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中学受験と習い事は両立できる?メリット・デメリットや両立のコツ
「中学受験をするなら、習い事をやめなくてはいけないのだろうか」と、悩まれている保護者の方もいるのではないでしょうか。中学受験では週に数回通塾して、宿題もあり、自宅での学習も必須なので習い事ができない場合もあります。しかし、自発的に通って楽しんでいる習い事なら、中学受験にもプラスになることもあるでしょう。中学受験と習い事を上手に両立させて、毎日を充実させる方法をご紹介します。
◆本記事の目次
中学受験と習い事は両立できる!
中学受験では勉強時間を確保するために、習い事はやめて勉強に集中してもらいたいと考える保護者の方も多いでしょう。習い事によって、塾の日程が組みにくくなることもあります。しかし、一方的に大人の考えを押しつけるのは、中学受験に悪影響が出る可能性があります。習い事を続けたいという意思は大切にすべきです。
また、習い事を続けることが、必ずしも中学受験にマイナスになるわけではありません。楽しんで続けている習い事なら気分転換にもなるでしょう。習い事で評価されれば、本人の自信となり、勉強にも前向きになります。毎日毎日勉強ではなく、習い事があることによって生活にメリハリがつくというメリットもあります。
どうしても勉強時間が足らずに両立は難しいと感じた時は、必ず本人の考えを確認しましょう。中学受験も習い事も、保護者の勧めで始めることが多いと思いますが、やるかどうかは自分で選択することが大切です。自分で悩んで考えてみて、選ぶことが成長にもつながるでしょう。
費やす時間や内容にもよりますが、実際に中学受験と習い事を両立させている子は少なくありません。
中学受験と習い事を両立するメリット
なんとなく続けているというわけではなく、積極的に習い事をしている場合は、以下のように両立することで中学受験にもよい影響があります。
●子どもにとって気分転換になる
大人でも毎日仕事ばかりでは、逆に効率が落ちてしまうこともあります。週1回、楽しい習い事の時間があったほうがストレス発散になり、勉強時間も集中してがんばれるのではないでしょうか。「無事中学受験が終わったら、もっと習い事が楽しめる」それがモチベーションアップになることもあります。
また、志望校に習い事に関する部活があって、入学後の入部を目標にする子もいるでしょう。その場合、習い事を楽しむことが学習意欲にもつながります。
●時間を上手に使えるようになる
勉強時間は多ければ多いほど良いように思えますが、必ずしもそうとは言えません。「火曜日は習い事だから、その分月曜日は集中しよう」といったように限られた時間を意識して、効率的に学習できるようになるメリットもあります。時間があることでメリハリがつかず、かえって集中できないこともあります。
●心身共に豊かになる
「プロになるわけではないのにスポーツや音楽をしても意味がない」と言われることもありますが、勉強だけでは経験や学びは不足してしまいます。習い事で各分野の専門家に教えてもらうことで、さまざまな体験ができます。
また、受験勉強中は外遊びの時間も限られてしまうため、体を動かす機会が減って運動不足になりがちです。スポーツの習い事なら、それをカバーできるでしょう。
友だちと関わることでコミュニケーション能力が育まれたり、先生に教えられることで礼節を身につけたりもできます。習い事を通して視野が広がり、夢を見つけることもあるかもしれません。
中学校よりも、もっと先の将来も考えて、その子によい影響のある習い事は続けるとよいでしょう。
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中学受験と習い事を両立するデメリット
一方で、中学受験と並行して習い事を続けるデメリットは、やはりあります。以下、主なものを押さえておきましょう。
●十分な勉強時間を確保できなくなる
例えば、1週間に1回1時間程度で、教室内で完結するような習い事なら時間的には問題はないでしょう。しかし、週に3~4回ある場合や、コンクールや発表会や練習試合など、さまざまなイベントがある習い事は大変です。休日に受ける模試の参加も難しくなりますし、勉強時間も足りなくなってしまうでしょう。
●自由に使える時間が少なくなる
受験生だからといって、自由に使える時間が全くないと息が詰まってしまいます。友だちと遊んだり、動画やゲームを楽しんだり、家族でお出かけをしたりと、ひと息つける時間も必要です。しかし、習い事で時間をとられすぎると親子共々時間に追われてしまいます。あまりに余裕がないと、疲れやストレスも溜まってしまうでしょう。
●経済的な負担が増える
受験勉強が本格化する際に習い事を整理する理由として、経済的負担があげられます。受験勉強が本格化すると、模試や講習が頻繁に行われるので、これまでの両立期間よりもさらにかかる費用が増えることが多いです。
中学受験と習い事を両立させるポイント
中学受験と習い事を両立させるためには、子ども自身に任せるだけではなく、保護者の方のサポートが欠かせません。以下のことを意識して、通塾も習い事も問題なくこなせるようにしましょう。
習い事を上手に両立させれば、中学受験にもプラスになります。保護者の方が気をつけるべき両立のポイントをご紹介します。
●勉強のスケジュールを立てる
習い事をしない場合でも必要なことですが、勉強時間のスケジュールを立てることが大切です。1週間の中で、まず習い事に行く時間を入れたうえで自宅学習に使える時間を把握して、やるべき勉強をその中で割り振っていきます。家でする習い事の練習や宿題があるなら、その時間も確保する必要があるでしょう。
ダラダラと勉強するのではなく「国語2ページ、30分で」というように、時間を意識すると集中力も増して、効率的に勉強ができます。
●学習状況をこまめに把握して必要なら修正する
中学受験と習い事との両立がうまくいっているのかどうかは、学習状況をこまめに把握することで判断できます。成績が思ったように伸びない、下がってしまったといった場合は注意しましょう。必ずしも習い事が成績低下の原因とは限りませんが、習い事について検討し直す必要があるかもしれません。
習い事の負担を軽くするように習い事の日数を減らしたり、一定期間お休みしたりするなど計画を修正するのもよいでしょう。習い事をやめるという選択は本人と相談しながら、慎重に決める必要があります。
●子どもの体調に気をつける
通塾も習い事もスムーズに続けられるように、体調管理も大事です。忙しい中でも睡眠時間はしっかり確保して、体調が悪い時は無理せずに休むようにしましょう。体だけではなく、メンタルのケアのために、日ごろから勉強や習い事や学校の話を丁寧に聞きましょう。
中学受験と習い事を両立させて、充実した小学生生活を送ろう
中学受験生にとって悩ましい受験と習い事との両立ですが、習い事の内容によっては可能です。受験勉強に集中しなくてはいけないと思うかもしれませんが、小学生にとっては習い事から得ることも大きく、中学受験のプラスになることもあります。面接ではアピールポイントにできる可能性もあるでしょう。
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