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中学生は定期的な模試の受験がおすすめ!理由や模試に関する基礎知識

2023.06.28

高校受験に向けて模試を受けるべきか迷っている中学生は多いものです。受験のための模試というと「高校生が受けるもの」というイメージがあるかもしれませんが、実は模試には年齢に関係なく多くのメリットがあります。

この記事では、中学生向けの模試の基礎的な内容を紹介し、上手な活用法について詳しく解説していきます。中学模試を活用して、受験本番にしっかり力を発揮できるよう対策していきましょう。自信を持って受験本番に挑みたい方は、ぜひ参考にしてください。

◆本記事の目次

【中学生向け】模試ってなに?

中学生の受ける模試は、高校受験を想定した内容の試験です。まずは中学生向け模試の内容や種類、受け方など、模試の基礎知識について詳しく解説します。

●模試とは?

「模試」とは高校入学試験を想定して作成された「模擬試験」のことを指します。部活動における練習試合のようなもので、入試本番に備えた学力測定や疑似体験ができるのが特徴です。

模試にはさまざまな種類があり、試験結果には偏差値が算出されるため、希望する進学先に合格する可能性がどのくらいあるのかが把握できます。

●模試の種類

高校受験のための模試は、都道府県別に行われるのが一般的です。模試で出題される内容は、住んでいる都道府県ごとに異なる特徴があり、それぞれ有料の模試と無料の模試に分けられています。年に5~10回ほど実施され、有料の場合は1回あたり4,000~5,000円程度の受験料が必要です。

実は、模試には公的なものが存在しません。学習塾や企業が主催となって行っているものがほとんどです。塾が主催する模試の中には、全国の中学生を対象にしている模試も存在します。

●模試の受け方

模試を受ける方法も都道府県によってさまざまです。住んでいる地域ごとに受験できる模試は異なるため、しっかり調べて確認しておく必要があります。自分の地域で受けられる模試を見つけたら、志望校の入学試験に沿った内容のものを選んでください。

受験生の多い都市部では、大人数で受験する「公開模試」が主流です。大学や高校で試験を行い、個人で申込みをして参加します。

一方、地方では全国展開している大手塾が実施する「塾内模試」が主な形式です。塾内模試は、全国や都道府県で同じ模試を受けた中学生の中で「自分が今どのくらいの学力なのか」を把握できる特徴があります。


中学生に定期的な模試の受験をおすすめする理由

なぜ高校生からではなく、中学生から模試の受験が必要なのでしょうか。ここからは、中学生が定期的に模試を受けると良い理由について、詳しく解説していきます。

●今の自分の学力がわかる

中学生に模試を受けることをおすすめする理由としては、まず「今の自分の学力が把握できる」ことが挙げられます。模試は高校入試を想定した内容になっているため、志望校に必要な学力が身についているのか、という力試しができるのです。

学校で実施されている定期テストや実力テストは、高校入試に必要な学力を測定するものではありません。学校の学習カリキュラムの習得度をチェックするためのものなので、定期テストで平均点が取れたかどうかは受験と別物になります。目標とする志望校合格に向け「あとどのくらい実力をつけるべきなのか」は把握できないのです。

学校で受ける普段のテストでは、クラスの友だちや同学年の生徒がライバルになりますが、高校受験では地域や都道府県単位での勝負となります。クラスや学校よりも大きな規模の中での「自分の学力レベル」が把握できるのが模試の強みです。

●自分の苦手な分野や問題がわかる

模試を受けることで、「自分の苦手科目や問題の傾向が把握できる」というメリットもあります。模試の結果は教科別に設問ごとの評価が細かく判定されるので、苦手教科はもちろん、教科の中の得意・苦手な分野の把握もできるのです。

一方、定期テストは学習内容をおさらいする意味合いが強く、出題範囲も限られています。そのため、教科全体の得手不得手を採点することはできません。1人の先生が問題を作成しており、先生によっては授業中に出題のヒントを出してくれるケースもあるので、対策しやすく点が取りやすい傾向があります。

模試は入試情報を反映した問題が複数の作成者によって出題される試験です。出題範囲も広く、学校のテストよりも客観的に自分の実力を把握できます。早い段階で模試を受けて苦手な分野が把握できていれば、効果的な受験対策ができるのです。

●志望校に合格する可能性がわかる

模試を受けるメリットとしては、「志望校に合格する確率がわかる」ことも挙げられるでしょう。模試を受けると、後日返却される試験結果に「志望校判定」が記載されます。

志望校判定とは、志望校合格に必要な偏差値と受験者の偏差値を照らし合わせ、A判定・B判定などのアルファベットで「志望校の合格可能性」を判定した指標のことです。志望校判定を受けることにより、同じ志望校を目標にする校外のライバルたちと比較した自分の立ち位置や、具体的な合格確率が把握できます。

●本番の入試の練習になる

模試を受けておくことは「本番である入試の練習」にもなります。部活動などをしている人なら一度は経験があるかもしれませんが、何事も本番は緊張を伴うものです。普段の練習では上手くできていたことが本番ではできないケースも考えられるため、予行練習や練習試合を行って本番の形式に慣れることが大切になります。

入試本番は独特の緊張感があるため慣れが必要です。模試を受けることにより、知らない人たちと一斉に試験を受ける適度な緊張感が疑似体験できます。出題される試験問題の形式も体験できるため、時間配分などの失敗も少なくなるでしょう。

試験会場の雰囲気や流れ、受験に適した服装を把握し、休憩時間の使い方などを経験しておくことで、本番当日に焦りづらくなるメリットがあるのです。落ち着いて試験を受けられれば、緊張からくる失敗も起こりにくくなり、実力を発揮しやすくなります。


中学生が模試を受けるタイミングと受けた後にやるべきこと

模試は年間に複数回行われています。受験勉強に活用するためには、いつ何回受ければ良いのか悩んでしまうものです。最後に、中学生が模試を受けるべきタイミングと、受けた後にやるべきことについて詳しく解説していきます。

●毎年最低1回は受けると良い

模試は受験前の中学3年生で1~2度受ける程度では不十分です。自分の成績が伸びているかどうかを確認するには、成績表の推移をチェックする必要があります。志望校合格までの距離や自分の実力を知るためにも、早めの時期に体験しておくことが大切です。

中学1年生・中学2年生の時点では、最低1年に1回は模試を受けると良いでしょう。特に学年末の2月・3月に開催される模試は、その学年の総復習にもなるのでおすすめです。

高校受験を控えている中学3年生では、志望校の合格可能性を判断するため、春・夏・秋の3回受けるようにしましょう。模試を志望校合格のためのスモールステップとして利用し、受験勉強に役立てるためです。

●模試を受けた後は必ず復習を

模試をただ受けるだけで終わりにしてしまうのは、もったいないことです。模試を受けたら、記憶が新しいうちに解答・解説を確認して復習しておきましょう。間違えた問題は繰り返し解き直し、わからない部分は学校や塾の先生に聞いて、不明点を無くしていくことが点数アップの近道です。

また、模試を受けた後は、その結果を踏まえて志望校合格から逆算した勉強のスケジュールを組んでいきましょう。自分の結果をチェックしたら、失点の傾向から効率的な得点方法を分析し、戦略を練ることが大切になります。


中学生の模試は早めに受けることが大切

学校での定期テストの成績が良いからといって、必ず志望校に受かるというわけではありません。模試を受けて自分の現状をしっかり把握し、その後の勉強法に反映することが重要です。まずは模試を受けてみて、自分の学力と向き合う機会を作りましょう。

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