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小学生の勉強は何をするべき?学年、科目別やる気を引き出すポイント

2025.06.19

小学生の学習を家庭でどのようにサポートすればよいか、日々迷いながら向き合っている保護者の方も多いのではないでしょうか。学年が上がるにつれて勉強の内容は少しずつ難しくなり、「このままで大丈夫かな?」と感じる場面も出てくるかもしれません。

そんなときこそ大切にしたいのが、お子さんの成長に合わせた学び方と、学習習慣の定着です。本記事では、勉強につまずきやすくなる時期や理由を解説しながら、学年別・科目別の学習ポイントとサポートのコツをご紹介します。

◆本記事の目次

●小学生の勉強は何年生頃から難しくなる?

小学生が「勉強ってむずかしい…」と感じ始めるのは、小学3年生から4年生ごろが多いといわれています。この時期は、それまでの「覚える中心の学び」から、「考えて理解する学び」へと変わってくるタイミング。学習内容の質が変化し、つまずきを感じやすくなるのが特徴です。

たとえば、3年生からは理科や社会といった新しい教科が加わり、覚えるべき情報が一気に増えます。算数でも分数や小数、割合など、これまでより抽象的な単元が登場し、「計算はできても意味がよくわからない」と感じる子どもも少なくありません。

また、授業では「聞いて覚える」だけでなく、自分で考えて答えを導く力が重視されるようになります。こうした変化にスムーズに適応できるかどうかは、その後の学習への自信にも大きく関わってきます。

このように、勉強が難しく感じられる「時期的な山場」があることを知っておくだけでも、保護者の方のサポートはぐっとしやすくなるでしょう。

●【学年別】小学生が勉強習慣をつけるためのポイント

学習習慣は、すぐに身につくものではありません。だからこそ、学年や発達段階に合った取り組みが大切です。
ここでは、小学校低学年・中学年・高学年それぞれに合わせた勉強習慣のつくり方をご紹介します。無理のない範囲で、毎日続けられる工夫を一緒に見つけていきましょう。

小学校低学年(小学1年生・小学2年生)

【学習のポイント】

・勉強の時間より「机に向かう習慣づくり」が大切
・興味を引く教材やドリルを活用
・無理に予習させず、学校の授業が楽しくなる工夫を

低学年は、学びの土台をつくる大切な時期です。1日30分ほどを目安に、「勉強って楽しい」と感じられる時間をつくりましょう。
まずは、机に向かう習慣を育てることを優先します。たとえば、シール付きのドリル、カラフルな教材などは、子どものやる気を引き出すのに効果的です。

また、予習よりも「授業がよくわかる」「学校が楽しい」と思えるようにサポートすることが大切です。保護者や兄弟姉妹がそばで勉強や読書などをして一緒に過ごすことで、「みんなで頑張っている」という気持ちが生まれ、自然と習慣化につながります。

小学校中学年(小学3年生・小学4年生)

【学習のポイント】

・理科・社会が始まり、暗記対策が必要に
・算数の苦手意識を感じやすくなる学年
・クイズや地図など遊び感覚を取り入れると効果的

中学年になると、学習内容が一気に広がります。理科や社会が加わり、覚える内容が増えてくる時期です。勉強時間は1日40〜50分を目安に、無理のないペースで学習を進めましょう。
図鑑や地図ポスター、クイズ形式の問題など、「楽しみながら覚える」工夫が効果的です。

算数では分数や小数など抽象的な内容が増え、つまずきやすくなります。小さな成功体験を積み重ねることで、学ぶ意欲を育てましょう。
たとえば、「計算問題を毎日5問解く」といった達成しやすい目標を設定すると、やる気が続きやすくなります。決まった時間に学習する習慣が身につくと、勉強が生活の一部として自然に定着していくでしょう。

小学校高学年(小学5年生・小学6年生)

【学習のポイント】

・学習内容がさらに複雑に。特に算数に注意
・自主性を重視しつつ、学習時間の確保を意識
・保護者の関与が難しいときは第三者の力を借りるのも効果的

高学年になると、勉強の難易度がさらに上がります。算数では、分数と割合が組み合わさった問題や、図形の応用など、理解に時間がかかる単元が多くなります。1日1時間ほどの学習時間を見込み、復習の時間も大切にしましょう。

また、思春期の入り口でもあり、保護者の方の言葉が届きにくくなることもあります。そんなときは、塾や家庭教師など第三者の力を上手に活用するのも効果的です。

ポイントは、結果だけでなく「取り組む姿勢」や「努力の過程」に目を向けること。「昨日より早く始められたね」「難しい問題に挑戦して凄いね」などの声かけが、子どもの自信と意欲を育てます。

●【科目別】小学生におすすめの勉強法

ここでは、国語・算数・英語・理科・社会の5教科に分けて、家庭で取り組みやすい学習法をご紹介します。お子さんが楽しみながら学べる工夫を見つけていきましょう。

【国語】音読と要約で読解力UP

【学習のポイント】

・教科書の音読を毎日続ける
・漢字は書き取り+音読で記憶に定着
・段落ごとの要約や心情理解にチャレンジ

国語は「読む力」と「感じ取る力」を育てる教科です。毎日音読することで、文章のリズムや語彙が自然と身についていきます。

高学年では「登場人物の気持ち」や「なぜそう思ったのか」といった心情理解に注目する問いかけが、読解力と表現力の両方を育てる助けになります。

また、漢字は書くだけでなく、声に出しながら覚えることで記憶に残りやすくなります。短いチェックテストやクイズ形式で「できた!」という達成感を得る工夫も効果的です。

【算数】基礎を固めて苦手意識を克服

【学習のポイント】

・計算のくり返しで「解き方の型」を定着
・「問題に取り組んだ」ことを褒める
・苦手な単元は1日1問ずつでもOK

算数は積み重ねが重要な教科です。基本の計算や公式をくり返すことで、「解く型」が自然と身についていきます。特に低学年では、ドリルを活用した基礎固めが効果的です。

苦手意識がある場合は、無理せず1日1問ずつから取り組み、「できた!」という小さな成功体験を積み重ねましょう。
結果よりも「取り組んだ努力」をしっかり褒めることで、継続する力が育ちます。

【英語】歌やアニメで慣れることからスタート

【学習のポイント】

・英語の歌やアニメで耳から慣れる
・アルファベットや発音練習を少しずつ
・教科書や単語カードは声に出して学習

英語学習の第一歩は、「楽しい」と感じること。歌やアニメなど、耳から自然に英語の音やリズムに親しむ方法が効果的です。

最初はアルファベットや発音の練習から始め、声に出して単語やフレーズを覚えることが基礎力の育成につながります。

親子で一緒に歌を歌ったり、英語のセリフをまねしたりすると、日常に英語を取り入れる習慣が身に付きやすくなるでしょう。

【理科・社会】生活の中に学びのヒントがたくさん

【学習のポイント】

・教科書+図鑑や資料集で理解を深める
・実験や体験で「見て・触れて・感じる」
・施設見学で好奇心を刺激

理科・社会は、「なぜ?どうして?」という身のまわりの疑問から広がる学びです。教科書だけでなく、図鑑や資料集で写真やイラストを見ながら学ぶと、理解が深まります。

また、実際に見て、触れる体験は、記憶に残りやすく学習効果も高まります。たとえば、空に浮かぶ雲の種類を調べる、植物を育てて観察するなど、日常と結びつける工夫がポイントです。

博物館や科学館の見学なども、好奇心を刺激する体験学習の場としておすすめです。

小学生の勉強を保護者がサポートする際に気を付けること

小学生の勉強は、本人の頑張りだけでなく、保護者の関わり方も大きく影響します。ただし、手をかけすぎても、放任しすぎても逆効果になることも。ここでは、子どものやる気を引き出しながら、無理なく学習を続けられるようにするためのサポートのコツをご紹介します。

集中できる環境をつくる

勉強の効果を高めるには、集中できる環境づくりが欠かせません。ゲーム機やスマートフォン、漫画など気が散るものは、視界に入らない場所へ移動させましょう。机の上は必要最低限の物だけに整え、シンプルで落ち着いた空間を意識します。

また、兄弟姉妹が近くで遊んでいると「自分も遊びたい」という気持ちが芽生え、集中が途切れてしまいます。別室で学習させる、あるいは兄弟も姉妹同じ時間に勉強するなど、家庭全体で学習モードをつくる工夫が効果的です。

勉強中はそっと見守る

特に低学年では、ひとりで学習を続けるのが難しいこともあります。子どもが勉強しているときに、同じ空間で静かに過ごすだけでも、安心感や集中力につながるでしょう。

また、近くに保護者がいることで、つまずいたポイントにもすぐに気づいて声をかけやすくなります。ずっと隣にいなくても、「気にかけてもらえている」という感覚が、やる気を支える土台となります。

息抜きの時間を大切に

長時間続けて勉強すると、集中力が切れ、やる気も下がってしまいます。短いリフレッシュタイムを取り入れることで、気持ちを切り替えやすくなるでしょう。

おやつを食べる、外を少し歩く、軽く遊ぶといった方法は、心と体のリセットに効果的。
集中が続かないときは、短時間の休憩を挟みながら進めるスタイルがおすすめです。大人の感覚ではなく、子ども自身のリズムに合わせることが、学習の質を上げるカギになります。

干渉しすぎない

「勉強しなさい」と何度も言うのは、逆効果になることがあります。保護者にできるのは、子どもが自分から学びたくなるような環境と気持ちの土台づくりです。

また、間違いや失敗を責めるような言葉は避けましょう。怒られてやる勉強では、内容の定着も難しくなります。大切なのは、子ども自身が「やってみたい」「できた!」と思える気持ちを持つこと。保護者はその後押しをするサポーターであることを意識しましょう。

小学生の勉強は、早めの習慣化がカギ

小学生のうちに学習習慣が身についているかどうかは、その後の成績や「学びへの姿勢」に大きな影響を与えます。
とはいえ、家庭だけで継続させるのは簡単ではありません。ここでは、保護者のサポートがうまくいかないときの対処法と、頼れる外部サービスの活用法をご紹介します。

保護者だけでは難しいときの対処法

「声をかけても勉強が進まない」「何をどう教えたらいいのか分からない」そう悩む保護者の方は少なくありません。仕事や家事で忙しい中、学習まで見守るのは、想像以上に負担が大きいものです。

そんなときは、外部の学習サポートを取り入れるのもひとつの選択肢です。通信教育や家庭教師など方法はさまざまですが、特に「学習習慣の定着」という点で見ると、塾に通うことには大きなメリットがあります。

中でも、子どもの性格や理解度に合わせて丁寧にサポートしてくれる塾であれば、知識の習得だけでなく、学びに向かう姿勢そのものを育てることができます。
保護者の手が回らないと感じたときこそ、学習のプロに任せることが、無理なく続けるコツになるでしょう。

小学生の勉強には「京進」の学習サポートがおすすめ

小学生が自分ひとりで学習を継続するのは難しく、つい遊びを優先しがちです。
だからこそ、早い段階で「学ぶ習慣」を身につけることが、将来の学力にもつながります。

そのサポート役として頼れるのが、「京進」です。京進では、子どもの理解度・性格・目的に合わせた指導を行い、無理なく続けられる環境づくりを大切にしています。

また、「京進」は子どもの知識や学習状況に幅広く対応するために、「京進の中学・高校受験TOPΣ」と「京進の個別指導スクール・ワン」の2種類に分かれています。

京進の中学・高校受験TOPΣは脳科学に基づいた効果的な学習法を実施し、京進の個別指導スクール・ワンでは「算国・漢検パックコース」や「ペンタッチ英語講座」など、取り組みやすいコースも用意されています。 以下の公式サイトから無料で資料請求できるので、気軽にお問合せください。

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