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歴史の年号は語呂合わせで覚える!効率的に暗記できる日本史年号一覧

2023.06.14

受験で必要な科目の中でも、歴史は苦手意識を持つ人が多い科目の一つです。歴史は、全体の流れを掴むだけでなく、それぞれの出来事の内容を覚えなければならないため、頭の整理がつかずに、歴史嫌いになってしまう方も多いでしょう。

歴史のテストの中でも正答率の低い問題が、年代順の並び替えです。それぞれの出来事が起こった理由や結果、そして登場人物などの知識はあるのに、並び替えの問題は不得意と感じる方がたくさんいます。

そこでおすすめなのが、年代や歴史上の出来事を「語呂合わせ」で覚える方法です。この記事では、暗記する際におすすめの語呂合わせ暗記術を紹介します。歴史の勉強に行き詰まっている方は、ぜひ参考にしてください。

◆本記事の目次

歴史の年号を語呂合わせで覚えることは有効?

近年の入試では、直接歴史の年号を問われるケースは非常に稀です。一方で、出来事の並び替え問題や同じ時代の他国の様子を問うような問題は、たくさん出題されています。

それらの問題は「しっかりと年号を暗記できているか」を確認するためではなく、出来事の因果関係や時代背景、社会に与えた影響を理解しているかを確認するために出題されているのです。

そのため、歴史の問題を解くためには年号を覚えるだけでなく、時代の流れを把握する理解力や暗記力が求められます。そこでおすすめなのが、語呂合わせで年代や時代の流れを暗記して、把握する勉強法です。

語呂合わせとは、言葉の語呂(音・読み)を合わせて当てはめることです。何かを暗記する際によく使用される方法で、年表の暗記にも活用できます。

歴史の年代や年号をただ暗記するだけでは定着しづらいですが、語呂合わせは、年号の数字に意味を持たせるため、イメージが浮かびやすくなります。さらに、リズムにのって覚えることによって遊び感覚でインプットしやすく、頭にも残りやすくなるのも特徴です。

このように語呂合わせの暗記方法を活用することで、暗記の効率はもちろん、定着率も高めてくれるので一石二鳥といえるでしょう。


歴史のテストでよく出る年号の語呂合わせ一覧

ここからは、日本史で覚えるべき出来事と年号(西暦)をセットにした語呂合わせの暗記術を、時代別にご紹介します。受験でよく出題される内容を厳選していますので、日本史や歴史に苦手意識の方は、まずはこちらで紹介する年号を覚えていきましょう。

●弥生時代

弥生時代では、それまで狩猟中心に活動していた縄文時代の生活様式から、稲作中心の生活に変わりました。農耕道具や武器などの金属器の製作・活用が始まり、人々の生活の質が飛躍的に向上した時代でもあります。

さらに、弥生時代は、地域の統治、国家の形成の土台となるような階級社会が生まれたことから、それまでの村社会から国へと大きく発展していく時代です。

出来事 語呂合わせ(例)
57年 委の奴国王が後漢に使いを送り、金印をもらう こんな(57)に豪華な漢の金印
238年 邪馬台国の卑弥呼が中国に使いを送る 文(23)は(8)読んでね、卑弥呼より
●古墳時代

古墳時代は、大和政権が誕生し、一つの巨大勢力が徐々に統治する範囲を広げていった時代です。大陸文化が伝来し、漢字や土木技術、さらには百済から仏教が伝わりました。権力者やリーダーは、巨大な古墳を造ることで自分の偉大さを表してきたのです。

出来事 語呂合わせ(例)
4世紀ころ 大和政権が誕生し、大陸の文化が伝来する 死(4)者をほうむる前方後円墳
538年 百済から日本に仏教が公式に伝来する ご参拝(538)しなさい
●飛鳥時代

飛鳥時代は、聖徳太子らが天皇中心の中央政権政治を目指した時代です。政治体制を整備するために、中国の政治制度や文化を学びながら、憲法の制定や階級制度などの改善を行いました。

出来事 語呂合わせ(例)
593年 聖徳太子が摂政になる 摂政就任、ご苦(59)労さん(3)
聖徳太子は、コックさん(593)
603年 聖徳太子による冠位十二階の制定 群れ(60)を身(3)分で位分け、冠位十二階
604年 十七条の憲法が定められる 無礼(60)は止(4)そう十七条の憲法
607年 小野妹子が遣隋使として派遣される 群れな(607)がら、船に揺られて遣隋使
630年 遣唐使の派遣(第一回) 蒸され(630)て過酷な遣唐使船
645年 大化の改新 朝廷の、虫(64)を殺(5)して大化の改新
663年 白村江の戦い 無、無残(663)に唐・新羅に敗退、白村江の戦い
672年 壬申の乱 無難に(672)勝利、大海人皇子(天武天皇)
●奈良時代

奈良時代は平城京に都が設置され、仏教や仏教美術などで華やかに栄えた時代です。奈良の大仏をはじめとする仏教芸術が作られました。

出来事 語呂合わせ(例)
701年  大宝律令の制定 なれ一番(701)の律令国家に
710年 平城京に遷都する なんと(710)見事な平城京
712年 古事記の編纂(へんさん) なぁいつ(712)完成するの?古事記編纂
729年 長屋王の変 なにく(729)わぬ顔でだまされた長屋王
743年 墾田永年私財法発布 期限は無しさ(743)、墾田永年私財法
753年 鑑真の来日 和み(753)輝く、盲目鑑真
●平安時代

都が平城京から平安京に遷都され、日本独自の文化が開花した時代です。醍醐寺や平等院鳳凰堂などの歴史的建造物が造られたのも、この平安時代です。かな文字が開発され、現代も読み継がれる「源氏物語」や「枕草子」が誕生した時代でもあります。

さらに、藤原一族が実権を握り、トップの地位に君臨・独占した摂関政治の時期もありました。武士が登場し、成長し始める時代でもあります。

出来事 語呂合わせ(例)
794年 平安京に遷都する 鳴くよ(794)うぐいす、平安京
894年 遣唐使の廃止 白紙(894)に戻そう、遣唐使
1016年 藤原道長が摂政になる 遠い(101)む(6)かしの摂関政治
1051年 前九年の役 なんと強引(1051)、前九年
1083年 後三年の役 人(10)を闇(83)討ち後三年
1086年 白河上皇による院政の開始 院政を、一応(10)やろう(86)と白河上皇
入れ歯(108)6(6)本、白河上皇
1156年 保元の乱 いいころ(1156)に身内で争う、保元の乱
1159年 平治の乱 人々(11)ご苦労(59)、平治の乱
1185年 壇ノ浦の戦い いいわ(118)この(5)味、壇ノ浦
●鎌倉時代

鎌倉時代は、武士が力を持ち、政治権力を握った時代です。日本で初めて武家政権の「幕府」が誕生したのも鎌倉時代であり、武士の時代の始まりともいえます。

出来事 語呂合わせ(例)
1185年 源頼朝による守護・地頭の設置 いいはこ(1185)作ろう、鎌倉幕府
1221年 承久の乱 人に不意(1221)打ち承久の乱
1232年 御成敗式目の制定 いつ身に(1232)つくの、御成敗式目
1274年 文永の役 時宗の悲痛な(127)呼(4)びかけ、文永の役
1281年 弘安の役 集団で、人に(12)矢を射る(81)、弘安の役
1333年 鎌倉幕府の滅亡 遺産さんざん(1333)、鎌倉幕府滅亡
●室町時代

鎌倉幕府が滅亡したあとの室町時代では、初めのうちは公家による政治が行われましたが、武士の多くが公家による政治に不満を抱き、別の天皇を立てて京都に幕府を開きました。

交通や商業、都市が発達し、農村では農民が団結して、一揆を起こすなどの動きもありました。

出来事 語呂合わせ(例)
1334年 建武の新政 人(1)、さぁ見よ(334)、建武の新政
1338年 室町幕府の成立 いざ(13)みや(38)こ入り、足利尊氏
1392年 南北朝統一 いざ国(1392)まとまる、南北朝統一
1467年 応仁の乱 人よ(14)、むな(67)しい、応仁の乱
1543年 種子島鉄砲伝来 以後(15)予算(43)が増える、鉄砲伝来
1549年 キリスト教伝来 以後(15)よく(49)広まる、キリスト教
1560年  桶狭間の戦い 今川いちころ(156)、桶(0)狭間の戦い
●安土桃山時代

室町幕府が滅亡してから江戸時代が始まるまでの安土桃山時代は、分裂した小国同士で争う戦国時代です。織田信長や豊臣秀吉などが政権を握り、天下統一を果たしました。

農民と武士を明確に区別するようになり、武士が農民を支配し始める時代でもあります。

出来事 語呂合わせ(例)
1573年  室町幕府の滅亡 以後涙(1573)の室町幕府
1582年 本能寺の変 一行(15)、パニック(82)、本能寺
1590年 豊臣秀吉が全国統一を成し遂げる 戦国終わ(1590)って秀吉の天下
1592年 文禄の役 異国に(1592)出兵、文禄の役
1597年 慶長の役 二度目の出兵、以後苦難(1597)
1600年 関ケ原の戦い ヒーローわーわー(1600)、関ケ原
●江戸時代

江戸幕府が成立し、徳川家が政治の実権を握り、成立からおよそ250年にわたる長期政権を築きました。徹底した身分制度の確立、武士の配置によって安定した政権運営を実現したのです。

さらに、キリスト教などの他国の文化を排除する鎖国政策を行いました。儒教の学問発達をはじめ、日本文化を再び花開かせたのも江戸時代です。

出来事 語呂合わせ(例)
1603年 江戸幕府の成立 家康はいろいろ(16)おさ(03)める大将軍
1614年-1615年 大阪の陣 広いし(1614)寒い、冬の陣
ヒーロー以後(1615)現れず、夏の陣
1615年 武家諸法度の制定 法度いろいろ(16)以後(15)よく守れよ、武家の者
1635年 参勤交代の制 ヒーロー見事(1635)な参勤交代
1637年 島原の乱 顔色(16)さえない(37)、天草四郎
1639年 ポルトガル船の来航禁止
(鎖国の完成)
広い柵(1639)してポルトガル船阻止
1649年 慶安の御触書 広くよく(1649)読め、慶安の御触書
1716年 徳川吉宗による享保の改革 非難いろいろ(1716)、享保の改革
1787年 松平定信による寛政の改革 非難はな(1787)いか、寛政の改革
1825年 外(異)国船打払令 一発(182)ご(5)めん、打ち払い
1840年 アヘン戦争 人はヨレヨレ(1840)、アヘン戦争
1841年 水野忠邦による天保の改革 人はよい(1841)?水野すすめる天保の改革
1853年 ペリーが浦賀に来航する 日本の人は(18)降参(53)さ
1854年 日米和親条約締結 一夜越し(1854)、ついに開国、日米和親
1858年 日米修好通商条約締結
安政の大獄
通商は、一番こわ(1858)いと、井伊が言う
1860年 桜田門外の変 井伊は無礼(1860)だ、暗殺だ
1866年 薩長同盟が成立する いや(18)、無論(66)討幕だ、薩長同盟
1867年 徳川慶喜が大政奉還する
(徳川幕府の終了)
いや(18)、慶喜むな(67)しい、大政奉還
●明治時代

明治時代は、武士による政治が終わり、天皇を中心とする政府が発足した時代です。江戸時代まで機能していた藩は県となり、身分制度も刷新されました。

西洋からの思想や文化が伝わり、文明開花が進んだ時代でもあります。小学校が義務教育となるなど、教育も近代化しました。

出来事 語呂合わせ(例)
1868年 五箇条の御誓文発布
戊辰戦争
一つやろうや(1868)、明治維新
1869年 版籍奉還 人は無口(1869)な版籍奉還
1871年 郵便制度・廃藩置県 藩とはいわない(1871)、県という
1872年 富岡製糸場操業・鉄道開通 いやな(187)に(2)おいか、富岡製糸場
1872年 学制の発布 人はなに(1872)より、教育が大切
1873年 徴兵令・地租改正 人は涙(1873)の徴兵令と地租改正
1875年 樺太・千島交換条約締結 いやなこ(1875)ったい、樺太・千島交換条約
1877年 西南戦争 いやな(187)内乱(7)、西南戦争
1889年 大日本帝国憲法制定 アジアでいち早く(1889)、憲法制定
1894年 領事裁判権撤廃(対イギリス) 一(1)度白紙(894)に戻そう、領事裁判権
1904年 日露戦争 行くわよ(1904)ロシアへ、日露戦争
1910年 韓国併合 韓国へ行くどー(1910)!韓国併合
1911年 関税自主権の回復 低い位置(1911)からはい上がる、関税自主権回復
●近代

明治維新以降からの近代では、中華民国の成立や第一次世界大戦など、覚えるべき年号がたくさんあります。時代の流れはしっかりと把握するとともに、国同士の関係性やつながりも覚えることが大切です。

出来事 語呂合わせ(例)
1912年 第一次護憲運動 桂内閣引く(19)のいつ(12)?
1914年 第一次世界大戦勃発 行く(19)ぞ、いよいよ(14)大戦へ
1918年 米騒動 遠く富山(1918)で、米騒動
1923年 関東大震災 震災後、行く(19)よ兄さん(23)郊外へ
1925年 普通選挙法・治安維持法の制定 行くぞ25歳(1925)、普通選挙へ
1931年 満州事変 戦始める(1931)、満州事変
1932年 五・一五事件発生
犬養毅首相暗殺
戦に(1932)邪魔だと犬食う5月
1936年 二・二六事件発生 ひどく(19)寒い(36)日、二・二六
1937年 盧溝橋事件・日中戦争勃発 戦(193)長(7)引く日中戦争
1939年 第二次世界大戦勃発 戦(193)、苦(9)しい第二次世界大戦
1940年 日独伊三国同盟の調印 日独伊、結びに行くよぉ(1940)、三国同盟
1941年 太平洋戦争開戦 行くよ(194)、一(1)気に真珠湾

語呂合わせとあわせて試してほしい歴史の年号を覚える方法

これまでご紹介した語呂合わせを覚えるコツは「声に出す」、そして「何度も繰り返す」、この2つです。語呂合わせを読み上げながら書いて覚えることで、頭に定着しやすくなります。繰り返し学習して地道に覚えていきましょう。

また、語呂合わせとあわせて実践してほしいのが、オリジナルの年表を作成する勉強法です。

自分で年表を作ってまとめることで出来事の流れを整理でき、理解度が高まります。オリジナル年表を作る際のポイントは、時代に応じて政治を執り行った人である為政者ごとに出来事をまとめることです。時系列も整理されるため、見返した際にわかりやすいでしょう。

▽オリジナル年表の例
鎌倉幕府の執権まとめ
初代執権 北条時政 ・源頼朝の妻・北条政子の父

1203年 初代執権に就任する

北条氏の執権政治がスタート
2代執権 北条義時 ・北条時政の子

1205年 執権に就任する

1221年 承久の乱(by後鳥羽上皇)で命を狙われるも勝利

⇒後鳥羽上皇は隠岐へ、京都には六波羅探題を設置
3代執権 北条泰時 ・北条義時の子、六波羅探題の初代トップ

1224年 執権に就任する

1232年 初の武家法・御成敗式目(貞永式目)を制定する
8代執権 北条時宗 1268年 執権に就任する

1274年 元・高麗の連合軍が襲来(文永の役)

     ⇒元寇に備えて博多湾に防塁を築く

1281年 二度目の襲来(弘安の役)

オリジナル年表を作成する際は、次のポイントを押さえて書き連ねていきましょう。

▽オリジナル年表を作成する際のポイント

・為政者はだれか
・そのときに力を持っていた人物
・その時代に関連する事件や出来事

時代ごとに年表をまとめる作業はとても根気が必要ですが、歴史上の登場人物や出来事を確実に整理できる方法ですのでぜひ試してみましょう。


歴史の年号や出来事を整理するためには語呂合わせがおすすめ

一問一答形式の覚え方では、出来事の順番や流れ、因果関係など細かな部分まで理解しにくいため、今回ご紹介した語呂合わせやオリジナル年表を活用しながら、楽しく歴史の学習を進めていきましょう。

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