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勉強の効率を上げる暗記方法6選|記憶定着のコツとNGな覚え方

2023.05.18

漢字や歴史の年号など、暗記項目を中心とした学習を行う際に、覚え方がわからず挫折してしまった経験はありませんか?
また、覚えてもすぐに忘れてしまうなど、暗記に苦労する方も多いでしょう。しかし、どの科目でも公式や単語を覚える必要があるので、成績アップのために暗記は避けて通れません。

この記事では、脳科学に基づく効率的な暗記方法6つと、NGな覚え方を紹介します。記憶定着のコツを掴めば学習効率が大幅にアップするので、ぜひ6つの暗記方法を家庭学習に取り入れてみましょう。

◆本記事の目次

人間の性質を上手く使った暗記方法6選

暗記といっても教科書を眺めるだけだったり、やみくもに語呂合わせをしたりするだけでは記憶の定着にはつながりません。暗記は脳の仕組みに基づき、人間の性質を上手く活用した暗記術を学習に組み込むことが大切です。
ここからは、記憶を定着させるポイントを押さえた、6つの暗記方法を紹介していきます。

●アウトプットを重視する

暗記するということはインプットに該当しますが、暗記した内容を記憶として定着させるにはアウトプットが重要です。ここでいうアウトプットとは、勉強において実際に問題を解いたり、書き出したりすることを指します。アウトプットをするためにはその内容を思い出すことが必要ですが、この思い出す行為が知識の定着に効果的です。

また、脳に記憶される情報は、その情報を使う頻度が多いほど優先度がアップします。そのため、学習した内容はテストなどを繰り返して何度もアウトプットし、記憶の定着につなげましょう。

●繰り返し復習する

脳には忘却機能があるため、一定量を超えると覚えた内容を忘れてしまうものです。しかし、繰り返し復習をして記憶し直すことで、以前記憶した知識が掘り起こされ、知識として根付きます。

また、記憶をつかさどる海馬は情報を1カ月かけて整理するといわれています。この期間に、必要な情報の取捨選択も行われるので、期間内に何度も復習することが記憶の定着につながります。
脳が一度に記憶できる量は決まっているので、忘れてしまっても毎日コツコツ覚え続けることが重要です。

●原理や成り立ちを理解する

単語や公式をなかなか覚えられず挫折する人は、内容を理解せず、いわゆる丸暗記や語呂合わせなどの力技で覚えようとすることが多いです。
人間の脳は名前だけを覚えることは難しく、原理や成り立ちを理解することではじめて知識として定着します。そのため、なかなか覚えられない単語や公式は、丸暗記や無理な語呂合わせをしようとせずに、人に説明できるくらいまで内容を理解することを心がけましょう。単語なら意味とセットで、公式や漢字は成り立ちから調べて暗記をすると効果的です。

●五感を使って覚える

座って教科書を眺めたり、ノートに書いたりするだけが暗記ではありません。脳の中の記憶をつかさどる海馬を刺激するためには、視覚・聴覚・嗅覚・触覚・味覚の五感をフル活用するのがポイントです。

例えば覚えたい単語は声に出す、体を動かしながら暗記するなど、五感を駆使することで脳に記憶が定着しやすくなります。年号を語呂合わせにして歌う、歩きながら過去問を解くなど、自分のやりやすい方法を試してみましょう。

●少しずつ区切って覚える

あれもこれもと詰め込もうとして情報量が多くなると、暗記の質は低下してしまいます。一度に記憶できる量には限界があり、「全てを覚えなければならない」とプレッシャーがかかると、学習意欲の低下にもつながりかねません。
効率よく覚えるポイントは、覚える範囲を区切って少しずつ暗記することです。「今日は〇ページまで」「模試で間違えた単語・用語だけ」など、1回の暗記量を最小限に抑えると記憶として残りやすくなります。

●寝る前に覚える

就寝前の1~2時間は記憶のゴールデンアワーといわれています。なぜなら、眠っている間に脳内で覚えた知識が整理され、記憶として定着されるためです。これは「睡眠レミニセンス現象」といわれ、睡眠によって記憶が強固になるという実験結果も多く報告されています。
つまり、眠る直前に覚えたものほど記憶に残りやすいので、寝る前には暗記項目を中心とした学習を習慣づけましょう。


勉強の効率を下げるNGな暗記法

暗記方法の中でおすすめできないものの一つに、テスト前日の一夜漬けがあげられます。なぜ一夜漬けがNGかというと、短期間にまとめて覚えようとしても記憶は定着しないからです。

人間の記憶には「短期記憶」と「長期記憶」があり、一夜漬けは短期記憶に該当します。短期記憶は覚えられる情報量も少なく、数分程度で忘れてしまうのが特徴です。そのため長期的な勉強法としては効率が悪く、テストや受験時にはあまり役に立ちません。効率よく暗記するためには、短期記憶で覚えた知識を長期記憶へ移行する勉強法を行うのがポイントです。少量をコツコツと、繰り返し復習する勉強法で記憶を定着させましょう。

もう一つは、漢字や英単語を何度も書いて覚えるという暗記方法です。書いて覚えること自体は悪いことではありませんが、書く作業をこなすだけでは記憶の定着につながりません。
先述した「声に出して読む」、「意味とセットで覚える」など、脳科学に基づく暗記方法と組み合わせて学習効率をアップさせましょう。


効率的な暗記方法で勉強時間をグッと短縮

暗記はどの科目でも避けては通れないもので、暗記量は成績にも直結します。特に単語や年号などは量が膨大なため、時間効率の良い暗記方法で覚えていくことが大切です。
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