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【中学受験】理科の基本&分野別の勉強方法|問題の傾向や範囲は?
中学受験の理科は、生物・化学・物理・地学の4分野から出題されます。問題傾向としては、知識だけではなく思考力や応用力を問う問題が増えている点が特徴です。入試に向けて、理科の基本範囲と分野別の勉強方法を把握しておきましょう。
この記事では、近年の中学受験における理科の出題傾向や基本範囲について紹介します。さらに後半では、分野別の勉強法も詳しく解説しますので、ぜひ受験勉強の参考にしてください。
◆本記事の目次
【中学受験】理科の出題傾向と基本の範囲
中学受験の理科では、知識だけでなく思考力や応用力を問う問題が増えています。写真や図を使った問題が増えていることからも、覚えた知識を応用させる能力が求められているといえるでしょう。ここからは、理科の出題傾向と基本の範囲を詳しく解説します。
●理科の出題傾向
近年の理科の出題傾向としては「思考力」「応用力」を問う問題が多く、単純な知識を問う「一問一答」のような問題は、あまり出題されません。理科のさまざまな現象を本質的に理解できているかどうかがポイントとなっています。写真や図、グラフから情報やデータを読み取り、考察する問題も年々増えています。
地震や気象、天体などの時事問題に関連した問いも頻出です。知識を習得することは必要ですが、習得した知識をいかに応用・活用できるかが重要になっています。理科の基礎的な知識を、あらゆる場面や分野で自由自在に使いこなせるようになりましょう。
●理科の一般的な出題範囲
分野 | 出題範囲 |
---|---|
生物 | 植物、動物、人体 |
化学 | 気体の性質、水溶液、物の燃え方 |
物理 | てこ、ばね、電気、ものの運動、浮力 |
地学 | 天体、天気、地層、地震、火山 |
理科の出題範囲は、生物、化学、物理、地学の4つの分野からまんべんなく出題されることが多く、この方針は今後も変わらないでしょう。
【中学受験】合格のために取り入れたい理科の勉強方法
理科は基本的な用語や知識の暗記だけでなく、グラフを読み取る力や計算力なども必要です。近年は思考力や応用力を問う問題が増加傾向にあるため、対策もさらに難しくなっています。そのため「理科には苦手意識がある」「どのように対策したらよいのかわからない」といった悩みを抱える方も多いでしょう。
ここからは、合格のために取り入れたいおすすめの理科の勉強法について紹介します。
STEP1.用語を覚える
思考力や応用力を身につけることは非常に重要ですが、まず基本的な用語を覚える必要があります。「てこ」の問題が出た時に「支点」という用語がわからなければ、問題文を理解することさえできません。中学受験において、たくさんある理科の用語を覚えることは必須です。必ずマスターしましょう。
用語を暗記する際には、記憶に定着しやすい工夫をすることもおすすめです。それぞれの用語をバラバラに覚えるのではなく、例えば地層は「れき、砂、泥」のように同じ系統や種類をテーマごとにまとめて、グループ化する覚え方があります。ほかにも「広葉樹と針葉樹」「暖気と寒気」「高気圧と低気圧」のように、対比して覚える方法も効果的です。
暗記がどうしても苦手という子どもは、写真とセットで覚える方法がおすすめです。文字だけよりも、写真や絵があると視覚として情報が入り、印象に残りやすくなります。図を用いて覚えるのもよいでしょう。例えば「てこ」は、力の方向を矢印で表すことで視覚的に捉えられるため、覚えやすくなります。写真や絵・図が多い参考書や教科書を、用語を覚えるための教材として利用しましょう。
ほかにも、電子書籍や暗記カード、赤シートを活用して覚えるなど、さまざまな方法がありますので、自分に合った暗記法を見つけましょう。
STEP2.具体的に理解する
目に見えない現象を具体的にイメージできるようにすることも、理科の勉強では大切です。理科の特徴として、気体や電気、浮力など、実際には見えない現象を勉強することが多くあります。「電流はどう流れているのか」「空気は温まるとなぜ上昇するのか」などを、具体的にイメージできるようにするのです。
また、中学入試では、用語を知っているだけでは解けない問題が多くなっています。例えば、「地点A(東経139度)の南中時刻は何時ですか?」などです。このような問題で点を取るためには、それぞれの用語が何を意味しているのか、どのような現象や仕組み、状態を指しているのかまで理解を深める必要があります。
STEP3.演習問題を解く
演習問題を繰り返し解くことも重要です。どこが理解できていて、どこが不十分なのかが明確になります。問題を解くことで知識と理解がさらに深まっていくので、反復して行いましょう。小学生向けのテキストや中学受験用テキストも、たくさん販売されています。基本問題を何度も繰り返し解くのもよいですが、ある程度理解が深まったら、違うタイプのものを購入し、さらに応用力と思考力をアップさせましょう。
ポイントは、同じ分野の問題はできる限り同じ解き方を意識することです。解き方をパターン化することでミスも減らせます。演習問題に取り組む際は、スピードよりも丁寧にしっかりと問題の解き方を理解することを重視しましょう。
STEP4.過去の入試問題を解く
演習問題を繰り返し解き知識を深めたら、過去問などを使って入試問題にチャレンジしましょう。入試ではスピードも重要です。入試問題に取り組む際には、実践を意識し、入試で指定されている解答時間で行うようにしましょう。
入試問題は学校ごとに独自で作成される場合が多く、出題形式もさまざまです。入試問題に何度も挑戦すれば、志望校の出題の傾向や形式に慣れることにもつながります。
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【中学受験】分野別で見る理科の勉強のポイント
理科は大きく分けて4つの分野から出題されます。分野ごとに出題傾向の特徴があるため、それぞれに合った方法で勉強することも重要です。各分野に合わせた勉強のコツについて紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
●生物の勉強のコツ
生物に関しては、知識問題がメインとなり、他の分野よりも覚える用語が多いのが特徴です。植物や動物、人体の名称など、図や絵を見ながら勉強を行うとよいでしょう。人体の中身についての問題もよく出るため、写真とセットで覚えると効果的です。動画で解説している教材もあるので、上手に活用しましょう。
●化学の勉強のコツ
化学分野では、知識問題に加えて計算問題がよく出題される傾向にあります。比を使った計算も多いため、計算力をしっかり身につけることが大事です。文章から重要なポイントや条件を見つけ出して、解答するタイプの問題も増えています。用語などの基礎知識を身につけながら、演習問題に多く取り組んで出題傾向に慣れておくようにしましょう。
●物理の勉強のコツ
計算問題に加え、原理などを答える記述問題が多く出題される傾向があります。どれだけ正確に原理や公式を理解しているかが、重要なポイントです。てこ、振り子など力学の単元からは、実験・考察問題も多く出題されています。技術や慣れも必要な分野ですので、さまざまなパターンの問題に取り組み、応用力をアップさせましょう。
●地学の勉強のコツ
地学では知識問題がメインになるため、暗記と原理の理解が大切です。日食や月食などの大規模な天体イベントがあった年や、大地震から50年経った年などには、天体や地震に関する問題が出題されやすい傾向があります。日頃からニュースや世の中の動きなどにも注目しておきましょう。
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