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高校受験の面接でよく聞かれる質問と回答例、マナーや合格に近づくポイントを紹介

2026.04.27

高校受験の面接では、よく聞かれる質問への準備と、入退室のマナーを身につけることがとても重要です。
学科試験の勉強に追われ、つい面接対策を後回しにしがちですが、事前に「どんな質問が出るか」「どう答えるか」「どのように振る舞うか」を把握しておくだけで、本番の緊張を和らげ、自信を持って臨むことができます。

この記事では、高校受験の面接対策として志望動機・自己PRなどの定番質問の回答例から身だしなみのポイント、想定外の質問やトラブルへの対応法まで、高校受験の面接で合格に近づくための実践的なコツを紹介します。

高校受験の面接でよく聞かれる質問と模範回答例、NG回答例

高校受験の面接でよく聞かれる質問は、志望動機や中学校生活での経験、将来の夢などが中心です。面接官は回答内容から受験生の熱意や人柄、学校への適性を判断しています。そのため、丸暗記ではなく自分の言葉で具体的に話すことが重要です。NG例も参考にしながら、自分だけの説得力ある回答を準備しましょう。

志望動機・志望理由

・質問例
「数ある高校の中で、なぜ本校を志望したのですか?」

・質問意図
その高校に対する熱意があるか、そして学校の教育方針や校風に受験生が合っているかを確認するために質問されます。これは多くの面接で聞かれる重要項目です。面接対策を始めたら、真っ先に準備しましょう。

・模範回答例
御校の「文武両道」を掲げる教育方針に深く共感したからです。私は中学3年間、部活動と勉強の両立に励んできました。御校の〇〇部の活動内容や環境を調べる中で、自分の目標に合うと感じ、この環境でさらに成長したいと考え、志望いたしました。

・NG回答例
「家から近くて通いやすいからです」
「自分の偏差値に合っていて、合格できそうだったからです」

・アドバイス
「通いやすい」「制服がかわいい」といった理由も、きっかけとしては問題ありません。ただし、それだけでは動機として弱く見えます。立地や環境を理由にする場合も、「通学時間を学習時間に充てたい」「部活動に打ち込む時間を確保したい」など、入学後の目標と結びつけて話すと良い印象になります。

趣味・特技

・質問例
「あなたの趣味や特技について教えてください。」

・質問意図
受験生の人柄や努力の方向性を見ています。「何に一生懸命取り組んでいるか」「その経験から何を学んだか」を聞きたいという意図があります。

・模範回答例
私の趣味はバスケットボールです。部活だけでなく休日にも練習を続け、チームワークの大切さを学びました。高校でもバスケットボール部に入り、仲間と切磋琢磨しながら成長したいです。

・NG回答例
「特にありません」
「ゲームです(説明なし)」

・アドバイス
「特にありません」と答えると会話が続かず、印象が薄くなります。もし趣味がゲームなら、単に「好きだから」で終わらせず、「ゲームをきっかけにプログラミングに興味を持った」など、学びや成長につながる視点を加えると良いでしょう。

将来の夢

・質問例
「将来の夢や、就きたい職業はありますか?」

・質問意図
今の努力がどのような未来につながるのか、目的意識を確認する質問です。

・模範回答例
①将来の夢が決まっている場合
私の夢は看護師になることです。祖母が入院した際、優しく接してくれた看護師の方に憧れを持ちました。御校で理数系科目の基礎を固め、将来は人の心に寄り添える医療従事者になりたいです。

②将来の夢がまだ決まっていない場合
まだ具体的な職業までは決まっていませんが、地域や社会を支える仕事に興味があります。中学校では学級委員としてクラスの環境整備に取り組み、皆が過ごしやすい空間を作ることにやりがいを感じました。御校の総合的な学習やボランティア活動を通じて、自分の強みを活かせる分野を見つけ、将来につなげていきたいです。

・NG回答例
「まだ決まっていません」
「お金持ちになりたいです」

・アドバイス
夢が決まっていなくても問題ありません。その場合は、「興味がある分野」や「挑戦してみたいこと」を具体的に伝えて、将来への前向きな姿勢を示しましょう。

中学校でがんばったこと・取り組んだこと

・質問例
「中学校生活の3年間で、力を入れたことは何ですか?」

・質問意図
努力の過程や成長力を知りたいという意図があります。困難をどう乗り越えたか、チームの中でどう行動したかを評価しています。

・模範回答例
中学校生活で一番頑張ったことは、数学の成績を上げるための勉強です。1年生の頃はテストで平均点を下回ることが多かったため、先生に質問に行ったり、友達と問題を出し合ったりして復習を続けました。その結果、3年生の2学期にはテストでクラス上位の点数を取ることができ、努力を続ける大切さを学びました。

・NG回答例
「部活動で優勝したことです(結果のみ)」
「毎日休まず登校しました」

・アドバイス
結果よりも過程と気づきを伝える方が印象に残ります。「どう頑張ったか」「そこから何を学んだか」を軸に話しましょう。

入学後にやりたいこと

・質問例
「本校に入学したら、どのようなことに挑戦したいですか?」

・質問意図
入学後の学習意欲や高校生活への期待を知るための質問です。

・模範回答例
入学したら、まずは授業についていけるように、予習・復習の習慣を身につけたいです。部活動では、○○部に入って基礎からしっかり練習し、先輩方のように活躍できるよう努力したいと考えています。

・NG回答例
「特に決めていません」
「ゆっくり過ごしたいです」

・アドバイス
消極的な回答は避けましょう。学習・部活・学校行事のいずれかひとつでもでも良いので、挑戦したいことを具体的に述べると意欲が伝わります。

自分の長所・短所

・質問例
「あなたの長所と短所を教えてください。」

・質問意図
自己理解・自己分析ができているかを確認します。弱点を自覚し、改善しようとする姿勢が評価のポイントです。

・模範回答例
長所は一度決めたことを最後までやり抜く粘り強さです。短所は、一つのことに集中しすぎて周りが見えなくなる点です。そのため、常に周囲の状況を確認し、優先順位をつけて行動するよう意識しています。

・NG回答例
「短所はありません」
「(短所を挙げたまま)~なので困っています」

・アドバイス
短所を言うときは「短所+改善努力」の形で締めましょう。失敗経験から学んだ姿勢を具体的に話すと、成長意欲が伝わります。

時事問題(ニュース)

・質問例
「最近、気になっているニュースはありますか?」

・質問意図
社会への関心度や、自分なりの意見を持つ姿勢を確認します。

・模範回答例
私は、プラスチックゴミによる海洋汚染のニュースに関心があります。レジ袋の有料化以降、私自身もマイバッグを持ち歩くようになりましたが、依然として海に流出するゴミが減っていないという現状を知り、ショックを受けました。高校に入学したら、ボランティア活動などを通じて自分にできる環境保護活動を具体的に実践していきたいと考えています。

・NG回答例
「特にありません」
「昨日の事件です(説明なし)」

・アドバイス
ニュースは環境・防災・福祉など高校生が話しやすいテーマを選びましょう。「事実→自分の意見→これからの行動」という順で話すと整理されて聞きやすくなります。

【逆質問】「最後に質問はありますか?」と聞かれたら

・質問例
「入学までに身につけておくと良い学習習慣があれば教えてください。」
「○○部に興味があります。未経験でも取り組める雰囲気でしょうか?」

・質問意図
面接の最後に志望度の高さや主体性を確認するため、「何か質問はありますか?」と聞かれることがあります。

・NG回答例
「(HPを見ればわかるような)生徒数は何人ですか?」
「特にありません」

・アドバイス
「特にありません」と答えても減点にはなりませんが、学校の活動内容や生活面に関する質問を1〜2個準備しておくと安心です。例えば「ボランティア活動にはどのような機会がありますか?」のように、入学後を前向きに想定した質問がおすすめです。

高校受験の面接で気をつけるべきマナーとは?

高校受験の面接では、入退室の動作・身だしなみ・言葉遣いといった基本的なマナーが見られています。清潔感のある服装と落ち着いた態度、そして明るくはっきりとしたあいさつで、好印象を残しましょう。

高校面接の入室・着席マナー

入室から着席までの一連の動作は、第一印象を決定づける重要な場面です。慌てずに、丁寧な所作を意識しましょう。

  1. 呼び出し:受験番号と名前を呼ばれたら、大きな声で「はい」と返事する
  2. ノック:落ち着いてドアを3回ノックする
  3. 入室の合図:「どうぞ」と言われたら静かにドアを開ける
  4. 入室の仕方:「失礼します」と言い、軽く一礼して入室
  5. ドアの開閉:ドアの方を向き直ってから、両手で静かに閉める
  6. 一礼・移動:面接官に一礼して椅子の横まで歩く
  7. 挨拶:「受験番号〇番、〇〇中学校の〇〇〇〇です。よろしくお願いいたします」と言い、一礼する
  8. 着席:「おかけください」と言われたら、「失礼いたします」と一言添えて座る

高校面接の退室マナー

面接が終わっても、最後まで丁寧に振る舞うことが大切です。退出の瞬間まで見られている意識を持ちましょう。

  1. 終了の合図:「以上で終わります」と言われたら、「はい」と返事して立ち上がる
  2. 挨拶:椅子の横に立ち、「ありがとうございました」と一礼する
  3. ドア前:ドアの手前で面接官に向き直り、「失礼いたします」と言って一礼する
  4. 退出:静かにドアを開け、外に出たら音を立てずに閉める
  5. 退出後:係員の指示に従い、私語やスマートフォン操作を控える

【チェックリスト】面接で損をしない服装・身だしなみ

身だしなみの乱れは、そのまま「準備不足」「だらしない印象」として伝わります。家を出る前に、次のポイントを確認しましょう。

  • 髪型:寝癖がないか、前髪が目にかかっていないか
  • 制服:ボタンはきちんと閉まっているか、シワ・汚れはないか
  • スカート・ズボン:丈の長さが適切か
  • 足元:靴下は白・紺・黒など指定色で、靴は磨いているか
  • 手元:爪は短く清潔に。アクセサリーや派手な腕時計は避ける
  • その他:清潔なハンカチ、ティッシュを携帯しているか

言葉遣い

普段の癖が出やすいのが言葉遣いです。自然に話せるように練習しておきましょう。。

  • 一人称は「わたし」:「ぼく」「自分」「俺」は避けましょう。
  • 学校を呼ぶときは「御校」:口頭では「御校(おんこう)」、書面では「貴校(きこう)」を使います。
  • 語尾をはっきりと:「〜です」「〜ます」を明確に。語尾を伸ばす(〜でぇ)・くだけた口調(〜っす、めっちゃ)は避けましょう。

高校受験の面接で高い評価を得るためのポイントとは?

高校受験の面接で高い評価を得るためには、自己分析の深化と志望校研究の徹底が欠かせません。学校の特徴と自分の経験を具体的に結びつけて話すことで、入学への強い意欲を伝えられます。

自己分析と志望校の研究をして自信をつける

面接官は「なぜこの学校を選んだのか」を知りたいと思っています。
志望校のホームページやパンフレットを読み込み、教育目標・進学実績・部活動の特徴を調べ、自分の経験と重ねて話すことで説得力が増します。

例えば「御校の教育方針に共感しました」だけでは抽象的です。「御校の〇〇部で、中学での△△の経験を生かして貢献したいです」と具体化すると、「よく調べている」「入学後も活躍してくれそう」という印象を与えられます。

表情や所作の練習をしておく

緊張しても落ち着いた印象を出せるよう、表情・目線・動作を意識して練習しておきましょう。家族や先生、塾講師にチェックしてもらうのも効果的です。

  • 表情:口角を少し上げ、明るく柔らかい印象を意識する
  • 目線:面接官の目を見るのが苦手な場合は、口元〜首元を見て落ち着きを保つ
  • 練習法:スマートフォンで自分の面接練習を動画撮影し、客観的に確認する

「趣味は野球です。小学校から続けており、中学校でも野球部に所属していました。高校でも野球部に入部し、甲子園を目指したいと思っています」といったような、これまでの向き合い方と今後の関わり方を具体的に伝えるのが理想的です。。

「ゆっくり」「明るく」「抑揚をつけて」を心がける

緊張すると早口になりがちですが、ゆっくり話す方が安心感を与えます。目安として「少し遅いかな」と思うスピードが、相手にはちょうど良いです。
また、トーンを少し高め・声量をほんの少し大きめにすると、明るく前向きな印象を残せます。特に伝えたい言葉の前で「一呼吸おく」「声に抑揚をつける」ことで、話に自然なリズムが生まれます。

「結論→理由→具体例」で簡潔に話す

面接では短い時間で自分を表現する必要があります。「PREP法」を活用すると、話の構成がわかりやすくなり、聞き手の印象に残りやすくなります。

  • 結論:「私の長所は継続力です。」
  • 理由:「中学3年間、毎日欠かさず英単語を練習してきたからです。」
  • 具体例:「最初は大変でしたが、続けたことで英検〇級に合格しました。」
  • 再結論:「これからも努力を続け、結果につなげたいと思います。」

この型を覚えておくだけで、緊張していても話がズレにくく、整理された印象を与えられます。

高評価を逃すNG例

面接では「加点」だけでなく「減点を防ぐ意識」も大切です。以下の点に注意しましょう。

マナーの欠如:入退室の作法、あいさつ、姿勢が雑だと第一印象が悪くなります。
→「集団生活での礼儀を守れない」と見なされることもあります。

身だしなみの乱れ:制服のボタンや髪型、靴の汚れなどは清潔感の指標です。
→「TPOをわきまえられるか」が見られています。

回答内容のずれ:質問の意図を理解せず、暗記した答えをそのまま棒読みしてしまう。
→コミュニケーション力・理解力も評価対象であることを忘れずに。

志望動機の抽象化:「校風に惹かれました」だけでは印象に残りません。
→「どの部分に惹かれたのか」「なぜこの学校で学びたいのか」を具体化することが重要です。

高校受験の面接でハプニングや予想外のことが起きたときの対処法

高校受験の面接中に思わぬハプニングが起きても、焦らず落ち着いて対応すれば大丈夫です。言い間違えたときはすぐに訂正し、答えに詰まったときは「少し考える時間をいただけますか」と伝えましょう。

思わずミスをしたとき

・言い間違え・敬語ミス
話している途中で気づいたら、すぐに「失礼しました。〇〇ではなく△△です」と短く言い直しましょう。動揺して言い訳を続けるより、訂正して次に進むほうが潔く、良い印象を与えます。

・回答を忘れた・頭が真っ白になった
沈黙が続くと焦ってしまいますが、まずは深呼吸して「少し考える時間をください」と伝えましょう。それでも思い出せない場合は、「申し訳ありません、緊張でうまくまとまりません」と正直に言って構いません。一生懸命に答えようとする姿勢は伝わります。

予想外の質問・難しい質問が来たとき

・まずは一呼吸おく
すぐに答えようとして焦るより、2〜3秒考えてから話す方が落ち着いて見えます。
少し間を取って整理することで、内容も伝わりやすくなります。

・知らない時事用語などは無理に知ったかぶりをしない
知らないことを聞かれた場合は、「勉強不足で申し訳ありません。その言葉はきちんと理解できていないので、帰宅後に調べたいと思います」と正直に答えましょう。知ったふりをするよりも、素直に認めて学ぶ姿勢を見せるほうが好印象です。

集団面接でのハプニング

前の人と同じ答えになっても焦る必要はありません。「先ほどの方と重なりますが、私も○○という点が魅力だと感じています。その理由は〜」と共通点を認めたうえで、自分なりの理由やエピソードを付け足せば、オリジナリティのある回答になります。

体調・持ち物・入退室まわりのトラブル

・体調不良・咳・くしゃみなど
咳やくしゃみは誰にでも起こり得ます。咳き込みそうなときは口元を手で押さえ、小さな声で「失礼しました」と一言添えれば大丈夫です。もし面接中に気分が悪くなった場合は、すぐに試験監督や面接官に伝え、無理をしないようにしましょう。

・受験番号・名前を言い間違えた
緊張で自分の名前や番号を噛んだり間違えたりすることもあります。その場ですぐに「失礼しました。〇番、△△中学校の□□です」と言い直せば問題ありません。

ミスや予期せぬ出来事があっても、その後に立て直す姿勢が印象を左右します。「さっき失敗した」と表情を曇らせるより、明るく前向きに対応するほうが好印象です。

高校受験の面接と筆記試験の対策は…

高校受験の面接で高評価を得るには、正しいマナーを身につけ、質問に対する回答を準備しておくことが必要です。入退室や着席、あいさつのほか、手元や足元の所作、身だしなみまで意識し、悪い印象を与えないように注意しましょう。

また、志望校が求める生徒像を調べ、自分がその学校に合っていることを具体的に伝えることが重要です。本記事で紹介した「よく聞かれる質問」の回答を準備し、緊張していてもスムーズに答えられるよう練習しておきましょう。

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高校受験の面接に関するQ&A

高校受験の面接では、一人称は何と言えばよいですか?

一人称は、男女問わず「わたし」を使うのが基本です。面接では丁寧さと落ち着いた印象が評価されます。普段「ぼく」や「自分」などを使う人は、本番でうっかり出てしまうこともあるので、練習段階から「わたし」で話す習慣をつけておきましょう。

高校受験の面接で「短所」を聞かれたら正直に答えても大丈夫ですか?

正直に答えて問題ありませんが、「改善の努力」を必ず添えて話しましょう。例えば「せっかちなところがありますが、ミスを防ぐために確認を徹底しています」といったように、短所を前向きに捉える姿勢を見せるのがポイントです

高校受験の集団面接で他の人と答えが被ったらどうすればいいですか?

「前の方と同じになりますが」と前置きして、自分の言葉で答えれば問題ありません。答えが似てしまっても、内容より伝え方や誠実さが大切です。「私も同じ意見ですが、〇〇という経験からそのように考えています」のように、自分だけのエピソードや理由を付け加えると差がつきます。