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効果的な予習で学習効率を上げる!手順やポイント、教科別の予習方法

2023.06.14

学習中の理解度や学習効率を上げるためには、予習が欠かせません。しかし、単に予習を行うだけでは効果が薄いため、適切な方法で行うことが必要です。この記事では、小学生から高校生と保護者に知ってもらいたい効果的な予習で、学習効率を上げる手順について詳しくご紹介します。

教科別の予習ポイントについても解説するので、定期テストで得点アップを狙う中学生・高校生や受験を控えた小学生をはじめ、予習の方法を改善したいと考えている方はぜひ参考にしてください。

◆本記事の目次

授業の予習によって得られる学習効果

予習とは、授業で学ぶ内容を事前に学習しておくことです。予習によって初めて聞く言葉や知識に前もって目を通すことで、学習効果が向上し、授業中の質問や意見交換にも積極的に参加できるようになるなど、様々なメリットがあります。

ここからは、授業の予習によって得られる学習効果について詳しくご紹介します。

●授業で聞くべきポイントがわかる

予習をすることで、学習する単元の「理解できる部分」と「理解できない部分」を整理できるため、授業の際に注意深く聞くべきポイントがわかります。

予習でわからなかった部分を把握することで、授業で集中すべきポイントが絞れます。その結果、授業中の重要な内容を逃さずに理解できるでしょう。学習内容を理解するために必要な時間を短縮でき、学習効率が飛躍的にアップすることにもつながります。

●授業の理解度が上がる

予習であらかじめ学習内容を把握しておくことで理解度の向上を期待できます。授業の説明が頭にスムーズに入るため、結果として学習の理解度が高まるのです。学習する内容をざっくりとつかんでおくだけでも、学習効果は格段にアップします。

授業の内容について行けずに焦ったり、内容を聞き忘れて理解できなかったりする事態を避けられるため、授業そのものに集中しやすくなるでしょう。

●復習時間の短縮につながる

予習をして、授業の重要なポイントや聞きどころを押さえることで、授業でわからない内容をゼロに近づけられます。結果として授業の理解度が上がり、復習に必要な時間を短縮できるでしょう。

塾や習い事などで予習の時間を確保できない場合は、学校の休み時間などを活用してわからない部分だけでもざっと確認する習慣をつけておくと、復習にかける時間を大幅に減らせるのでおすすめです。

復習の効果的な方法が気になる方はこちらの記事もチェック


学習効率を上げる予習の流れ

予習は学習効率を高めるために重要ですが、予習のやり方や流れを正しく理解しなければなりません。ここからは、学習効率を上げる予習の流れについて詳しくご紹介します。

STEP1.大まかな概要をつかむ

まずは、授業で使われる教科書やテキストなどを事前に確認して、予習する範囲の内容にざっと目を通しましょう。学習する範囲や重要なポイントをピックアップして、予習する内容を決めていきます。

例えば、予習する教科が英語の場合、最低限以下の内容を予習しておくことをおすすめします。

・授業で読む英文の和訳
・新出単語
・新出文法

これらの内容を事前に調べておくと、授業に集中して取り組めるでしょう。特に新出単語や文法などの基礎知識がない場合は、授業の内容を理解できないリスクが高まります。語彙や用語、文法などを事前に把握しておくことで、授業の内容を正しく理解でき、結果として学習効率が高まるでしょう。

STEP2.理解できなかったところにチェックを入れる

授業で注意深く聞く内容を明らかにするために、教科書に目を通しながら「理解できる部分」と「理解できない部分」を整理する作業をしていきましょう。特に、重要なポイントや疑問点、質問などをメモするよう習慣づけてください。

そうすることによって、先生が話す内容で注意深く聞くべきポイントやタイミングがわかるため、重要なポイントを逃さずに理解できるでしょう。

STEP3.過去に習った単元の確認をする

学習効率を高めるためには、予習だけでなく復習にも力を入れることが大切です。過去に習った単元を復習することで次の単元ではつまずきにくくなります。

復習によって得られる効果は、主に次の3つです。

▽復習によって得られる3つの効果
・記憶を定着させる
・間違った記憶や認識を修正する
・学習内容を忘れないようにする

特に数学や英語などの知識の積み重ねが大事な教科では、理解できない部分を重点的に復習することをおすすめします。

ドイツの心理学者であるエビングハウスは、時間が経過するにつれて学習した内容を忘れやすくなるという「忘却曲線」を提唱しました。つまり、一度学んだ内容を定期的に復習しなければ記憶は徐々に薄れていき、最終的に忘れてしまうのです。

さらに、習ったのに理解できていない内容を放置してしまうと、新しい単元の学習が理解しにくくなります。授業のためだけでなく、自己学習においても予習と復習を積極的に行っていきましょう。


【教科別】授業の予習をするときのポイント

予習をする際は、それぞれの教科において押さえるべきポイントが異なります。それぞれの教科における注意点を把握し、効率的に予習を行っていきましょう。

●算数・数学の予習

算数や数学は、直感的に解き方がわかる問題が多いこと、答えが一つという問題の構造が明確であることから、比較的予習に取り組みやすい教科です。

算数や数学における予習のポイントは次の通りです。

・教科書や問題集を活用する
・定期テストの範囲を事前に確認する
・つまずく部分にチェックをつけておく
・とにかく繰り返し練習する

まずは、教科書や問題集の解説を確認しながら、例題を自力で解いてください。一度解いてみると、わからない部分が明確になります。わからなかったり、つまずいたりした部分は後から確認できるように印をつけておくとわかりやすいでしょう。

●国語の予習

国語における予習のポイントは次の通りです。

・教科書を読む(できたら音読をする)
・意味がわからない言葉や読めない漢字を事前に辞典で調べる
・基本的な文法や表現方法を確認する

国語を予習する際に最も重要なのが教科書を読むことです。教科書の文章には、表現方法や文法、正しい言葉づかいなど、国語の基礎知識がたくさん含まれています。また、文章を読み込むことで、内容の要約や解釈もできるため、文章の内容を理解しやすくなるでしょう。

意味がわからない言葉や読めない漢字があった場合は、事前に辞典などで調べてください。調べた内容を近くにメモしておくことで、授業中に確認しやすくなるのでおすすめです。

また、文章を書く際に必要な文法や表現方法を確認しておくことで、語彙力や文章力の向上にも効果を発揮します。

●英語の予習

中学生から重要となる英語の予習では、次のポイントを押さえておきましょう。

・教科書の文章を和訳する
・新出単語や文法を確認する
・音声教材を活用してリスニング力を高める

英語の予習で重要なのは、新出単語の意味やスペルを把握することです。英語の授業では、多くの単語が出てきます。事前に単語帳やアプリなどを活用して暗記することで、授業中の理解度がアップするでしょう。

また、教科書の内容や記載されている例文の内容を把握するのも重要です。自力で理解できない文章や文法事項がないかを確認してください。わからない箇所を把握できたら、授業で文法事項や和訳の解説に集中できるのでおすすめです。

●理科の予習

理科の予習をする際は、以下のポイントを意識してください。

・教科書の内容を確認する
・実験などの前提知識を確認する
・演習問題を解いてみる

理科は算数や数学と同様に問題の構造が明確であることから、予習の際は基本的に教科書に目を通して、わからないところがないかを明らかにするだけで問題ありません。

ただし、電気や電流、生物など、教科書の解説だけでは理解しづらい単元は、YouTubeなどの動画を参考にしながら、視覚的に予習しておくとよいでしょう。

●社会の予習

社会の予習において意識すべきポイントは次の通りです。

・教科書や単元の内容を確認する
・課題図書を読む
・ニュースやテレビ番組を見て学習する
・演習問題を解く

暗記ものが多い教科と思われがちが社会ですが、実は全体的な流れをつかむことがとても大切な教科です。そのため単元ごとの大まかな流れを理解するよう意識して、予習をしていきましょう。

教科書に記載されている用語に目を通すだけでも、授業の内容を理解しやすくなり、効率的な学習につながります。


教科別の正しい予習方法を実践して学習効率アップを図ろう

予習は、学習効率を高めるために重要なステップです。教科別の正しい予習方法を押さえることで、学習効果がより高まります。予習が学習の基礎となる大切な作業であることを理解し、自分に合った予習方法を見つけていきましょう。

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