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西京高校の入試の傾向・倍率・内申点をまとめて解説!入試対策ができる学習塾も紹介

2023.01.02

西京高校は堀川高校、嵯峨野高校と並んで京都の御三家と呼ばれていて、人気が高い男女共学の高校です。合格には入試、内申点ともに高レベルな点数が求められます。

今回は西京高校の特徴から入試方式や倍率、入試の出題傾向まで徹底解説しました。
西京高校を受験するにあたっておすすめの学習塾「京進の中学・高校受験TOPΣ」も紹介しているので、西京高校への入学を目指したい方は、ぜひ最後まで読み進めてください。

◆本記事の目次

西京高校の基本情報

西京高校の正式名称は「京都市立西京高等学校」で、「京都府京都市中京区西ノ京東中合町1」に位置しています。アクセスは京都市バス「西大路御池」下車すぐ、京都市地下鉄東西線「西大路御池駅」下車すぐ、JR山陰本線(嵯峨野線)「二条駅」徒歩10分、「円町駅」徒歩8分と最寄駅が多く距離も近いため、通学しやすい場所と言えます。京都の御三家高校の一つで偏差値も高く、京都府内でもトップレベルの学力をもつ公立高等学校です。

京都には通学圏制度があり、保護者の住所によって通学区域が決まっています。通学圏制度によって受験できる高校が分けられていますが、専門学科については広く受験できる場合が多いです。西京高校のエンタープライジング学科は、丹後・中丹・口丹・京都市・乙訓・山城どの通学圏でも通えます。

●学科は全日制の「エンタープライジング学科」

西京高校の全日制に普通科はなく、専門学科であるエンタープライジング学科が設置されています。生徒が自分自身で未来を切り拓くための「社会人力」を身につけ、社会で活躍できるグローバルリーダーを目指す学科です。その「社会人力」を養うため、Communication(コミュニケーション:人と繋がる力)、Collaboration(コラボレーション:社会と関わる力)、Challenge(チャレンジ:果敢に知と向き合う力)という、3つのC(コンピテンシー)を目標として掲げています。

英語教育と情報教育に力を入れているのも特徴です。選択制で海外フィールドワークを高校1年生の3月に実施しており、行き先は調査したいテーマをもとに、上海・シンガポール・タイなどのアジアの国々から自分で選択できます。

●整備された学習環境

西京高校は自主学習やグループワークのための施設などが豊富に設置されており、学習環境が整った公立高校です。各教室にはスクリーンなどの情報機器が設置され、ノートパソコンは生徒1人につき1台提供されています。

机が自由に移動できるエンタープライズ演習室、アクティブラーニングコモンズはグループ活動に最適です。120名が入る自習専用の学習室では、集中して勉強ができそうです。地下にありますが、明るい光が入ってくる図書館は府内最大規模です。

●卒業生の進学実績

ここでは、西京高校卒業生の主な進路先の紹介として、令和4年度(2022年度)入試の合格状況を説明します(2022年5月11日現在)。合格者は国立大学159名、公立大学53名、私立大学718名、海外の大学1名、大学校2名、専門・各種学校2名で、国公私立・海外を合わせた大学合格者は931名でした。

その中でも多く合格しているのが、国公立大学では京都大学(28名)、大阪公立大学(26名)、神戸大学(25名)、大阪大学(20名)です。私立大学で多いのが立命館大学(240名)、同志社大学(101名)、近畿大学(63名)、関西大学(54名)、京都産業大学(43名)でした。


西京高校の選抜方式「A方式1型」とは

京都府の公立高校入試では、前期選抜と中期選抜(欠員がある場合のみ後期選抜を実施)で入試が行われますが、西京高校エンタープライジング学科の入試は前期選抜のみで、募集人数は160人です。

選抜方式はA方式1型と2型の2つがあり、A方式1型は144人と定員が多い入試方式となっています。また、A方式1型は面接が実施されません。

ここではまずA方式1型について、令和4年度の募集要項や倍率を説明し、その後、A方式2型の入試情報を紹介します。

●募集要項

今年度の募集要項によると、募集人員は144名で、検査項目と配点は国語100・数学150・英語150・理科100・社会50の計550、小論文50、報告書(内申点)150です。検査時間は国語・理科が50分、数学・英語が60分、社会・小論文が40分となっています。

2022年の受験日程は2月16日(水)8:30〜(学力検査)、2月17日(木)9:00〜(小論文)でした。

●倍率と合格ライン

実質倍率は1.95倍(前年比-0.13ポイント)となっており、前年と大きく変わらず人気を集めています。

科目別平均点で合格者と不合格者の差が大きかったのは、数学と英語でした。この2科目で得点できたかどうかが、合否の分かれ目となったようです。

●陸上競技部に所属していた学生は「A方式2型」も要チェック

A方式2型の定員は16名と狭き門です。募集要項には「活動実績報告書の『高等学校において取り組みたい活動』欄に、『陸上競技部』と明記すること」「『陸上競技部』に関連する内容(顕著な活動実績等)については、必ず記載すること」と指定があるので、陸上競技者向けの推薦入試と言えそうです。

A方式2型は1型とは違い、活動実績報告書を提出する必要があるので注意してください。面接もあるため、想定される質問と回答も考えておきましょう。

検査項目と配点は、国語80・数学120・英語120・理科80・社会40の計440、小論文50、報告書(内申点)150、面接50、活動実績報告書60です。検査時間は国語・理科が50分、数学・英語が60分、社会・コミュニケーション小論文が40分、面接は5分程度の個人面接となっています。

2022年の受験日程は2月16日(水)8:30〜(学力検査)、2月17日(木)9:00〜(面接・小論文)でした。


教科別に解説|西京高校の出題傾向

ここでは、令和4年度の入試問題から西京高校エンタープライシング学科の最新出題傾向を解説します。5教科とも広範囲から出題されるので、苦手分野があれば早い段階から克服しておくとよいでしょう。

●英語

英語は長文問題とリスニング問題で構成されています。

長文問題
・大問1 長文読解(会話文・説明文)
・大問2 長文読解(説明文)

リスニング
A ディクテーション(1回読み)
B 英文を聞き、質問の答えとして適当なものを選ぶ問題(記号・2回読み)
C 会話と資料(1回読み)
D 会話と資料(2回読み)

筆記問題は例年通り、長文読解の大問2題構成です。大問1は本文・設問を含めると読む量がかなり多いため、難度は高いといえそうです。大問2は、内容を80字以上90字以下の日本語でまとめる問題が出題されました。リスニング問題の構成も例年と大きな変化はありません。長文もリスニングも全体的に情報量が多くなっています。そのため、普段から長めの英文に慣れておくと安心でしょう。

●数学

数学は、小問集合・関数・場合の数などの大問6題構成となりました。

・大問1 小問集合
・大問2 関数
・大問3 場合の数
・大問4 空間図形
・大問5 整数問題
・大問6 文字式の利用

問題量や計算量は昨年度から大きな変化はなく、幅広い分野からバランス良く出題されています。極端に難しい問題は見られませんが易しい問題も少ないので、標準以上の学力が必要です。

●国語

国語は現代文、古文の大問二題構成です。

・大問一 論説文『「利他」とは何か』伊藤亜紗編 所収 中島岳志
・大問二 古文『風姿花伝』世阿弥

素材文の分量、漢字の選択肢形式での出題は例年通りでした。注目すべきは、現代文も古文も記述問題が多く出ている点です。どの記述問題も部分点は取れるように対策しておきましょう。

●理科

理科は、化学・物理・生物・地学からまんべんなく出題されましたが、化学と物理の割合がやや大きくなりました。

・大問1A 物理 電流と磁界、熱量
・大問1B 物理 回路と電力
・大問1C 物理 浮力
・大問1D 物理 作用・反作用
・大問1E 物理 音
・大問2A 化学 原子のつくり、中和
・大問2B 化学 水素貯蔵合金
・大問3A 地学 地層の重なり
・大問3B 生物 生態系、有性生殖
・大問3C 生物 花芽の形成条件

記述解答の問題は2問と例年並みです。計算問題は昨年度より減少していますが、思考力を求められる問題が多く、ただ単に知識を暗記しただけでは対応しきれません。全体の小問数も多いため、情報の取り出しから計算までを手際よく行う必要があるでしょう。

●社会

社会は、地理・公民融合と地理・歴史融合の大問2題構成で、例年通りです。

・大問1 地理・公民融合
・大問2 地理・歴史融合

大問1は幅広い知識が求められる問題でしたが、基本的な知識が身についていれば正解を導き出せるでしょう。大問2の歴史問題の史料は、当時の文章がそのまま引用されていることもあり、読み取りに時間がかかるため、幅広い分野の資料・史料を確認するなどの対策が必要です。

記述問題は60〜80字、100字のものが1題ずつ出題されました。設問から条件を整理し、まとめる練習を積むとよいでしょう。


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