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農学部って何をする学部?主な学科や学べること、卒業後の就職先
農学部は何をする学部なのか、興味を持っている高校生も多いのではないでしょうか。「農業を学ぶので講義や実習が大変そう」というイメージを持っているかもしれません。農学部では、最先端の生命科学研究から地球の食料問題に至るまで、幅広い分野を学習します。
具体的には、農作物の栽培方法や生産技術といった生物生産、生物資源、農業工学、農業経済などを学べる学部です。
農学部の研究テーマや領域は幅広く、卒業後の就職先も広がりつつあります。
この記事では、農学部の具体的な学習内容や、卒業後の就職先について詳しく紹介します。農学部の入試や対策についても解説するので、ぜひ参考にしてください。
◆本記事の目次
農学部って何をするの?主な学問と学べること
農学部は微生物から植物、動物に至るまで、人類が利用する生き物全般を研究対象とする学問です。獣医学課程を設置する大学もあります。
ここでは、農学部の主な学問である作物栽培学・育種学・農芸化学・農業工学・農業経済学について解説します。
いずれの学部でも実験やフィールドワーク、農場実習が重視される傾向にあります。キャンパス外に農場を持っている大学も少なくありません。学科によって教育科目や教育プログラム、細かいカリキュラムは異なるので、よく確認して学科を選びましょう。
●作物栽培学
作物栽培学とは農作物の生産に関する学問で、農作物の繁殖や育成、管理などについて学びます。学習内容には農作物の栽培目的や活用方法なども含まれており、作業手順だけではなく歴史的背景も学習できるのが特徴です。
作物の活用方法は、食用以外に繊維や薬、木材など多岐にわたります。目的に応じた作物を円滑に育てるために、作物に合わせた適切な自然環境について学ぶことも可能です。
●育種学
育種学とは、農作物の遺伝的な改良に関する学問です。新しい品種の開発や既存品種の改良に欠かせない育種学は、さまざまな農業問題を解決するために役立ちます。
未解決の農業問題は数多く残されており、育種への注目は年々高まっています。基本的な学習内容は、遺伝的な改良の理論や技術、生命現象の解明などです。近年では、ゲノム解析技術やそれを利用した育種技術などを幅広く学習します。
●農芸化学
農芸化学とは、生物と化学の基礎的な内容から専門的な研究内容を追求していく学問です。土壌改良や肥料・農薬を用いた生産性向上や品種改良による農作物の品質向上など、現在の農業においてなくてはならない技術・知識となっています。
農芸化学は、最新の化学や生物学の成果を技術に応用するバイオテクノロジーの領域がメインとなっており、応用化学や工学系統の学問と比較的近いのが特徴です。
●農業工学
農業工学は、工学的なアプローチから農業の生産技術・生産環境の改良や研究を行う学問です。主な学習内容は、農地の開発や管理、農村の環境保全や農機具の研究で、農業生産現場の課題を物や技術で解決するのが農業工学の役割となっています。
農地や農機具に関する課題は一般的にはあまり知られていませんが、生産効率の向上や食料生産の安定性向上など、持続可能な農業の観点から業界を支える重要なジャンルです。
●農業経済学
農業経済学は、農業が抱える経済的問題にアプローチする学問です。生産者の所得向上や経済的安定をはじめ、一般消費者の生活向上に貢献することを目指しています。
また、農作物を商品として提供するための生産・流通・販売ルートの研究や、国内食料自給率を一定に保つこともテーマの一つです。食料の供給を国外に頼りすぎている現状では、国外からの食料供給が止まると国内に食料がなくなるといったリスクもあるため、食べ物や国の安全を長期的に持続できるとはいえません。流通網の見直しによって世界の国々に対抗することも、農業経済学の新しい取り組みになっています。
農学部の学生が目指す主な就職先
「農学部を卒業すると、どんな就職先があるの?」と卒業後の就活や将来の進路が気になる方も多いのではないでしょうか。ここでは、農学部の学生が進む主な就職先や職業・職種を紹介します。
●食品業界
農学部は食に関して学ぶことが多いため、食品業界に就職する人が多い傾向にあります。具体的には加工食品や飲料、調味料などの製造・販売を行う食品メーカーに就職し、食品の開発や研究、品質管理を担当することになるでしょう。
食品系の中でも食品加工や貯蔵などに携わるなら「農芸化学」、食品のニーズ分析や流通に携わるなら「農業経済学」を専攻するのがおすすめです。
●製薬業界
農学部では生物学や化学を学ぶことができるため、製薬会社も就職先の選択肢に挙がります。医薬品の研究や開発、生産から販売など、医療を通じて社会貢献できるのが魅力です。
近年では、バイオテクノロジーを扱うメーカーが増えており、大手企業に就職して活躍する人もいます。
●農業法人
農学部での教育で修得した能力や知識を生かし、農作物の栽培や収穫、生産などに携わる人も多くいます。農作物を生産する場合、自分自身で農業を始めるか、大規模な農業法人に就職するなどが一般的です。
一人で農業を始めるのが不安であれば、まずは農業法人に就職し、実践的な技術やノウハウを身につけてから独立するのもよいでしょう。
●種苗メーカー
種苗メーカーへの就職も、農学部卒業後の進路の一つです。種苗メーカーでは、穀物や野菜、草花などの種子を研究・開発し、生産から販売まで行います。
農学部では「遺伝子組み換え」や「細胞融合技術」といった先進的な研究が行われているのも特徴です。学んだことを生かして研究職や技術職に就くケースもあります。
●農業協同組合(JA)
農学部では農業に関する幅広い知識を取得できるため、農業協同組合(JA)への就職も選択肢の一つです。農業協同組合とは、日本の農業者によって組織された協同組合のことで、農業の生産性や農業所得の向上、地域農業の発展などを目的としています。
農業協同組合は農業に必要な資材を共同で安く購入したり、新鮮な農畜産物を売る直売所を開催したりするなど、農業を継続しやすい環境作りを行っているのが特徴です。さらに農業協同組合では、農業技術の指導や、貯金・融資・共済といった幅広い事業を展開しています。
●行政機関
農学部で学んだ知識を生かして、公務員として働くことも可能です。農林水産省や環境省、林野庁、地方自治体など就職先は幅広く、自分のやりたいことや目的に合わせた職場を目指せます。
これらの行政機関は農業全体や働く人が抱える課題解決に取り組むことが多いため、農業の発展や地球環境の問題解消、農村振興といったスケールの大きな仕事に挑戦したい方に向いているでしょう。
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農学部の受験で出題されやすい科目とは
ここからは、農学部の受験で出題されやすい科目を紹介します。「大学入学共通テスト」と「国公立大学の二次試験私立大学の入試」で出題傾向が異なるので、違いを確認しておきましょう。
●大学入学共通テストで必要とされやすい科目
受ける大学によって必要とされる科目が変わることが多いものの、農学部は文系・理系を問わず幅広い科目が重要視されやすいため、国語や数学、理科、外国語、地理・歴史、公民は満遍なく学習しておきましょう。苦手科目が足を引っ張らないように、対策することが重要です。
●二次試験や私立大学のテストで出題されやすい科目
次試験や私立大学のテストでは、数学や理科、外国語などの科目が出題される傾向にあります。特に数学は数Ⅰ・A~Ⅲ、理科は物理、化学、生物から選択で出題されるケースが多いため、念入りに学習しておきましょう。
大学によって受験科目が異なるので、志望する学校のサイトなどで過去問や過去の出題傾向を確認しておくことが大切です。
農学部の受験対策に京進の個別指導 スクール・ワンがおすすめの理由
農学部への受験を決めても、受験勉強が続かず苦戦する方は少なくありません。このような場合は「京進の個別指導 スクール・ワン」で個別指導を受けながら対策するのがおすすめです。ここからは、京進の個別指導 スクール・ワンの特徴を解説します。
●脳科学に基づくオリジナルの学習法がある
「京進の個別指導 スクール・ワン」は脳科学に基づくオリジナル学習法を取り入れており、目標に向かって努力する力を身につけられます。また、学習を習慣化するノウハウも充実しているため、塾だけではなく、学校や自宅学習でも集中力が続きやすくなります。
●やる気と自信を引き出す指導を行っている
「京進の個別指導 スクール・ワン」の指導は、結果だけでなくプロセスを褒めるのが特徴です。生徒の努力や成長を見逃さずに褒めることで、勉強のやる気を引き出します。小さな達成体験が自信やチャレンジ精神につながり、次にがんばるモチベーションになるのです。
「京進の個別指導 スクール・ワン」にはやる気を引き出し、勉強を習慣化する環境が整っているので、勉強が苦手な方でも無理なく続けられるでしょう。
農学部は何を学習する学部?受験するなら早めに対策しよう
農学部は大きく5種類の学部に分けられ、農作物の繁殖や育成、管理などから品種改良や農機具の研究などまで幅広く学習します。学部によって具体的な学習内容が異なるので、受験の前に詳しく確認しておきましょう。
農学部の入試では、さまざまな教科が出題される傾向にあり、苦手科目が足を引っ張らないよう対策しておくことが重要です。「点数がなかなか上がらない」「やる気が続かない」と感じたら、「京進の個別指導 スクール・ワン」の利用を検討してみてください。
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