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大学受験の科目は?共通テストや国公立、私立大学の教科・科目一覧

2023.01.03

近年、大学受験は複雑化・多様化してきており、様式の変化に合った対策が求められています。大学受験を控えている生徒の中には、志望大学の科目数や科目選択に不安を抱えている人も多いかもしれません。

この記事では、大学入学共通テストの基本科目や進学先別の必須科目について詳しく解説していきます。受験科目選択時のポイントや効率的な勉強方法についても紹介しますので、ぜひチェックしてみてください。

◆本記事の目次

大学入学共通テストの基本科目一覧

センター試験に代わって実施されている「大学入学共通テスト」は、出題方針が大きく変化しています。知識・技能を中心とした出題から、思考力・判断力などを発揮して解くことが求められる問題が重視されるようになり、より実生活にリンクした問題が出題されるようになりました。

まずは大学入学共通テストの基本科目について詳しくみていきましょう。

●大学入学共通テストとは?

大学入試共通テストとは、大学と独立行政法人大学入試センターが共同で実施している入試試験のことです。受験生の能力や意欲、適性などを多面的・総合的に評価し合否を判定するために行われており、18,000円の入学検定料(受験料)がかかります。

国公立大学の基本的な入試方法は以下の通りです。

一般選抜 一次試験:共通テスト
二次試験:個別学力検査(前期日程・後期日程に振り分けて選抜)
総合型選抜(旧AO入試) 書類選考・面接・プレゼンテーション・小論文などから学習意欲・能力値などを総合的に評価する
さらに共通テストなどで学力測定も行う
学校推薦型選抜 公募制推薦:学業やスポーツなどの実績がある生徒が出願できる

原則として、国公立大学の一般選抜を受験する際は共通テストの受験が必須になります。募集人数のうちの8割が一般選抜です。

私立大学の基本的な入試方法には以下のようなものがあります。

一般入試 3教科
文系と理系で試験科目が異なる
大学入学 共通テスト利用入試 3教科での判定
大学入学 共通テスト・個別学力検査併用方式 国公立の一般選抜と同方式
一次試験:共通テスト
二次試験:各大学の個別試験
総合型選抜 書類選考・面接・プレゼンテーション・小論文などから学習意欲・能力値などを総合的に評価する
学力測定も行う場合もある
私立大学の80%以上が実施
学校推薦型選抜 書類選考・面接・プレゼンテーション・小論文などから学習意欲・能力値などを総合的に評価する
学力測定も行う場合もある
募集定員の40%を占める
特別入試 対象ごとに行われる入試方法
(専門学生・帰国生徒・社会人枠など)

私立の大学受験においても、共通テストの成績を合否判定の参考にする「大学入学共通テスト利用方式」をほとんどの大学が採用しています。

●大学入学共通テストの科目は「6教科30科目」(2023年度)

大学入学共通テストの入試科目は30科目あり、最大8科目を選択して受験します。ただし、理科①を選択する場合は9科目が必要です。

・国語
国語の試験時間は80分、配点は200点満点です。現代文(近代以降)2問と古典(古文・漢文)2問が出題され、それぞれ50点ずつの配点になります。

・地理歴史
地理歴史は、公民とあわせて10科目から最大2科目選択することができます。地歴で選択できるのは「世界史A」「世界史B」「日本史A」「日本史B」「地理A」「地理B」の6科目です。AとBでは単位数(学習する範囲)が異なり、Aを出題科目にしている大学は少ない傾向があります。

1科目選択の場合は60分100点、2科目の場合は130分200点の配点です。ただし、世界史Aと世界史Bなど、同じ名称の科目は組み合わせられません。

・公民
公民では「現代社会」「倫理」「政治・経済」「倫理・政治・経済」が選択できます。試験時間と配点は地歴と同じです。志望大学や専攻によっては入試科目に入っていないケースもあります。

・数学
数学は試験時間60分(数学①は70分)・配点100点満点の試験で、出題科目は全部で6科目です。

数学①からは「数学Ⅰ」「数学Ⅰ・数学A」の2科目、数学②からは「数学Ⅱ」「数学Ⅱ・数学B」「簿記・会計」「情報関係基礎」の4科目が出題されます。各グループからそれぞれ1科目ずつ選択可能です。

・理科
理科の科目は2グループに分かれており、合計8科目が出題されます。理科①からは「物理基礎」「化学基礎」「生物基礎」「地学基礎」、理科②からは①の発展的内容である「物理」「化学」「生物」「地学」が選択可能です。

8科目の選択方法には以下のようなものがあります。

A 理科①から2科目(計60分100点)
B 理科②から1科目(60分100点)
C 理科①から2科目および理科②から1科目(60分100点×2)
D 理科②から2科目(130分200点)

大学・学部によっては科目指定があるケースも存在するため、志望校の入学試験要項はしっかり確認しておきましょう。

・外国語
外国語は80分200点満点の試験で、「英語」「ドイツ語」「フランス語」「中国語」「韓国語」の5科目から1科目を選択します。

英語を選択した場合は、筆記に加えリスニングも出題されるため対策が必要です。リスニングの配点は100点で、回答時間は30分と限られています。また、英語以外を希望する場合は、出願時に申し出が必要になるため注意しましょう。

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私立大学・国公立大学の大学受験の科目一覧

大学受験では、大学入学共通テストのほかにも大学が独自に用意した試験問題が出題されます。私立大学と国公立大学では受験に必要な教科・科目数が異なるため、志望校の受験科目は早めに把握しておきましょう。

●私立大学の受験教科・科目

私立大学の大学受験は3教科型入試が基本です。文系と理系で受験科目が分かれており、配点や出題形式は大学ごとにパターン化されている傾向があります。出題形式はマークシートを使用する方法や記述式、その両方です。

私立大学の一般入試では、さまざまな受験方式が用意されています。全学部学科が一斉に試験する「全学部日程」や、入試日程が複数用意されている「試験日自由選択制度」など、他大学・同大学の他学部との併願がしやすい制度があるのも特徴です。

得意な科目がある人なら「得意科目重視型」入試を利用すると得点を伸ばしやすいかもしれません。不合格だったときの救済措置として後期日程を用意している大学もあります。

出願締切日を共通テストよりも前に設定している大学もあるので、出願時期を見誤らないよう注意しましょう。

・文系の受験教科・科目
私立文系の入試では「英語」「国語」は必須科目になります。ほか1教科は選択式となり、「地理歴史」「公民」か「数学」から選ぶのが一般的です。

ただし、出題範囲は志望する大学や学部によって大きく異なります。たとえば、古文・漢文が含まれる「国語総合」ではなく現代文のみが出題されるケースや、政治経済・数学の受験ができないケースなどです。私立受験を検討している場合は、早めに志望校の入試情報の詳細を確認し、入試科目について把握しておくことをおすすめします。

・理系の受験教科・科目
私立理系の「英語」「数学」「理科」の3科目が基本の受験科目です。特に数学科目は専攻によって出題範囲にかなり差があります。

文系を含む一般的な受験科目は基本的に「数学ⅡB」までですが、理系学部では「数学Ⅲ」、さらに工学部・理学部・医学部などは「数学ⅢC」まで出題されるパターンが多いようです。無駄なく勉強を進めるためにも、進学を希望する学部学科の出題範囲について、早めに把握しておけるといいでしょう。

●国公立大学の大学受験の科目一覧

大学入学共通テストでは、国公立大学の試験科目は5教科7科目が基本で、一般的には5教科以上が必要になります。

二次試験からは学部や学科に分かれて試験を行います。それぞれ2~3科目を選択する形が主流ですが、中には教科数を増やす大学もあるので注意しましょう。大学入学共通テストの結果と、大学が独自に出題する二次試験の合計点で合否が判定されます。

・文系の受験教科・科目
国公立文系を受験する場合、二次試験では「国語」「外国語」「数学」「地理歴史・公民」「理科」から2~3教科を選択します。基本的に地歴公民・理科が選択科目になる傾向がありますが、高得点を狙うなら時間をかけずに得点できるものを選択しましょう。

学科によっては4科目以上が課されるケースもあるため、受験科目を絞り込む際は慎重に選んでください。

・理系の受験教科・科目
国公立理系を受験する場合は、二次試験では「数学」「理科」「外国語」「地歴公民」から2~3科目を選択して受験します。基本的に地歴公民・理科が選択科目です。


大学受験の科目を選ぶときのポイント

大学受験を成功に導くためには、科目選びに失敗しないことが大切です。最後に、大学受験の科目選びの際に気をつけるべきポイントについて紹介しますので、よく読んで対策してください。

●志望する大学や学部学科によって勉強する優先順位を決める

国公立志望・私立志望または文系志望・理系志望かによって、対策すべき教科数や科目は変動します。志望する大学の学部学科がどれに分類されるのか、よく理解した上で勉強しましょう。

ある程度志望先が定まっているなら、早い段階で大学が指定する試験科目を確認し、勉強する教科の優先順位をつけておくことをおすすめします。

●教科や科目は早期に絞りすぎない

途中で志望校を変更したくなったなど、予想外のケースに対応できなくなってしまいます。進学先の選択肢にはある程度幅を持たせておきましょう。

●点数を伸ばしやすい教科や科目を選ぶ

得意あるいは好きな科目など、点数が取りやすいものを受験科目の候補にすることも大切です。特に、試験当日まで時間が限られている場合は、効率的な勉強方法を模索する必要があるでしょう。

興味関心のある分野ならモチベーションが維持しやすく、勉強の成果を実感しやすいメリットがあります。また、現在学校で勉強している範囲を選択すれば、授業で基礎習得ができるため、発展的内容まで到達するのもスムーズでしょう。

英語が得意な方なら、実用英語技能検定(英検)の成績を大学入試に利用する方法もあります。高校卒業程度のレベルである2級以上を取っておくといいでしょう。


大学受験の科目選びは下調べが重要

大学受験では、早い段階で進学する方向性を決定しておくことが大切です。理系進学か文系進学か、あるいは私立か国公立進学かだけでも決めておくことで、受験科目選びがしやすくなるでしょう。早めに方向性が定まっていれば、授業の選択科目も受験を意識して受けることができます。

ただし、最初から志望校対策のみを行うと失敗する場合もあるため、絞り込みすぎないよう気を付けてください。

志望校決定後は、大学の募集要項にしっかり目を通しておきましょう。募集要項には、大学の定める試験日や合格発表日、試験科目や配点比率など、入試情報の詳細が記載されています。

前年度の合格最低点や平均点は、教科の難易度が判断できる有力な情報になるので、あわせてチェックしておくといいでしょう。

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