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模試の効果的な復習方法は?弱点克服のためのポイント【科目別】
模試は毎回受けたら受けっぱなし、復習はしないで終わっている方もいるのではないでしょうか。そうすると、しばらく経って再び模試を受けた際、同じような間違いをしてしまうこともあります。模試を受けた際に大切なのは、現在の自分の実力を知り、志望校の選択の参考にすることだけではありません。結果をもとにしっかりと復習して苦手分野を克服し、より効率的な学習計画につなげることが重要です。模試の復習をどのようにすればいいのか、具体的な方法を紹介します。
◆本記事の目次
模試は復習が重要
模試は志望校の合格可能性を測るだけではなく、自分の苦手なポイントを知るためにも重要です。そのため、偏差値や合格判定に一喜一憂するだけではなく、間違えた問題を復習に活かすことが大切です。自分でも気づいていない苦手分野を把握し、克服するチャンスととらえるとよいでしょう。
まずなぜその問題が解けなかったのか、ケアレスミスなのか、どの部分で間違ったのかを把握します。そうすると、苦手分野克服の具体的な対策を立てることができます。限られた時間の中で、自分に必要な学習がわかるので、受験勉強の計画をより効率の良いものに見直すことができるでしょう。
効果的な模試の復習方法
「模試の復習は、結果が手元に返ってきてからでいい」と考えている方も多いでしょう。しかし、模試の解答・解説は、模試を受けた当日に配布・公開されることがほとんどです。自己採点により、その問題が間違っていたかはその日に確認できます。
模試の復習におすすめのタイミングは、試験を受けた翌日です。記憶が鮮明なうちに復習することで、間違った問題や、なぜ間違ったのかの抽出の精度が高くなるでしょう。効果的な復習方法を、順を追ってご説明します。
STEP1.間違えた問題・正解した問題を把握する
一般的には、まずは時間が足りずに最後まで解けなかった問題があった場合は、全て解いてみます。その後、解答・解説を見て自己採点をし、間違えた問題と正解した問題をもう一度解きます。
京進の中学・高校受験TOPΣでは赤本を解く際に合格点を意識して、以下のような方法を推奨しています。模試の復習にも応用できるのでぜひ参考にしてください。
① まず時間制限内で問題を解き、まるつけをする
② 20分延長し、時間制限内でできなかった問題を解き、まるつけをする
③ ①と②の差をどのように埋めるかを考える
「合格点に届かないのは、時間配分に問題があるからだろうか」「確実に解ける問題から解くべきなのか」といったように、③の段階で対策を考えるのがポイントです。
また、間違えた問題については、なぜ間違ってしまったのか原因も明らかにしてください。ケアレスミスなのか、英語なら単語の暗記不足なのかなど、具体的に自分の弱点や不十分だったことを把握しましょう。
STEP2.間違えた問題の解き直し
解答・解説を見るだけで終わらせてしまわずに、間違えた問題は必ず解き直すようにしましょう。解答を見て「そうだったのか!」と納得して満足してしまうことは、よくあることです。しかし、同じ間違いをしないためには、正しい解き方を定着させる必要があります。特に解き方があやふやな問題は、繰り返し解いておきましょう。
模試の解き直し専用のノートを作るのもおすすめです。解き直しノートには自分の苦手な問題がまとまっているので、苦手分野克服に役に立ち、効率良く復習ができます。効果的な解き直しノートの作り方については、以下を参考にしてください。
解き直しノートを作ると良い理由や詳しい作り方はこちらをチェック
STEP3.模試の結果をもとに2度目の復習をする
模試の結果が返ってきたら、結果についている分析をもとに、2回目の復習をしましょう。自分の得意分野や苦手分野の傾向がわかる結果の分析を読み、学習計画の見直しをします。得意分野については、さらにレベルの高い問題や応用問題に挑んで点数アップを狙い、苦手分野は丁寧に基本を見直しながら演習するとよいでしょう。
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【科目別】模試の復習のポイント
より効果的に復習を進めるためには、科目ごとに効率的な復習をするのがポイントです。算数・数学、国語、理科、社会、英語と、科目ごとのポイントを具体的に解説します。
●算数・数学
算数・数学については、まずは模試の問題をそのまま解き直しましょう。すんなりと解けない問題については、解答・解説を見ながら解き直します。解き方が理解できたら、問題集などから類題を探して演習しましょう。わかりにくい部分はマーキングして、あとで確認できるようにするのもおすすめです。
「京進の中学・高校受験TOP∑」の模試の成績表は、正答率に応じて問題をランクづけしています。そのため、個々のレベルに合わせた復習ができるので、ぜひ活用してください。
●国語
国語の長文読解については、まずは文章を読み直して、文章全体の構造を把握しましょう。長文読解の解答・解説には、例えば答えとなる場所をどのように抽出するか、接続詞をどのように見るかなど、問題を解くテクニックが書かれています。それを踏まえながら、問題文にアンダーラインを引くと、文章の構造や解き方が理解しやすいです。
漢字や四字熟語など、暗記が必要な問題はリストを作って覚えるとよいでしょう。漢文や古文が苦手な場合は、わからない単語や文法が多い可能性があります。その場合は、問題文を丁寧に読んで、わからない単語や文法を抽出してこちらもリスト化し、あとで見返せるようにしましょう。
●理科・社会
理科や社会の不正解は暗記不足が原因であることが多いです。そのため、まずは暗記不足の問題に関してはリスト化して、覚えておくようにしましょう。時々、確認できるように、理科や社会など暗記事項が多い科目に絞って、持ち運びやすい小さめのノートにまとめておくのもおすすめです。
暗記不足が原因ではない場合は、問題を理解していないか、解き方がわからなかったことが考えられます。模試の問題を解いて解き方を把握すると同時に、同じような問題を何度か解いて定着させましょう。
●英語
英語については、模試で出てきた英単語の中で覚えていなかったものはチェックします。そうすることで、英単語の暗記不足なのか、それ以外の理由で不正解になったのかがわかります。
直接点数に影響のない英単語であっても、模試で出てきた英単語で覚えていなかった単語は、リスト化してできる限り覚えるようにしましょう。模試に出てきた英単語なら今後も出るかもしれないと、覚えるモチベーションもアップしますし、模試に出た単語として印象がつくので覚えやすいからです。毎日単語帳を繰り返し見ているのに、なかなか頭に入らない方には特におすすめです。
原因が暗記不足以外の場合は、単元や問題別で分けて、それぞれ復習しましょう。その他にも、読むスピードが遅いのか、リスニングが苦手なのか、問題点を抽出したらそれぞれ対策しましょう。
模試の復習で効率的に苦手を克服しよう!
せっかく模試を受けたのに、現在の実力を知り、合格の可能性を測るだけで終わらせてしまうのは非常にもったいないです。結果を見て、偏差値や合格判定のインパクトだけが印象に残り、そのままになってしまうことも少なくありませんが、総合的な問題が出題される模試だからこその活用法があります。
模試の復習は解答・解説を眺めるだけにはしないで苦手分野を抽出し、ひとつひとつ対策することで、次の模試ではその分野で良い結果を出せる可能性が高まります。また、自分に合った学習計画を立てるためにも大いに役立ちます。
「京進の中学・高校受験TOP∑」の模試の成績表では、正答率に応じて問題をランクづけしているので、ひとりひとりのレベルに合わせた復習がしやすいです。また、希望があれば成績表を見ながら担任が面談で学習アドバイスを行います。
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京進の中学・高校受験 TOP∑では、模試の他に以下のテストを実施しています。
・「週実テスト」日々の学習事項を確認する。毎週実施
・「実力テスト」週実テストよりも広範囲の内容から出題する。年6回実施
・「合格判定テスト」入試全範囲から出題する。9月以降実施
・「統一テスト」既習内容全てが出題範囲。志望校合格判定データが提供される。年5回実施
・「記憶コンテスト」受験で必須となる知識事項を問う。夏期・冬期
模試に合わせて、これらのテスト結果の分析と復習により、確実な苦手克服へとつなげています。「京進の中学・高校受験TOPΣ」の模試やテストにご興味のある方は、お気軽にお問合せください。