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模試の結果が悪いときにやるべきこと|実力が出ない原因や考え方
模試の結果が思っていたより悪かったり、合格可能性の判定が低かったりすると、落ち込む人も多いでしょう。安全圏の学校に志望校を変更しようか迷うこともあるかもしれません。しかし、模試の結果が良くなかったからといって、すぐに諦めてしまうのはNGです。
この記事では、模試の結果が悪かったときの対処法を紹介します。思うような結果が出ない原因や注意点も解説するので、模試の結果に悩む方は、ぜひ参考にしてください。
◆本記事の目次
模試の結果が悪いときによくある原因
模試の結果が振るわなかった場合、必ず原因があります。落ち込んでモチベーションが下がる前に、なぜ上手くいかなかったのか原因を分析してみましょう。ここでは、考えられる4つの原因を紹介します。
●学んだ内容が定着していない
模試は、これまで学んできた全内容が出題範囲です。学校の定期テストなどとは違い、かなり広範囲から出題されるため、習った知識が定着していなければ点数を取ることができません。そのため、模試対策として一夜漬けのような勉強をしても、点数は伸びない場合が多いです。
●応用力がついていない
基礎を問われる定期テストとは異なり、模試の場合は応用問題も多く、暗記した知識だけでは太刀打ちできません。模試は問題解決力が求められるため、適切な解き方を考えながら学んだ内容を活用する力が必要です。習った知識を使えるレベルまで持っていくことが、模試のみならず入試での得点力にもつながります。
●時間配分が悪い
模試は広範囲かつ、定期テストよりも試験時間が短い場合が多いと言われています。限られた時間の中で効率良く問題を解き進めていくには、問題に対する時間配分が重要です。そのため、最初に全問題に目を通し、確実に点を取れる問題から解くなど、戦略的に問題を解いていかなければなりません。
また共通テスト型の模試など、模試の形式によっては文章量が多く、読み進めるのに時間を要するものもあります。こうした普段とは異なる出題形式に慣れておくことも大切です。
●模試の雰囲気にのまれた
慣れない場所でたくさんのライバルに囲まれた中で受ける模試は、独特な緊張感があるものです。この雰囲気にのまれてしまうと、本来の実力が発揮できずに模試を終えてしまうこともあるでしょう。
こうした環境の違いや成績へのプレッシャーに負けないよう、リラックスして心を落ち着かせるルーティンなどを作っておくと安心です。例えば、模試の日は決まった朝食メニューにする、席に座ったら目をつぶって深呼吸するなど、自分に合う方法を試してみましょう。
模試の結果が悪かったときにやるべきこと
模試の結果が悪くてやる気を失ったり、志望校の変更をすぐに考えたりするのはいささか早計です。模試の結果が悪かったとしても、入試の結果も同様になるかといえばそうではありません。
そもそも、模試を受ける目的は合否を判定するためではなく、自分の苦手な分野や解けない問題を把握することにあります。模試を受けることで実力アップのヒントが見つかるはずなので、たとえ結果が悪くても復習に活かすことが大切です。
ここでは、模試の結果が悪かったときに見直して実行すべき2つのポイントを紹介します。
●解けなかった問題を復習して克服する
模試で解けなかった問題は、そのままにせずにできるだけ早いうちに復習しましょう。模試が終わると解放感もあって、できなかった問題をそのまま放置しがちです。しかし、記憶が鮮明なうちに復習し、反復して記憶に定着させることが大切です。
記憶をつかさどる脳の海馬は、覚えた情報を約1カ月かけて取捨選択すると言われています。つまずいた問題は、1カ月間、解けるようになるまで何度も復習することが大切です。復習のタイミングは、1回目は模試を受けた翌日が望ましいでしょう。2回目以降は、4日後、10日後と時間を空けて、覚えていないところを中心に解き直すと記憶の定着に効果的です。また、模試で間違えた問題をコピーし、しばらく日を空けてから解くのもおすすめです。下の図のように解き直しノートを作れば、必要なときに自分の間違えた問題を解き直せます。
苦手分野を克服できる!解き直しノートの作り方はこちらをチェック
●苦手な範囲や間違え方を分析する
模試の結果には、苦手な分野ややりがちなミスなど、学習対策へのヒントが詰まっています。模試の結果が返ってきたらまず、できなかったところをピックアップして、間違いの多かった範囲やミスを可視化して分析してみましょう。ノートなどにまとめて後で見返せるようにしておくと、成績を上げるための改善策を立てるときに役立ちます。
問題は解答・解説と照らし合わせて「わからなかった」「ケアレスミス」「時間がなくて解けなかった」「たまたま正解だった」「自信を持って解けた」のように、ラベリングしてみましょう。こうすることで、自分の弱点がはっきりするので分析や対策がしやすくなります。
例えば、計算問題や英単語のスペルなど、ケアレスミスが多い場合は、見直しの時間をしっかり取ることが有効です。計算の場合はひっ算を大きく書いておくと、見直しがしやすくなります。試験終了5分前には見直しの時間が取れるよう、ペース配分を考えておくことも大切です。
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模試の結果が悪かったときに気をつけたいこと
模試の判定や偏差値だけで志望校を諦めたり、変更を急いだりする必要はありません。なぜなら模試はあくまで受験の練習にすぎず、自分の実力を試すために活用するものだからです。万が一模試で悪い結果が出てしまっても、受験本番で結果が出せれば全く問題ありません。結果が悪いからと志望校のレベルを落としてしまうと、安心感が生まれて油断してしまう可能性もあります。模試で合格可能性が非常に高いという判定が出ても、必ず合格するわけではありません。良い結果に安心して勉強がおろそかになったり、慢心してしまったりするのは禁物です。
模試で結果を出し、その状態を受験本番まで維持するためには、模試の後にしっかりと復習することが成績アップのカギとなります。志望校の試験で合格点を取れるよう、日々の積み重ねを大切にしましょう。
模試の結果が悪かったら原因分析と復習で軌道修正しよう!
模試の結果が悪くても、それは通過点であってゴールではありません。志望校合格というゴールを目指すためには、解けなかった問題を分析して軌道修正することが大切です。模試を結果につなげるためには、苦手分野を克服する繰り返しの復習が効果を発揮します。間違えた問題や時間配分が上手くいかなかった箇所をピックアップし、効率良く学習できるようにしましょう。
また、模試や入試は定期テストとは違い、問題を解くためには応用力が求められます。覚えた知識を総合して活用するのが難しい場合は、ぜひ塾の先生を頼ってください。京進では、脳科学に基づく学習法で、復習効果と記憶力を高める学習習慣を身につけることができます。学習内容の長期記憶化により応用力を高めて、合格への階段を一歩ずつ登っていきましょう。
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