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補欠合格とは?繰り上げ合格になる可能性や通知を待つ際の注意点

2023.08.03

補欠合格になった場合、どのように対応すればいいのか、悩む受験生や保護者の方もいるでしょう。補欠合格の場合、合格基準を満たした正規の合格とは異なり、正規の合格者が入学を辞退した際に繰り上げ合格となって入学手続きが行えます。そのため、実際に入学できるかどうかわかるまでに時間がかかってしまいます。補欠合格からの繰り上げ合格を待つ場合、受験生としてどのような点に注意すべきなのでしょうか。補欠合格、繰り上げ合格についての基礎知識や、繰り上げ合格になる可能性はどれくらいなのか、実際に補欠合格になった際にすべきことなどを解説します。

◆本記事の目次

補欠合格の基礎知識

補欠合格と正規の合格の違いや、繰り上げ合格になる仕組みなど、補欠合格の基礎知識を解説します。

●補欠合格とは?

補欠合格とは、まだ決定していませんが、入学が許可される“可能性”のある状態のことを指します。正規の合格者が入学を辞退した場合に、入学者数が定員より下回らないようにするための仕組みです。定員枠が空いた際に順次、補欠合格者は入学できます。辞退する人が出た場合のみなので、必ずしも入学できるという保証はありません。

●「正規の合格」や「繰り上げ合格」との違い

「正規の合格」とは合格基準を満たし、正式に入学が認められたということです。合格発表の際に公表される正式な合格者がこれにあたります。学校によっては、入学辞退者がいることを見込んで、入学定員より多く正規の合格者を発表していることもあります。補欠合格者は、合格者枠が空くのを待たなくてはいけません。

「繰り上げ合格」とは正規の合格者の入学辞退によって、「補欠合格者」が正規の合格に繰り上がったということです。「追加合格」とも呼ばれています。補欠合格者は繰り上げ合格の“可能性”がある受験生という意味になります。

●補欠合格からの繰り上げ合格がわかる時期と通知方法

繰り上げ合格がわかるタイミングですが、一律で決まっているわけではなく、学校によって異なります。合格発表後すぐに補欠合格者に連絡する学校もありますが、入学手続きを締め切って欠員数がわかってからはじめて連絡があるケースもあります。そのため、第一志望の学校に関しては、繰り上げ合格の連絡がいつになるのか、注意が必要です。

また、国公立大学の受験日は私立大学より遅いため、私立大学の入学手続きを行ったものの、国公立大学の結果次第では私立大学への入学を辞退するケースが多いです。そのため、辞退者が出るたびに補欠合格者に繰り上げ合格の通知がされることもあります。タイミングによっては、入学式直前でやっと繰り上げ合格が決まることも考えられます。

補欠合格、繰り上げ合格の通知方法は、電話、ウェブサイト、郵送などがあり、学校によって異なります。あらかじめ通知方法をチェックしておくようにしましょう。

●補欠合格から繰り上げ合格になる人数

補欠合格から繰り上げ合格になるには、正規の合格者が辞退する必要があるため、人数については予想できません。志望校の人気が関係していますが、年によっても異なります。また、繰り上げ合格の具体的な人数を公表していない学校がほとんどです。

●補欠合格から繰り上げ合格になる順番

補欠合格者の人数、繰り上げ合格になる順番は学校によって異なります。多くの場合は、入学試験の点数で判断され、合格基準に近い点数を獲得した補欠合格者から順に繰り上げ合格となります。また、特別な資格を取得している、特出して高得点の科目があるといった点が考慮されることもあります。


補欠合格から繰り上げ合格になる可能性

補欠合格と通知を受けた際に、繰り上げ合格になる可能性について解説します。

●私立の場合

国公立大学と比較して、一般的には私立大学のほうが繰り上げ合格になる確率は高いと言えます。なぜなら、国立大学の場合、試験日は統一されていますが、私立大学はそうではないため、併願している受験生が多いからです。このことは、中学、高校受験でも同じことが言えます。複数の学校を併願している受験生が多いと、入学辞退のケースも増え、繰り上げ合格も増えます。

●国公立の場合

国公立大学の場合、一般的には入学辞退者は少ないので繰り上げ合格となる確率は高くありません。ゼロというケースもあります。また、繰り上げ合格者の発表自体3月下旬と入学間際なので、そこまで待たずに別の大学への入学を決めてしまう受験生も多いです。


 

補欠合格からの繰り上げ合格を待つ際に気をつけたいこと

学校やその年の傾向にもよりますが、補欠合格から志望校に繰り上げ合格できる可能性はあります。繰り上げ合格を待つ際に気をつけるべき注意点を解説します。

●繰り上げ合格の発表時期と通知方法は必ず確認する

他校(第二志望校ほか)を受験しながら第一志望校の繰り上げ合格を待つケースも多いかと思いますが、他校の入学手続きのタイミングもあるため、繰り上げ合格の通知が「いつ」「どのように」届くのか、確認しておきましょう。うっかりしていると、繰り上げ合格になったことを知らずに入学できるチャンスを逃すという自体も考えられます。繰り上げ合格の発表時期や通知方法は学校ごとで異なるので、それぞれ確認が必要です。

●結果がわかった後の行動を決めておく

繰り上げ合格から入学手続きまで時間に余裕がないケースも多いです。そのため、繰り上げ合格が決まった際に、その学校に入学するのかどうか、あらかじめ決めておいてすぐに行動できる準備をしておく必要があります。

場合によっては、他の学校の入学手続きを終えていることもあるため、金銭面の問題も生じます。そのため、本人の希望だけではなく、家族でどうするのか決めておき、認識を共有しておきましょう。


補欠合格はあらかじめ情報を確認し、スケジューリングしておこう

入試は僅差で合格か否かに分かれるため、補欠合格から繰り上げ合格になることも十分に考えられます。また、国公立大学入試を控えた私立大学入試では、私立大学を滑り止めとして受験する受験生は少なくありません。他校の入学手続きのタイミング、金銭面のこと、家族の意向も踏まえて事前に考えをまとめておくことが大切です。

また、繰り上げ合格通知のタイミングや通知方法も必ずチェックしましょう。入試のスケジュールの中に補欠合格・繰り上げ合格についても含めて記載しておくのがおすすめです。

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