段階では、難易度の高い問題に触れることが不可欠です。数学では思考力を問う応用問題に挑戦し、英語では長文読解やリスニングの演習を増やすなど、入試本番を意識した対策を行いましょう。また、さまざまな問題に触れ、解き方のパターンを身につけることで、未知の問題にも対応できる力を養うことが大切です。

忙しい中学校生活の中で学習効率を上げる方法

部活や習い事など、中学校生活は何かと忙しいものですが、その中でも、志望校合格という大きな目標に向かって効率的に勉強を進めていく必要があります。あらゆる取り組みに優先順位を定め、やるべきことから確実に消化していきましょう。

以下では、忙しい中学校生活の中で学習効率を上げる方法を5点解説します。

やることリストを作成して課題を可視化する

やることリストを作成することで、学習効率アップが期待できます。今、自分が抱えている課題を可視化すれば、次に何をすべきかを把握できるようになるでしょう。
まずは志望校合格に向けて、何ができていないのかを明確にする取り組みが重要です。どの教科の実力が足りていないのか、十分に勉強時間を確保できているのかなどを見直しましょう。
できていないことを明確にした後は、具体的に何をすべきかをプランニングしていきます。すべてを一度に行うことはできないので、優先順位をつけてから進めていくと効率的です。

すき間時間を活用する

忙しい毎日の中では、時間を有効活用できるかどうかが、高校受験成功の可否を握っているといっても過言ではありません。短い時間であったとしても、積み重ねることで大きな差が生まれます。
通学時や授業の休み時間など、すき間時間をうまく見つけて勉強に充てましょう。1日30分のすきま時間であっても、月に換算すれば15時間も勉強していることになります。
すき間時間の勉強には、暗記科目がおすすめです。社会や理科、英語などの語句をすき間時間に覚えれば、メインの勉強時間を暗記に割く必要もなくなるでしょう。

睡眠時間は削らないようにする

学習効率を上げるためにも、睡眠時間を削って勉強することは避けましょう。睡眠不足は、集中力や判断力、理解力の低下に繋がり、結果的に学習効率が下がってしまいます。
勉強不足を感じていたとしても、焦る気持ちを抑えて、毎日しっかりと睡眠を取るようにしましょう。
勉強した内容は、睡眠中に頭の中で整理され、記憶として定着します。覚え直しなどを減らすためにも、少なくとも7時間は睡眠時間を確保するよう、スケジュールを定めましょう。

家族や先生と協力する

効率よく勉強を進めるためには、家族や先生の協力を得ることも大切です。受験に対する不安を聞いてもらったり、モチベーションが維持できるよう励ましてもらったり、子どもひとりでは解決できない問題に直面した際に、大人のサポートは欠かせません。
塾や長期休暇に行われる講習に参加したい場合には、保護者の協力が必須です。子どもが忙しそうにしていても、コミュニケーションを怠らず、いつでも頼ってもらえるような環境づくりを心がけましょう。

学校の授業にしっかり取り組む

高校入試の問題は、学校で学んだ内容をもとに作られているため、普段の授業をしっかり理解することが受験対策の第一歩となります。授業中に習ったことをその日のうちに復習し、わからない部分があれば先生に質問するなど、積極的な姿勢を心がけましょう。

また、学習態度や授業への取り組み方は内申点にも影響します。授業中の発言や提出物の管理、授業態度などが評価の対象となるため、集中して授業を受けることが大切です。内申点は入試の合否を左右する要素の一つなので、日々の授業を大切にし、しっかりと取り組むことを意識しましょう。

志望高校に合格するなら「京進の中学・高校受験TOPΣ」

京進の中学・高校受験TOPΣでは、子どもひとりひとりの特性やレベルに合わせて指導を行っています。基本を繰り返すことで基礎的な力を高めていき、徐々に応用力を伸ばし、段階的なレベルアップを目指している点が特徴です。
以下では、京進の中学・高校受験TOPΣの特徴を具体的に3点解説します。

志望校の偏差値で選べる通常授業クラス

京進の中学・高校受験TOPΣは、最難関公立高校・私立高校を目指すクラスから公立上位高・有名私立高校など、志望校に合わせたクラス編成を行っています。また、適正少人数制を取り入れていますので、集中しやすい人数で授業を受けることが可能です。

中学3年生対象の特別講座で短期間の成績向上が可能

京進の中学・高校受験TOPΣでは、中学3年生を対象とした特別講座を行っています。季節講習や日曜特訓、GW特訓、正月特訓などを随時実施しており、短期間で実力が身につくとして、子どもにも保護者にも好評です。

最新の出題傾向を分析した入試予想問題を使用したり、通常授業とは違った角度から指導を行ったり、特別講座ならではの学習を行います。

季節講習は全学年対象、日曜特訓と正月特訓は一部、中学2年生も対象であるため、中学3年生以外にもおすすめです。

生徒ごとの成績・性格に合わせたフォローアップ体制

京進の中学・高校受験TOPΣは、生徒ひとりひとりの成績や性格に合わせたフォローアップ体制を整えてきました。

勉強に対するモチベーションを上げていくための「ほめる指導」や、目標とその達成度合いを記録する「リーチング学習手帳」によって、勉強の習慣化を図るとともに、高校受験に向かっていく気持ちを高めていきます。

授業前後には、教師が個別の質問に対応している点も特徴です。授業ではわからなかった内容も、生徒の習熟度に合った解説を受けられます。

勉強時間をしっかりと確保して受験に臨みましょう

高校受験の成功には、学年ごとに適切な勉強時間を確保し、効率的な学習を進めることが大切です。基礎を固め、苦手科目を克服しながら、受験本番に向けた実践的な演習を重ねましょう。

また、学習環境を整え、効果的な指導を受けることも合格への近道です。「京進の中学・高校受験TOPΣ」では、志望校に合わせた指導や特別講座を通じて、受験生一人ひとりをサポートします。夢の実現を目指してがんばるお子さまに、とことん向き合う姿勢を持った塾を探している方は、ぜひお問合せください。

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