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読解力を伸ばす4つの方法|国語で高得点を取るために必要な力とは

2023.12.12

国語の文章題の解き方がよくわからず、テストの点数に伸び悩んでいる小学生や中学生が一定数存在します。国語、特に現代文を解くためには「読解力」が必要です。読解力を伸ばすことで定期テスト対策はもちろん、入試にも対応できるようになります。

近年、読解力をもとにした思考力を問う入試問題が増えているため、文章題の攻略は志望校合格のための重要な入試対策となります。また、共通テストや大学入試でも、読解力向上は非常に重要な要素です。

今回の記事では、読解力とは何か、そして読解力を身につける方法を解説します。読解力はポイントを押さえれば誰でも身につけられます。ここで紹介する勉強法やテクニックを利用し、国語力のアップを目指しましょう。

◆本記事の目次

国語のテストで重要な「読解力」とは

読解力とは一言で言うと、読んだ文章の内容を正確に把握する力のことです。読解力は学習の基礎となるので、まず読解力とは何かを押さえましょう。

●国語の読解力とはどのような力?

国語における読解力とは、文章の要点や作者・筆者の伝えたいことを読み解く力のことを言います。
内容を正確に理解し、答えの核になる部分を文章中から見つけるトレーニングが大切です。

●読解力を身につける重要性

読解力を伸ばすことで、国語の成績を高める効果を期待できます。また、国語以外の科目、たとえば、算数・数学、理科や社会などの文章題の理解も向上します。

さらに、読解力は客観性を高めるので、コミュニケーション能力を高めることにもつながります。
コミュニケーション能力は、学校生活はもちろん、社会に出てからも必要不可欠な能力です。小中学生のうちに身につけることを意識すると、社会人になったときにも役立ちます。


国語の読解力を伸ばす方法①|語彙力をつける

国語の読解力を伸ばす方法の1つは、語彙力をつけることです。語彙力とは何か、語彙力を上げるための方法について解説します。

●「語彙力」とは

語彙力を上げれば、文章中のわからない単語が少なくなります。また、全体の内容もつかみやすくなるため、本文をスムーズに理解できるようになります。語彙力があれば、文章中の著者の主張や登場人物の心情理解など、細部理解に役立つでしょう。

加えて、さまざまなジャンルやテーマの文章に対応できるようになります。問題がどのような分野であっても、短い時間で要旨を理解できるようになり、結果として読解力が向上します。問題文をしっかりと理解し、必要な情報を抽出する能力が着実に身につくでしょう。

●「語彙力」を上げるための方法

語彙力を上げるためには、知らない言葉に出合ったら辞書を引くことが大切です。辞書を引くことで正確な意味や読み方を知識として身につけられるでしょう。一緒に載っている対義語や類義語も頭に入れることで、さらに語彙力が向上します。

辞書ですぐに調べられないときは、メモを取る習慣をつけると良いでしょう。その場で調べられなくても、疑問をそのままにせず学ぶ意識が重要です。メモを取ること自体がアウトプットとなり、記憶にも定着しやすくなります。

日常で使う言葉を言い換えてみるのも、語彙力を上げるための方法としておすすめです。別の表現を調べることで語彙が増え、表現方法の幅を広げられます。たとえば「やばい」という言葉を使うシチュエーションの際には、「凄い」「危険だ」「驚いた」「感動した」など、「やばい」に込められた意味を深掘りして表現してみると表現の幅が広がります。何にでも使いやすい表現を避けて、自分の気持ちを適切な表現で伝える習慣をつけると良いでしょう。


国語の読解力を伸ばす方法②|文章の要約力

要約力を身につけることも、読解力向上には有効です。その理由と、要約力を上げるための方法について解説します。

●「要約力」とは

要約の練習をすることで、文章の骨格をとらえる力が身につきます。この力は長文読解にも役立ち、情報をスムーズに整理しやすくなるでしょう。

また、要約力は、読解力の基礎ともなる力です。要約力を伸ばすことで、文法力も自然と向上し、文章の主語と述語を正しく読み取れるようになります。筆者の言いたいことや物語文の主旨を理解するのに役立つでしょう。問題文で文章の重要な部分を抜粋する際も、要約力があればスムーズに解答できるようになります。中学入試後に控えている高校入試や大学入試、中学生・高校生の定期テスト対策にも有効です。

また、要約力を身につければ、答えの文字数を適切にコントロールできるため、記述問題の答えをスムーズに書けるようになります。要約力を身につければ、長文読解力向上や文法力向上、学力向上が期待できるでしょう。

●「要約力」を上げるための方法

では、「要約力」を上げるにはどのような方法が考えられるでしょうか。効果的な方法の1つが、好きな雑誌や新聞の記事をまとめてみることです。日常生活で興味のある内容の記事を見つけたら、200文字や400文字など、問題でよく指定される文字数に要約してみましょう。身近な内容や好きな話題だと意欲的に取り組みやすくなります。

要約した文章は家族や先生に読んでもらうと良いでしょう。客観的に評価してもらうことで、今後の改善点が見つかります。

感想を伝える習慣をつけるのも、要約力を上げる土台となります。感想を考えることで、自分の気持ちをまとめて伝える力が習得できるのです。感想を聞くタイミングの例としては、読書や映画鑑賞、スポーツ観戦、美術鑑賞、野外活動などが挙げられます。「一番心に残った部分はどこ?」「どんな気持ちになった?」などの問いかけを自分にしてみましょう。

さらに、授業で学んだことを家族に伝える習慣も大切です。授業内容の重要な部分を抜粋して伝える力が身につくだけでなく、1日の学びについて振り返るきっかけにもなります。「今日の社会はどんなことを勉強したの?」「理科の授業で印象に残ったことは何?」などの質問を投げかけてあげましょう。要約した内容を声に出して伝えることで、学習内容の復習にもなります。


国語の読解力を伸ばす方法③|長文を読み切る読書体力

近年の子どもたちはSNSやネットに普段から親しんでいるため、動画や音声の情報取得は得意な傾向にあります。一方で“読んで考える力”は低下している傾向にあるともいえるでしょう。

読んで考える力を養うためには、「読書体力」がカギになります。読書体力とは何かについて深掘りしていきましょう。

●「読書体力」とは

読書体力とは、長文を読み切る力を指す言葉です。長文を最後まで正確に読み切る体力がないと疲れてしまい、結果的に集中して問題を解くことができません。

難しい文章であっても、集中力を切らさず読み切る力を身につけることが大切です。

●「読書体力」を上げるための方法

読書体力を上げるためには、毎日読書をする時間をつくりましょう。読書をする決まった時間を設けることで、読書習慣が定着します。必然的に読書量も増えるでしょう。
最初は子どもが興味を持っているジャンルなど、読みやすい本から始めるのがおすすめです。また、曜日を決めて、図書館で本を読むのも良いかもしれません。自分で選んだ本を読むことで、子どもの興味や関心が本に向きやすくなります。

一人で習慣づけるのが難しければ、家族で同じ本を読むのも有効です。家族で取り組むことで、日常的な読書習慣がつきやすくなりますし、子どもが好きな本を家族で読むことで、感想を共有できる楽しみを味わえます。さらに、本を選ぶ人を交代で決めれば、子どもが自分では読まないジャンルやテーマの本も読むようになります。


国語の読解力を伸ばす方法④|自分の考えを文章にする表現力

読解力を伸ばすための最後の方法は、表現力を養うことです。国語における表現力とは何か、そして表現力を伸ばす方法について解説します。

●「表現力」とは

表現力とは、出題意図に沿って的確に解答をする力です。

読解問題には、記述問題が出題される場合があります。そのため、記述問題では読んだ内容を理解して要点をまとめ、誰にでも伝わるように表現する力が必要となるでしょう。

●「表現力」を上げるための方法

表現力を上げるための方法の1つは、一言日記を書くことです。その日あったことや、自分が感じたことを一言で簡潔に書く習慣を身につけましょう。一言であれば、日記といってもそれほど大きな負担とはなりません。文章を書くことのハードルを下げれば、より継続しやすくなるでしょう。

また、親子間でその日にあったことを話すのも表現力アップには有効です。体験したことや自分の考えを説明する力が身につきます。質問を繰り返すことで会話の深掘りができるため、意識して子どもに尋ねてみましょう。普段から「なぜそう思ったか」を尋ねるのもおすすめです。子どもの考え方や理由づけを引き出すことで論理的思考を育てやすくなります。論理的思考が育つことで、文章の組み立てを意識して書けるようになるでしょう。


読解力と併せて習得したい!国語の文章問題で高得点を取るコツ

国語のテストでは上で述べた読解力と併せて、読み方の方法論が必要です。テストや受験で難しい文章が出てきても、方法論さえ確立していれば文章が読みやすくなり、読解問題を解く時間も短縮できます。

国語が苦手な人は、まずは読解のための方法論を知ることが効果的です。読解問題を解くための方法論を3点ご紹介します。

●接続詞を意識して読む

段落や文と文のつながりを意識すると文章全体を理解しやすくなり、話の筋道や展開を読み取りやすくなるのです。

特に、「だから」(因果関係を表す)・「つまり」(前後の内容を言い換える)・「しかし」(逆接の後が重要)などの接続詞に注意して、本文を読みましょう。

●問われたことに正しく答える

国語の入試問題では指示通りに答えられないと減点になることが多いため、設問で何を問われているのかを正しく理解し、適切な答えを出す必要があります。
文章題を解くときは、まず、設問で問われていることは何かを意識することを心がけていきましょう。

また、段落ごとの要旨が把握できると書き手の主張が理解でき、問題を解くスピードも向上します。

●答えは本文中から探す

国語は、想像したことを答えに書くのではなく、文章中から答えに該当する箇所を探す教科です。読解問題では本文の内容を正しく理解しているかを問われているため、自分なりの答えを書くと減点の対象になります。それは選択問題を解くときも同様です。

文章の難度が高く、内容の理解がしにくい場合には、「それは」などの抽象語がどの部分を指しているのかを考えながら読むと出題の意図がつかめることが多いです。
国語の試験では「想像力」ではなく、「読解力」が問われていることに注意しましょう。


国語の読解力を身につけたいなら「京進の中学・高校受験TOPΣ」へ

読解力は語彙力を増やし、方法論を確立すれば必ず伸ばせます。そのためには、コツコツと継続して取り組むことが大切ですが、一人で毎日家庭学習を続けるのは簡単なことではありません。

効率的な学習のためには、適切な教材選びが重要です。市販されている問題集や参考書、さらにはオンライン教材など、さまざまな教材がありますので、自分に合ったものを見つけて利用しましょう。

さらに、正しい日本語を使うことで、文法力や漢字の理解も深まります。英語と同様に、日本語も正確に理解することが大切です。文法や指示語の使い方をマスターすることで、文章読解のレベル・実力も向上します。

勉強を継続して読解力を鍛えたい人には「京進の中学・高校受験TOPΣ」がおすすめです。京進の中学・高校受験TOPΣでは脳科学を活用した学習システムを採用しています。
最後に、京進の中学・高校受験TOPΣの特長を具体的に説明していきます。

●ルーティンチェックで目標達成

京進の中学・高校受験TOPΣでは勉強を毎日続けるために「ルーティンチェック」を取り入れています。

「定期テスト5科目◯点」などと大きな目標を設定し、その目標達成のために毎日することを書きます。毎日することができたら〇を、できなかったら✕をつけるので、振り返ったときに一目でわかり、次の日へ、次のテストへとやる気をつなげられるでしょう。

●学習ダイアリーで毎日勉強する習慣を

京進の中学・高校受験TOPΣで使用している『リーチング学習手帳』の中にある「学習ダイアリー」は自分で勉強の計画を立てて、宿題も書き込めるものです。勉強や宿題ができたらチェックをつけていき、目標が達成できたかどうかを振り返ります。
「学習ダイアリー」は勉強の習慣づけに効果的なだけでなく、読解力を伸ばす方法で紹介した「一言日記」のように、毎日書くことで客観的に今の自分を見るトレーニングになります。

京進の中学・高校受験TOPΣで学習習慣をつけながら、読解力アップが期待できます。
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