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勉強しない中学生にどのように接すればいい?保護者側の原因や対処法
中学生のお子さんを持つ保護者の中には、「子どもがまったく勉強しない…」「どうすればやる気を出してくれるの?」といった悩みを抱えている方は少なくありません。
小学生の頃は宿題だけで何とかなっていた勉強も、中学生になると内容が難しくなり、授業についていけなくなることもあります。部活動や友人関係の変化、思春期ならではの反抗期の影響もあり、「勉強しなさい」と言うほど、子どもは勉強から遠ざかってしまうでしょう。
本記事では、中学生が勉強しない理由や保護者側のNG行動、効果的な対処法について詳しく解説します。お子さんの勉強に関するお悩み解消のヒントを見つけてください。
◆本記事の目次
- 勉強しない中学生によくある特徴
- 中学生が勉強しなくなる保護者側の原因
- 勉強しない中学生をそのままにするとどうなるのか
- 勉強しない中学生に勉強をさせる9つの対処法
- 勉強をしない中学生のサポートは「京進の中学・高校受験TOPΣ」にお任せください

●勉強しない中学生によくある特徴
中学生が勉強しないのには、いくつかの理由があります。ただ叱るだけでは逆効果になることもあるため、まずは子どもの状況をよく理解し、適切な対応を考えることが大切です。
学習習慣が身についていない
子ども側の原因として、そもそも学習習慣が身についていない点が挙げられます。中学校に入ると、中間テストや期末テストがあったり、すぐ高校受験が控えていたりなど、小学校時代に比べて勉強をする必要性は上がります。
しかし、小学校時代を通して勉強する習慣を身につけられなかった子どもが、中学生になったからといって急に勉強をし出すのは難しいものです。「学校以外の場所で勉強する」という発想自体がない可能性があることも押さえておきましょう。
授業についていけなくなって勉強が嫌になっている
中学校の授業スピードは小学校よりも速く、学習内容も高度になります。一度つまずくとそのまま苦手意識が強まり、「勉強=難しくて嫌なもの」となってしまうことがあります。特に数学や英語は積み重ねが必要な科目なので、早めの対応が重要です。
勉強する目的を見出せない
「何のために勉強するのか」が不明確だと、目の前の勉強に対する意欲が湧きにくくなります。将来の夢や目標がないと、勉強する意味を見出せず、モチベーションが低下してしまうでしょう。
そんな状態で、親や先生から「勉強しなさい」と言われても、自分で納得できる理由がなければ、やる気につながりません。まずは興味のある分野を探したり、将来の選択肢を知る機会を増やしたりすることが大切です。
部活が忙しくて勉強する意欲が湧かない
部活が忙しくて勉強する意欲が湧きにくくなることも考えられます。中学校で部活を始めると、毎日の練習などで勉強に時間を割きづらくなる傾向があります。
放課後はもちろん、休日も練習や試合などで忙しくなるため、疲労もたまっていきます。身体が疲れれば勉強する意欲も湧きにくくなるでしょう。
反抗期に入って親の言うことを聞きたくない
反抗期に入ることで「勉強しなさい」と言う親に反発してしまうことも勉強をしない要因の一つです。
中学生になると多くの子どもが反抗期に入り、他人(特に大人)の指示に対して拒否感や抵抗感を持ち、反抗的な態度を取りやすくなります。成長過程の一環であるためこの変化自体は決して悪いことではありません。しかし、保護者など身近な大人に「勉強しなさい」と言われるとついつい反発してしまい、勉強をしなくなってしまうケースもあるでしょう。
●中学生が勉強しなくなる保護者側の原因
子どもが勉強しないのは、保護者の方の関わり方に原因があるかもしれません。ここでは、保護者側の原因についていくつか紹介します。知らず知らずのうちに、子どもの学習意欲を下げてしまっていないかチェックしてみてください。
保護者が子どもに自身が勉強してこなかったエピソードを話している
「自分は勉強しなくてもなんとかなった」など、保護者の方が勉強に対して消極的だったエピソードを話していませんか?何気ない会話のつもりでも、子どもは親の言葉を敏感に受け取ります。
「自分も学生の頃は勉強しなかったけど大丈夫だった」という話をすると、子どもは「勉強しなくても問題ないのでは?」と考えてしまいます。自身の成功体験だけを伝えるのではなく、努力の大切さを伝えることが重要です。
子どもの勉強中に目に入るところで保護者がくつろいでいる
子どもが自主的に勉強をするようになるためには、家庭内の環境づくりも重要です。保護者が子どもの勉強中に目に入るところでくつろいでいるようでは、「自分は勉強しているのに、親はゆっくり休んでいる」と子どもが不公平感を覚えることもあるでしょう。
不公平感を与えないようにするためにも、保護者がくつろぐときは子どもの目に入らないよう心がけることをおすすめします。
保護者が子どもに対して過干渉になっている
保護者が過度に干渉すると、子どもの勉強意欲を削ぐ原因になります。「宿題はやったの?」「もっとがんばらないと」と頻繁に声をかけると、子どもはプレッシャーを感じ、勉強を楽しいものではなく“やらされるもの”と捉えやすくなります。その結果、やる気を失ったり、反発心が生まれたりすることがあります。
適度な距離を保ち、子ども自身が主体的に学べる環境を整えることが大切です。サポートは求められたときに行い、成功体験を積ませることで学習意欲を引き出しましょう。
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●勉強しない中学生をそのままにするとどうなるのか
なかなか勉強や成績アップに対する意識が上がらない中学生ですが、勉強しないことを放置すると、自信喪失や受験への準備が十分にできなくなるなどのデメリットが発生してきます。
ここからは、勉強しないことで起こる不都合な点を2点解説します。
勉強への自信がさらになくなる
勉強しないのを放置していると、子どもは勉強に対する自信を日に日に失っていきます。
授業で学んだ内容がわからない状態が続くと、当然テストの点数は下がってしまうでしょう。そのことを保護者や学校の先生に怒られると、子どもの自信はさらになくなってしまいます。
小さな成功体験を積み重ねながら、子どもの勉強に対するモチベーションをコントロールする必要があるでしょう。
高校受験・大学受験にも影響が出てくる
あまりに勉強せずにいると、高校受験・大学受験にも影響が出てきます。高校受験・大学受験は、基本的に偏差値によって受ける学校を選ぶため、偏差値が低いと選択肢も狭まりがちです。勉強をしないでいると、進路にも大きく影響してしまうでしょう。
進学だけではなく、将来的には就職活動に影響を及ぼす可能性が出てくる点にも注意が必要です。
●勉強しない中学生に勉強をさせる9つの対処法
子どもに自信を持たせ、将来の選択肢を広げるためにも、中学生のうちに勉強する習慣を身につけておくことが大切です。そのためにも、子どもが勉強しやすい環境を整える、適度に声かけするなど細かなポイントを意識しましょう。
ここからは、中学生に勉強させるための対処法を9点解説します。
対処法① 勉強の意義を伝える
子どもが勉強する意味を見出せないと、やる気を持続させるのは難しくなります。勉強が将来どのように役立つのか、具体的に伝えることが大切です。「好きな仕事に就くため」「志望校に合格するため」など、目標を明確にすることで、勉強の必要性を実感しやすくなります。また、成功した人のエピソードを紹介したり、将来の選択肢が広がることを伝えたりすると、子どもの学習意欲を高める助けになります。
対処法② 勉強の方法を教える
頭ごなしに「勉強しなさい」と言われても、具体的なやり方がわからなければ、なかなか取り組めません。勉強の仕方を知らない子には、ノートの取り方や復習のコツ、効率的な暗記方法などを教えるとよいでしょう。また、学習計画の立て方をアドバイスし、短時間でも集中できる環境を整えることも大切です。適切な方法を身につけることで、勉強がスムーズに進み、学習意欲の向上につながります。
対処法③ 勉強する習慣を身につけさせる
子どもに勉強する習慣を身につけさせることも重要な取り組みです。中学校に入り、最初から長時間勉強するのは誰でも難しいでしょう。そのため、「宿題だけはちゃんとする」「自主学習でワークを30分解く」など小さい目標から始めさせることをおすすめします。
対処法④ 勉強しやすい環境を整える
勉強しやすい環境を整えることで、子どもの勉強机に向かう意識は徐々に上がっていきます。集中を削ぐ代表的なものは、スマホやゲーム機、タブレットです。勉強時にはスマホやゲーム機を保護者が一時的に預かるなど、できる限り視界に入らなくなるよう工夫しましょう。
勉強に集中できるよう静かな部屋を用意することも大切です。
対処法⑤ 「しつこい」と感じさせない程度に声かけをする
子どもがあまり勉強をしていないと感じたら、「しつこい」と感じさせない程度に声をかけましょう。中学生は反抗期真っただ中なので、声かけをしすぎるとかえって勉強しなくなることもあります。
過干渉を防ぐためにも、あらかじめ子どもと「〇時から勉強する」と決めておき、毎日決まった時間に1~2回程度の声かけをしましょう。
対処法⑥ 成功体験を積ませる
小さな成功体験を積み重ねることで、子どもは自信を持ち、勉強へのモチベーションを高めることができます。「昨日より5分長く勉強できた」「テストで1問多く正解できた」といった小さな達成を認め、褒めることが大切です。結果だけでなく、努力した過程を評価することで、子どもは前向きに勉強に取り組めるようになります。こうした積み重ねが、勉強を継続する力につながっていきます。
対処法⑦ 息抜きを用意しておく
勉強をがんばった後の息抜きを用意しておくのも重要な取り組みです。勉強が苦手な子どものみならず、勉強好きな子どもであっても、ずっと勉強していると集中力が切れてしまいます。
集中力が切れたら、勉強を続けても十分な成果は得られません。散歩や少しのゲームなど息抜きをする時間を設け、子どもがリフレッシュできるよう配慮しましょう。
対処法⑧ 保護者も一緒に勉強する
自分だけ勉強していると、子どもは孤独感を覚えがちです。子どもと一緒に保護者も勉強することで、勉強に対するモチベーションを維持しやすくなります。
「親も一緒にがんばっている」と子どもに感じてもらうために、視界に入る場所で本を読む、興味がある資格の勉強をするなどの取り組みがおすすめです。
対処法⑨ 学習塾に通わせる
どうしても勉強する習慣が身につかない場合は、子どもを学習塾に通わせるのも一つの方法です。学習塾に通えば、否応なしに勉強する環境に身を置くため、子どもも自然と勉強するようになるでしょう。
周りの子どもと切磋琢磨することでモチベーションが上がり、勉強に対して意欲的になる効果も期待できます。
●勉強をしない中学生のサポートは「京進の中学・高校受験TOPΣ」にお任せください
勉強をしない子どもであっても、周りの環境を整えていくことで徐々に勉強の大切さに気づいていきます。子どもが勉強に対してどのような思いを持っているのかを常に理解するよう心がけましょう。
京進の中学・高校受験TOPΣは、勉強の習慣づくりを大切にする学習塾です。生徒ひとりひとりの個性を活かす教育を重視しており、少しでも勉強を好きになってもらうための取り組みを数多く行っています。
ここからは、京進の中学・高校受験TOPΣの魅力を4点解説します。
魅力① 脳科学に基づいた学習法で効率的に勉強を進められる
京進の中学・高校受験TOPΣでは、脳科学に基づいた学習メソッドで、生徒が効率的に勉強を進められる体制を構築しています。
勉強に対するやる気を維持するための目標設定&ルーティンチェック表や、毎日の学習内容を記録する学習ダイアリーを使って、勉強を習慣化する環境づくりに長けている点が特徴です。
魅力② スモールステップで少しずつ成長を促すカリキュラム
TOPΣでは単元ごとの週実テストに向けたスモールステップの学習を大切にしています。1週間の学習内容に合わせたテスト範囲ですので無理なく準備ができ、着実な成長を促すカリキュラム設定となっています。
魅力③ 自習室を開放しており好きなときに勉強しに行ける
教室内の自習室を開放している点も京進の中学・高校受験TOPΣの特徴です。各教室には自習室が用意され、学校帰りや部活動終わり、休日など好きなときに勉強しに行けます。自習室があることで、家では勉強に集中できない子どもも勉強しやすくなるでしょう。わからない点があれば、塾の先生に質問できるのもメリットです。
魅力④ 高校受験のサポートも受けられる
京進の中学・高校受験TOPΣでは、高校受験に関わるサポートを広く展開しています。代表的な例は、受験勉強が本格化する中学3年生になると塾独自の模試を受験できる点です。模試を受けることで、自らのレベルと志望校のレベルの差がはっきりと見えるようになります。そのほかにも受験生向けのイベントや特訓講座を数多く用意しており、高校受験に向けてしっかりとした準備をすることができます。
このように京進の中学・高校受験TOPΣでは、学習習慣づくりを大切にし、サポートする環境を用意しています。高校受験に向けた備えをしていきたいと考えている方は、無料体験授業なども行っていますのでぜひお気軽にお問合せください。