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予習はやり方で効果が変わる?教科別のポイントや習慣化のコツ

2026.06.19

学習中の理解度や学習効率を上げるためには、予習が欠かせません。しかし、やみくもに予習を行うだけでは効果が薄いため、適切な方法で行う必要があります。
予習を正しく行うと授業の理解度が深まるだけでなく、定期テストの点数アップや、成績(内申点・評定)の向上にもつながります。これらは、推薦や総合型選抜などの年内入試対策としても有効です。

この記事では、小学生から高校生までのお子さんと、その保護者の方に知ってもらいたい「効果的な予習」の手順を紹介します。定期テストで得点アップを狙う中学生・高校生や受験を控えた小学生をはじめ、予習のやり方を見直したい方はぜひ参考にしてください。

授業の予習とは?

予習とは、これから授業で習う範囲にあらかじめ目を通しておく学習のことです。
復習が「知識の定着」を目的とするのに対し、予習は「授業の理解度」を高めるために行います。予習でわからない部分を洗い出し、授業でそれを解決して復習で定着させる。このサイクルを作ることが、成績アップへの近道です。

予習と復習の違い

授業の理解度を高めて学力を定着させるには、「予習」と「復習」の両方が欠かせません。両者は役割や目的が異なるため、それぞれの違いを正しく理解して日々の学習に取り入れることが大切です。

項目予習復習
タイミング授業の前授業の後
目的授業内容を理解しやすくするための準備授業内容を定着させるための振り返り
向いている場面・新しい単元に入るとき
・苦手科目や難しい内容のとき
・発表をする予定があるとき
・テストや試験の前
・授業で不明点があったとき
・応用問題に挑戦したいとき
代表的な方法の例・教科書を読む
・用語を調べる
・問題に目を通す
・ノートを見返す
・練習問題を解く
・まとめを作る

予習は「これから習うこと」に対して、自分がどこまでわかっていて、どこからわからないのかを整理する準備の時間です。一方、復習は「すでに習ったこと」を脳に定着させ、使える知識にするためのトレーニングの時間といえます。

授業の予習をするメリットとは?

予習をしておくと、授業で「どこを集中して聞けばいいか」が明確になり、理解度がぐっと高まります。授業中に内容をしっかり消化できるようになるため、結果として復習にかける時間を短縮できるのもメリットです。
また、「授業がわかる」という自信がつくと勉強への苦手意識が減り、定期テストの点数や内申点のアップにもつながります。

授業で聞くべきポイントがわかる

予習をしておくと、学習する単元のうち「理解できる部分」と「理解できない部分」を事前に整理できます。すると、授業では自分がつまずいた箇所を重点的に聞けるようになり、重要なポイントを聞き逃しにくくなります。
その結果、授業の説明が頭に入りやすくなって理解が深まり、学習効率も上がるでしょう。

復習時間の短縮につながる

「予習をすると勉強時間が増える」と思われがちですが、実は逆です。
予習をして授業の重要なポイントや聞きどころを押さえることで、授業中に「わからない」を「わかる」に変えることができます。授業終了時点で内容をほぼ理解できている状態になれば、帰宅後の復習は「理解する」ための時間ではなく、「定着させる(覚える・解く)」ための時間に使えます。ゼロから理解し直す必要がないため、復習に必要な時間を短縮できるでしょう。

塾や習い事などで予習の時間を確保できない場合は、休憩時間を活用して次の授業のページを読み、わからない部分だけでもざっと確認する習慣をつけるのがおすすめです。

勉強への苦手意識が減り自信につながる

勉強が苦手になる原因のひとつは、「授業が何の話をしているのかわからない」という疎外感です。予習によって授業の内容がわかると、「思っていたより理解できた」という経験を積み重ねやすくなります。

こうした経験が増えることで、「自分にもできるかもしれない」という自己肯定感が育ち、学習に対して前向きな気持ちが生まれやすくなります。

定期テストの点数アップや内申点対策につながる

日々の予習は、定期テストや受験対策にも直結します。
授業内容が理解できていると、テスト前に慌てて基礎からやり直す必要がありません。応用問題に取り組む時間も確保できるため、高得点を狙いやすくなるでしょう。

また、中学・高校入試や大学入試では、当日の試験の点数だけでなく、学校の成績(内申点・評定)が重視されています。予習をして授業に積極的に参加する姿勢や、安定して良い点数を取ることは、通知表の評定アップにつながるでしょう。高い評定をキープすることは推薦や総合型選抜などの年内入試を目指す際にも大きな武器になります。

学習効率を上げる予習の流れ

効率的な予習の基本は、まず全体像をつかみ、次に「わからない部分」を明確にすることです。教科書に目を通し、理解できない用語や公式にチェックを入れることで、授業での集中ポイントが定まります。
完璧に理解しようとする必要はありません。過去の単元も振り返りつつ、短時間で要点を押さえることが継続のコツです。

STEP1.大まかな概要をつかむ

まずは、授業で使われる教科書やテキストなどを事前に確認して、予習する範囲の内容にざっと目を通しましょう。一言一句を完璧に理解しようとするのではなく、学習する範囲や重要なポイントをピックアップして、「次は何を習うのか」という全体像をつかむことが目的です。
例えば、予習する教科が英語の場合、最低限以下の内容を予習しておくことをおすすめします。

  • 授業で読む英文の和訳
  • 新出単語
  • 新出文法

これらの内容を事前に調べておくと、授業に集中して取り組めるはずです。特に新出単語や文法などの基礎知識がない場合は、授業の内容を正しく理解できない可能性があります。語彙や用語、文法などを事前に把握しておくことで、授業の内容を正しく理解でき、学習効率が高まります。

STEP2.理解できなかったところにチェックを入れる

次に、教科書に目を通しながら「理解できる部分」と「理解できない部分」を整理していきましょう。
「この言葉の意味がわからない」「この公式の使い方がわからない」といった部分に、鉛筆で印をつけたり、付箋を貼ったりします。疑問点や先生に聞きたい質問などをノートにメモするよう習慣づけてください。

そうすることによって、先生が話す内容で注意深く聞くべきポイントやタイミングがわかるため、重要なポイントを逃さずに理解できるでしょう。

STEP3.過去に習った単元の確認をする

予習を進める中で、もし「前の単元の内容を忘れていて理解できない」と感じたら、少し前に戻って確認しましょう。

勉強は積み重ねです。特に数学や英語は、前の単元の知識を使って新しい単元を学ぶことが多いため、基礎が抜けていると予習も授業も理解できません。新しい内容を理解するために必要な部分をサッと見直しておくだけで、授業がわかりやすくなります。

【教科別】効果的な予習のやり方とは?

予習の基本の流れを押さえたら、次は教科別のコツを確認しましょう。教科によって「手を動かす」「音読する」「用語や資料を先に見る」など、効率よく進める方法が異なります。ここでは、算数・数学、国語、英語、理科、社会それぞれの具体的な予習方法を紹介します。

算数・数学の予習

算数や数学は、直感的に解き方がわかる問題が多いこと、答えがひとつという問題の構造が明確であることから、比較的予習に取り組みやすい教科です。
算数や数学における予習のポイントは次の通りです。

  • 教科書や問題集を活用する
  • 定期テストの範囲を事前に確認する
  • つまずく部分にチェックをつけておく
  • とにかく繰り返し練習する

まずは、教科書や問題集の解説を確認しながら、例題を自力で解いてください。一度解いてみると、わからない部分が明確になります。わからなかったり、つまずいたりした部分は後から確認できるように印をつけておくとわかりやすいでしょう。

国語の予習

国語における予習のポイントは次の通りです。

  • 教科書を読む(できたら音読をする)
  • 意味がわからない言葉や読めない漢字を事前に辞典で調べる
  • 基本的な文法や表現方法を確認する

国語を予習する際に最も重要なのが教科書を読むことです。教科書の文章には、表現方法や文法、正しい言葉づかいなど、国語の基礎知識がたくさん含まれています。また、文章を読み込むことで、内容の要約や解釈もできるため、文章の内容を理解しやすくなるでしょう。

意味がわからない言葉や読めない漢字があった場合は、事前に辞典などで調べてください。調べた内容を近くにメモしておくことで、授業中に確認しやすくなるのでおすすめです。
また、文章を書く際に必要な文法や表現方法を確認しておくことで、語彙力や文章力の向上にも効果を発揮します。

英語の予習

中学生から重要となる英語の予習では、次のポイントを押さえておきましょう。

  • 教科書の文章を和訳する
  • 新出単語や文法を確認する
  • 音声教材を活用してリスニング力を高める

英語の予習で重要なのは、新出単語の意味やスペルを把握することです。英語の授業では、多くの単語が出てきます。事前に単語帳やアプリなどを活用して暗記することで、授業中の理解度がアップするでしょう。

また、教科書の内容や記載されている例文の内容を把握するのも重要です。自力で理解できない文章や文法事項がないかを確認してください。わからない箇所を把握できたら、授業で文法事項や和訳の解説に集中できるのでおすすめです。

理科の予習

理科の予習をする際は、以下のポイントを意識してください。

  • 教科書の内容を確認する
  • 実験などの前提知識を確認する
  • 演習問題を解いてみる

理科は算数や数学と同様に問題の構造が明確であることから、予習の際は基本的に教科書に目を通して、わからないところがないかを明らかにするだけで問題ありません。

ただし、電気や電流、生物など、教科書の解説だけでは理解しづらい単元は、YouTubeなどの動画を参考にしながら、視覚的に予習しておくとよいでしょう。

社会の予習

社会の予習において意識すべきポイントは次の通りです。

  • 教科書や単元の内容を確認する
  • 課題図書を読む
  • ニュースやテレビ番組を見て学習する
  • 演習問題を解く

暗記ものが多い教科と思われがちが社会ですが、実は全体的な流れをつかむことがとても大切な教科です。そのため単元ごとの大まかな流れを理解するよう意識して、予習をしていきましょう。

教科書に記載されている用語に目を通すだけでも、授業の内容を理解しやすくなり、効率的な学習につながります。

「予習が続かない」を防ぐ!習慣化のコツ

予習を習慣化するには、「いつやるか」を決めて、できるだけ毎日同じ時間に取り組むのが近道です。いきなり長時間やろうとせず、まずは「1日5分」「教科書を開くだけ」といった簡単なことから始めましょう。
また、予習が終わったら好きなことをするなど、自分へのご褒美を用意するのも、無理なく続けるためのポイントです。

できるだけ毎日同じタイミングで取り組む

予習を習慣にするには、「いつやるか」を固定するのが効果的です。

  • 朝食前の15分
  • 学校から帰ってすぐ
  • お風呂に入る前

このように時間を固定すると、やる気スイッチが入りやすくなります。もしできない日があっても、「昨日はできなかったから今日はダメだ」と諦める必要はありません。「また次の日から同じ時間帯に再開できればいいや」と考え、柔軟に取り組みましょう。

「5分だけ」のように時間を決めて始める

最初から「全教科完璧にやろう」とすると、ハードルが高すぎて続きません。まずは「1日5分だけ」「教科書を開くだけ」といった、達成しやすい小さな目標から始めましょう。

人は、一度作業を始めると集中しやすくなることがあります。そのため、「5分だけ」と思って始めたら、意外と15分くらい続くこともあるでしょう。
続けることに慣れてきたら、必要に応じて少しずつ時間をのばしていくのが理想です。

ご褒美を用意する

勉強を続けるためには、モチベーションの維持も大切です。「予習が終わったらおやつを食べる」「好きな動画を1本見る」など、小さな楽しみを用意しましょう。

「予習=辛いこと」ではなく、「予習をすれば楽しいことがある」と脳に刷り込むことで、机に向かう抵抗感を減らすことができます。

※参考コラム:勉強中だけ眠くなるのはなぜ?主な原因と日常生活に取り入れたい対策

教科別の正しい予習方法を実践して学習効率アップを図ろう

予習は学校の授業を理解し、学習効率を高めるための重要なステップです。教科書を事前に確認し、「何がわからないか」を明確にしておくだけで、授業の理解度は格段に上がります。

予習は学校の授業を理解し、学習効率を高めるための重要なステップです。教科書を事前に確認し、「何がわからないか」を明確にしておくだけで、授業の理解度は格段に上がります。

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授業の予習に関するQ&A

小学生のうちから予習は必要ですか?

小学生のうちから予習の習慣をつけておくことは非常に有効です。授業内容が難しくなる中学生・高校生に向けた準備になるだけでなく、進んで学習に取り組む姿勢が身につきます。最初は教科書の音読や、写真・図を見るだけでも構いません。保護者の方がサポートしながら、楽しく学習習慣を作っていくことをおすすめします。

予習だけで成績は上がりますか?

予習そのものが直接点数になるわけではありませんが、予習を行うことで授業の理解度が上がり、結果として成績アップにつながります。授業がわかるようになるとテスト勉強もスムーズに進み、応用問題に取り組む余裕も生まれます。また、授業態度や発言の積極性が増すことで、内申点の向上も期待できるでしょう。

予習は受験勉強にも役立ちますか?

はい、役立ちます。予習で基礎を固めることは受験勉強の土台になります。また、予習によって学校の成績(評定)を上げておくことは、年内入試(推薦や総合型選抜など)での合格を目指すうえで非常に有利です。