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【模試のE判定】諦めるのはまだ早い?志望校合格に向けた勉強法
大学受験を控える高校生にとって、模試は志望校合格の可能性を探り、実力を試す絶好の機会です。しかし、模試の結果に「E判定」がついていると、入試への不安から志望校のレベルを下げるべきか迷う受験生も少なくありません。しかし、たとえ模試で合格判定が出なかったとしても、諦めるのはまだ早いです。
この記事では、模試を受ける意味やE判定が出たときの受け止め方について徹底解説します。E判定が出た時期別に、志望校合格に向けた効率的な勉強法も紹介しているので、受験生の方はぜひ参考にしてください。
◆本記事の目次
模試がE判定でも諦めてはいけない!
模試とは、塾や予備校などが行う模擬試験、入試に向けた練習のようなものです。入試を想定した問題が出題され、その成績により自分の現在の立ち位置や偏差値、志望校の合格率などを把握できます。まずは、模試の判定基準について見ていきましょう。
●そもそも模試のE判定とは?
模試の合格判定は、結果がA~Eの5段階で示されるのが一般的です。E判定は、「志望校に合格する可能性が20%以下」と判定されたときに示される指標となります。これらの判定結果は、模試での成績や過去のデータなどから総合的に計算されて示されるものです。
模試の合格判定は、おおむね以下のようになっています。
模試の判定結果 | 合格の可能性 |
---|---|
A判定 | 80%以上 |
B判定 | 60~80% |
C判定 | 40~60% |
D判定 | 20~40% |
E判定 | 20%以下 |
ただし、これらはあくまで「模試判定での合格可能性」の数値です。判定基準や問題の難易度、配点などは模試によってそれぞれ違いがあり、この結果がすべてではありません。模試の判定結果は目安として受け止め、今後の志望校合格への対策に活かしましょう。
●模試がE判定でも諦めないほうが良い理由
仮に模試の結果にE判定が含まれていたとしても、その時点で諦めてしまうのは早計です。なぜE判定が出てもすぐに諦めないほうが良いのか、その理由は以下の通りです。
・模試によって判定が異なることがある
模試と一言でいっても種類はたくさんあり、受ける模試によって異なる判定が出ることもあります。さらに、模試の実施主体や会場、実施日などによって受験者層や問題のレベルも変わるため、たった1回の模試の結果だけで判断するのは早すぎます。受験者のレベルが高い模試の場合、判定結果が厳しく出ることもあるので、まずは結果を受け止めつつ分析と対策を練るようにしましょう。
・今後の勉強次第で逆転合格できる可能性がある
模試はただ受けて終わりではなく、結果を受けて反省や対策を行うことにこそ意味があります。E判定でも、苦手分野や課題を見つけ、それを克服できれば自ずと学力は向上していきます。結果が悪かったからと落ち込むのではなく、伸びしろがあるんだとポジティブに捉えることが大切です。
またE判定の受け止め方は、模試の結果が出た時期によっても異なります。具体的な時期や解決策、勉強法などは次項で具体的に紹介します。
※参考コラム:成績がなかなか上がらない原因は?学力が伸び悩む理由と解決策
【時期別】模試がE判定だったときの受け止め方
同じE判定でも、模試を受ける時期により受け止め方や学習計画は変わります。ここからはE判定を受けた時期にフォーカスして、受け止め方と対策方法について紹介します。
●【高1~高2】E判定の受け止め方
高校1~2年生の間でE判定だったとしても、その時点では志望校を諦めなくて大丈夫です。大学受験までにはまだ十分な時間があるため、あまりよくない判定結果だったとしても巻き返すことができます。この時期に模試を受ける場合は、あくまで自分の実力試しや現状把握として活用しましょう。模試の結果は現時点の学力や理解不足の問題、苦手分野の分析に役立ちます。結果や点数に一喜一憂するのではなく、志望校合格のためにどこを重点的に勉強すれば良いかがわかったと前向きに捉え、学習計画を立てるのに役立てましょう。
●【高3(春)】E判定の受け止め方
高校3年生の春ごろであれば、E判定が出たとしても志望校への逆転合格の可能性はあるといえます。なぜなら高校3年生の夏までは、まだ勉強の基礎固めをしている場合も多いためです。苦手分野を中心に基礎固めをしっかり行い、その後志望校対策の勉強を始めると、成績はぐっと伸びる傾向にあります。仮にこの時点でE判定であっても、夏までに基礎を固めて秋から志望校合格への対策を始めれば、勝算はあるでしょう。ただし、受験する学校によっては難しいケースもあるため、志望校と自分の実力の差を現実的に受け止めることも必要です。
●【高3(夏)】E判定の受け止め方
ここからは、志望校を慎重に判断する時期でもあるので、楽観視しすぎてはいけません。大学受験は志望校の種類(国公立・私立)や入試の方式(一般選抜・推薦)などにより、必要な勉強や対策が異なります。そのため、志望校の入試傾向を調べ、それに合わせた学習計画を立て対策していくことが重要です。大学入学共通テストの有無や、問題の解答形式なども事前にしっかり調べておきます。この時期でE判定の場合、挽回のチャンスは残っているものの、過去問や試験の特徴などを把握し、志望校に絞った勉強計画を実行する必要があります。
●【高3(秋)】E判定の受け止め方
夏休み明けで受験を直前に控えた高校3年生の秋口にE判定が出た場合には、ある程度現実的な判断が求められます。場合によっては模試の結果を判断材料に、現状の学力で目指せる志望校へ切り替える受験生もいるでしょう。もちろん、これまでの勉強は続けつつ、後悔しない進路を選ぶことが大切です。
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模試E判定から志望校に合格するための勉強法
模試はあくまで大学入試の練習にすぎないため、E判定という結果だけに囚われすぎてはいけません。模試の判定を勉強にどう活かしていくかが、志望校合格への分かれ道です。以下で模試E判定後の勉強の進め方について解説していきます。
●模試の復習をする
模試は入試傾向を分析・予測して作られており、入試を想定した問題構成になっています。そのため、自分の現時点の学力と入試問題とのギャップを知るのに格好の素材といえます。模試を受けたらその翌日にはもう1回問題の解き直しを行ってみましょう。その際、解けない問題があったらピックアップし、解けない理由を考えてメモしておきます。「時間が足りなかった」「公式を忘れた」「英語長文が理解できなかった」「問題文を勘違いした」など、自分がつまずいた理由が明確になります。解けなかった理由がわかれば、その問題を解くために必要な勉強がわかるので効率的です。
この模試の復習は、次は4日後、その次は10日後と日を空けながら繰り返し、解けない問題がなくなるまでチャレンジしましょう。復習を繰り返すことで記憶を知識として定着させることができます。復習をしながら、ミスの傾向や加点を引き出すための解答方法などを分析すると、より効果的です。
●勉強の基礎を固める
模試でE判定が出るのは、基礎学力が固まっていないのも原因のひとつとして考えられます。理解度によっては、中学1年生の内容までさかのぼるなど、理解できる時点まで一度戻って勉強をし直すのもおすすめです。振り返りながら知識に抜け漏れがないか、正しく確実に理解できているかなどを徹底的に再確認しましょう。
模試のE判定は時期に合わせた勉強方法で対策を!
模試でE判定が出ると、志望校のランクを落とすべきか、このままがんばるべきか悩んでしまうものです。しかし、模試はあくまで模試であって、大学入試本番の結果ではありません。模試の結果からは学力の現状や得意科目、苦手分野、間違えやすい傾向など、大学受験に役立つ情報をたくさん分析することができます。
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