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高校の文理選択を後悔しないためには?両者の違いや選び方のポイント
高校生にとって、文理選択は将来の進路を決める大切な分岐点です。しかし、「文系と理系の違いがわからない」「どのように選べばいいのか迷っている」と悩む方も多いでしょう。
本記事では、文理選択の重要性や文系・理系それぞれの特徴・進路、選び方のポイントなどについて詳しく解説します。後悔のない選択をするために、ぜひ最後までご覧ください。
◆本記事の目次
- 高校生で初めて立つ人生の岐路「文理選択」とは
- 高校2年生が選択する「文系」「理系」それぞれの違い
- 高校の文理選択における注意点
- 高校の文理選択に悩んだときに試してほしい選び方
- 「京進の個別指導スクール・ワン」は高校の文理選択に関する相談にも対応しています

●高校生で初めて立つ人生の岐路「文理選択」とは
文理選択は大学を決めるため、ひいては就職を含めた将来の進路を決めるための大事なターニングポイントです。まずは、文理選択の概要や重要性について理解を深めましょう。
文理選択とは
文理選択とは、「文系」または「理系」から自分が進む進路を決める選択のことです。普通科高校の中でも、特に大学進学者の多い進学校で実施されています。この選択によって、高校で履修する科目や授業内容、大学の進学先、将来の職業選択などに大きな影響を与えます。
文理選択の時期
多くの高校では、高校1年生の夏休み前後から文理選択の準備が始まり、冬休み前にはどちらに進むか決めなくてはなりません。そこで選んだ進路によって、高校2年生からは文系のコースと理系のコースでクラスや授業が分かれるため、大学受験を見据えながらきちんと考えましょう。
文理選択の重要性
文理選択は高校生活や大学、就職を決める重要なポイントであるといえるでしょう。文系、理系どちらを選ぶかによって、学べる科目や授業内容が変わるためです。学校によって違いはありますが、例えば、文系に進むと「数学Ⅲ」を履修しないといったことが起きます。
●高校2年生が選択する「文系」「理系」それぞれの違い
文理選択は、進学する大学や学部、将来の職業にも影響を与えます。ここでは、「文系」「理系」それぞれの特徴や進学先、就職先の違いについて詳しく解説します。
文系
文系は国語・英語・社会科を重点的に学習するコースです。主に人や社会を対象とする学問を学ぶため、論理的な思考力や文章力、コミュニケーション能力を伸ばすことが求められます。
・進学する大学の学部の例
文系を選択した場合、以下のような学部への進学が一般的です。
• 文学部
• 外国語学部
• 法学部
• 経済学部
• 経営学部
• 商学部
• 社会学部
• 教育学部
・受験で使う主な科目
受験で使う主な科目の例は以下の通りです。国立、私立はもちろん、選抜方法、大学によっても必要な科目は変わるため、あくまで例だということに留意してください。
国公立大学の場合
• 共通テスト(6教科8科目)
o 外国語、数学ⅠA・ⅡBC、国語、地歴公民、理科、情報
• 2次試験(2~3教科選択)
o 外国語、数学ⅠA・ⅡBC、国語、地理歴史
私立大学の場合
• 一般選抜(2~3教科)
o 外国語、国語、地歴・公民or数学ⅠA・ⅡBC
・就職先の例
文系の就職先は幅広く、商社、金融、メーカー、マスコミ、小売業、サービス業など、多岐にわたります。また、公務員や教員などの職種も選択肢の一つです。
理系
理系は数学や理科を重点的に学習するコースです。論理的思考力や分析力が求められ、研究・実験を重視する学問が多いことが特徴です。
・進学する大学の学部の例
理系を選択した場合、以下のような学部への進学が一般的です。
• 工学部
• 理学部
• 医学部
• 薬学部
• 看護学部
• 獣医学部
• 農学部
・受験で使う主な科目
理系における、受験で必要な主な科目の例は以下の通りです。
国公立大学の場合
• 共通テスト(6教科8科目)
o 外国語、数学ⅠA・ⅡBC、国語、地歴公民、理科、情報
• 2次試験(2~3教科選択)
o 外国語、数学ⅠA・ⅡBC、国語、理科
私立大学の場合
• 一般選抜(2~3教科)
o 外国語、数学、理科
・就職先の例
理系の就職先は、専門性を活かした職種が多い傾向があります。例として、IT企業、医療関係、製造業、研究職、建設業、エンジニア職などが挙げられます。
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●高校の文理選択における注意点
選択後の文理変更は難しい
一度文理選択をすると、途中で変更することは容易ではありません。なぜなら、文系と理系では履修する科目が大きく異なるためです。後から切り替えようとすると入試対策が間に合わなくなる可能性があります。
特に、文系から理系へ変更する「理転」は数学Ⅲや物理・化学の履修が間に合わず、厳しい戦いになることが多いです。
そのため、最初の文理選択の段階できちんと自身の将来を考え、選択をするようにしてください。
●高校の文理選択に悩んだときに試してほしい選び方
文系と理系のどちらを選ぶべきか迷ったら、将来の夢や得意科目などを参考にしていずれかを選びましょう。
ここからは、高校の文理選択に悩んだときに試してほしい選び方を解説します。
将来の夢で選択する
高校の文理選択に悩んだときには、まず将来の夢を考え直してみましょう。自らが将来に就きたい職業によって、文理の選択が変わります。
医師や薬剤師など、職業によっては特定の学部へ進学する必要が出てきます。受験する学部ごとに入試の教科は異なるため、事前にどのコースを選択すべきか、下調べしておきましょう。希望の職業に必要な経験や資格を得られる大学や学部を調べておくと、文理選択がしやすくなります。
将来の夢が決まっていない場合は、興味のある仕事のジャンルから考えたり、趣味や好きなことから考えたりするとよいでしょう。
得意科目や学びたい科目を選択する
得意科目や学びたい科目を選択するのも、文理選択に悩んだときには有効な選択肢の一つです。得意・好きな科目であれば、意欲的に学習へ取り組めるため成績を伸ばしやすく、結果的にレベルの高い大学や学部に入れる可能性が高まります。苦手科目が多いほうを選択すると、受験に対するモチベーションを維持しきれないかもしれません。
迷って決められない場合は周囲に相談する
文理選択に悩み、迷って決められない場合は、周囲の大人に相談することをおすすめします。保護者や学校の先生、塾の先生など、経験豊かな大人から客観的な意見を聞けば、進路に対する視野を広げられるでしょう。
学校や塾では進路選択に関するサポート体制が整っていることも多いです。迷ったら早い段階で積極的に相談しましょう。
●「京進の個別指導スクール・ワン」は高校の文理選択に関する相談にも対応しています
進路を考えるうえで最初に検討しなければいけないことは、やはり文理選択です。文系と理系、どちらを選ぶかによって将来の選択肢は大きく変わってくるでしょう。
「京進の個別指導スクール・ワン」では、生徒一人ひとりに寄り添い、適した進路選択をサポートしています。また、先生1人が生徒2人を指導するシステムを採用しているため、子どもの実力に合わせて適切なカリキュラムを組み、進めていく体制が整っています。文理選択に迷った際は、ぜひご相談ください。