• 中学受験
  • 高校受験
  • 大学受験

睡眠と勉強に関係はある?しっかり眠って学習の効果を上げる方法

2023.03.22

睡眠の時間や質が低下すると、勉強に悪影響をおよぼすことがあります。いくら勉強しても思うように記憶できないのは、睡眠に原因があるかもしれません。勉強した内容は睡眠中に脳に定着するため、睡眠不足や睡眠の質が低下すると、記憶の定着を妨げてしまいます。

この記事では、「睡眠と勉強の関係」について詳しく解説し、学習効果を最大限に引き出す勉強法を紹介します。さらに、良質な睡眠を取るためのポイントも解説するので、ぜひ参考にしてください。

◆本記事の目次

睡眠が勉強に与える良い影響

受験対策や定期テスト対策として、復習や予習、模試などで学習時間が増えると、睡眠をおろそかにしがちです。しかし、睡眠は記憶の定着に大きく影響するため、睡眠が勉強に与えるメリットを4つ紹介します。

睡眠を削って勉強時間を確保しても思ったように成績が伸びず悩んでいる方は、ぜひ一度チェックしてみてください。

●脳の疲れを取る

睡眠には、勉強や日常生活で蓄積された脳の疲れを取る効果があります。徹夜で勉強した日や睡眠不足の日に、脳が疲れている感じがして何事にも集中できなかった経験はありませんか?

1日中働いた脳には、疲労が蓄積しています。そのため、睡眠を取ることで脳の疲労を回復させる必要があるのです。睡眠中に脳が休まり、高い集中力で翌日の勉強に臨めるでしょう。

●勉強の効率をアップさせる

十分な睡眠を取って脳の疲労を回復させると、学習効率の向上が期待できます。脳の仕組みとして、勉強して脳の中に入った情報は、睡眠中に整理され記憶として定着することがわかっています。

寝ている間には浅い眠りの「レム睡眠」と深い眠りの「ノンレム睡眠」が繰り返され、この2つの睡眠は記憶の定着に深く関わっています。
レム睡眠時に昼間勉強した内容が整理され、記憶として定着すると言われています。通常一晩に4〜5回の「レム睡眠」があるものですが、「レム睡眠」の回数が少なくなるとせっかく覚えた内容が脳に残りにくくなるのです。

そのため、十分に寝る時間を確保し、睡眠の質を上げることが学力アップに大きく影響します。睡眠も勉強の一環と捉え、人によってばらつきはありますが6時間〜7時間30分の睡眠時間を確保してみてください。

●勉強のストレスを緩和する

受験生になると、志望校合格のプレッシャーと闘いながら勉強することになり、ネガティブ思考になりがちです。「もし不合格だったらどうしよう」と考えるとストレスを感じ、勉強に集中するのも難しくなるでしょう。

睡眠には不安な気持ちを緩和する効果が期待できます。もしネガティブ思考になってしまい集中力が低下したら、昼寝をするのもおすすめです。寝ることで不安な気持ちが解消されると、勉強のモチベーション維持にもつながり、成績アップも期待できるでしょう。

●受験本番で実力を発揮しやすくなる

夜に睡眠を取り朝スムーズに目覚める「朝型の生活リズム」を習慣化することが大切です。入試は朝から行われるため、朝型の生活リズムを習慣化することで実力を発揮しやすくなります。

受験のために夜遅くまで起きて勉強すると、夜型の生活リズムになりがちです。受験本番で実力を発揮するためにも、夜型から朝型の生活に変更しておきましょう。


睡眠不足になったときに起きる勉強や心身への悪影響

定期テストや受験の前には、睡眠時間を削って勉強する方もいるでしょう。睡眠を削ることで学習時間を確保できますが、集中力が続かず、勉強した内容が定着しにくくなることもあります。
ここでは、睡眠不足が勉強や心身に与える悪影響について解説します。

●勉強への悪影響

睡眠不足のまま勉強すると、思考力・判断力が低下しているため勉強した内容が身につきにくくなります。さらに、脳に疲れが残った状態で勉強しても記憶に定着しづらくなり、成績アップにつながりません。
特に受験生は、「睡眠時間を削ってでも勉強したい」という必死な気持ちになることもありますが、睡眠不足で勉強を続けると学習効率が下がることを理解しておきましょう。

●心身への悪影響

睡眠不足の状態が続くと、心身にも悪影響をおよぼしかねません。睡眠不足によって脳に疲労が蓄積されると、精神的に不安定になりやすいでしょう。ちょっとしたことでイライラしてしまい、勉強に集中できないだけでなく日常生活や人間関係が悪化することも。

さらに、睡眠不足は免疫力低下にもつながり、体調を崩すこともあります。寝不足が続くと健康にも良くないことを理解しておきましょう。


すっきり目が覚める良質な睡眠を取るためのポイント

良質な睡眠を取るためには、睡眠前の行動が重要になります。朝すっきり目覚めて勉強に集中するためにも、睡眠前に注意すべき3つのポイントを意識しておきましょう。

●睡眠の前にカフェインの入った飲み物を飲まない

カフェインには脳を覚醒させる作用があり、睡眠前に摂取すると眠れなくなる場合があります。

また、カフェインには利尿作用もあるため、就寝前に摂ってしまうと夜中に尿意で目覚めてしまうこともあります。良質な睡眠を取るためには、お茶やコーヒー、エンジードリンクなどカフェイン入りの飲み物を夕方以降に飲むのは避けましょう。

●寝る直前にお風呂に入らない

良質な睡眠を取るためには、寝る直前ではなく2~3時間前の入浴が適切です。お風呂を上がった後、少しして体温が下がってきたと感じたときに布団に入ると、寝つきが良くなるでしょう。

●睡眠の前に強い光を見ない

良質な睡眠を取るためには、睡眠の前に強い光を見ないことを意識しましょう。スマートフォンやテレビ、ゲームの画面から出るブルーライトを寝る前に見ると、脳が覚醒して寝つきが悪くなることもあります。

スマホやゲームに夢中になると、ついつい就寝時間が遅くなりがちです。スマホやゲームのやり過ぎには注意し、あらかじめ時間帯を決めておきましょう。


良質な睡眠を取りつつ効率的に勉強する方法

睡眠と勉強には密接な関係があります。そのため、睡眠の質が上がれば学習効率がアップすることが期待できるでしょう。

ここからは、睡眠と勉強の関係性を踏まえて、効率的な勉強方法を3つ紹介します。ぜひ参考にしてください。

●就寝前に暗記科目を勉強する

良質な睡眠を取りつつ学習効率を上げるには、就寝前に暗記科目を勉強するのがおすすめです。勉強した内容は睡眠中に脳に定着するので、寝る直前に覚えたことは記憶に定着しやすくなります。

睡眠前に勉強するなら、英単語や社会・理科などの暗記科目が向いています。特に苦手な暗記科目は、毎日の睡眠前にコツコツ勉強しインプットすることで効率的に記憶できるでしょう。

●起床後の午前中は思考力を使う科目を勉強する

朝起きて勉強する場合には、思考力を使うアウトプット科目がおすすめです。睡眠で脳がリセットされた午前中は、脳が覚醒しているため集中力が高い状態で勉強できます。

1日の中で脳の動きがもっとも活発なのが起床後なのです。脳が覚醒している午前中には、数学や英語、国語のような思考力が必要な科目を勉強しましょう。

●休憩時間に仮眠を取る

休憩時間に仮眠を取って眠気を覚ますことも、効率的に勉強するためのコツの一つです。勉強するときの脳には、少しずつ疲れが溜まっています。疲れが溜まった状態の脳は処理能力が大幅に低下するので、勉強してもなかなか覚えられず、ミスも増えやすくなるでしょう。

こうした脳の疲労をリセットしてくれるのが「仮眠」です。仮眠を取ることで脳をフレッシュでき、疲労が緩和されます。脳の疲労が緩和されることで記憶力や思考力、判断力の向上が期待でき、学習効率のアップにつながるのです。


睡眠を大切にしてより効果的な勉強を目指そう!

十分な睡眠時間を確保し、睡眠の質が向上すると、学習効率のアップにつながりますが、さらに効率的に勉強をするなら、学習塾に通いながら勉強するのがおすすめです。学習塾なら決められた時間に集中して勉強できるため勉強習慣が身につき、わからない問題は気軽に質問できます。自分ひとりで勉強するよりも、学習塾に通う方が効率的に勉強できるでしょう。

「京進」は集団学習塾の「京進の中学・高校受験TOPΣ」と、生徒2人に対し先生1人が指導する「京進の個別指導 スクール・ワン」に分かれており、自分に合った学習スタイルを選択できます。
また、「京進」では脳科学に基づく学習法を導入しており、日々の小さな行動目標を設定して勉強することで、目標達成への習慣を無理なく鍛えていきます。

京進の中学・高校受験TOPΣ」「京進の個別指導 スクール・ワン」ともに無料の体験授業や校舎・教室見学、資料請求を受け付けているので、気軽にお問合せください。