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高校選びで重要な“学科”の種類や選び方|各学科の魅力や特徴とは
高校入試で志望校を選ぶ際は、偏差値だけでなく、どの学科を選ぶかも重要になります。なかには「学科の種類として何があるのか、またどの学科を選んでいいのかわからない」と悩んでいる方がいるのではないでしょうか。
本記事では、学科の種類と選び方のポイント、それぞれの学科の魅力や特徴についてご紹介します。志望校を選ぶ際の1つの基準としてぜひ参考にしてみてください。
◆本記事の目次
高校選びで重要な“学科”とは?
そもそも学科とはどういうものなのか、改めて確認していきましょう。学科とは、学習内容によって分類されるクラスのことです。主な学科の種類には以下の3つがありますので、学科別に確認していきましょう。
主な学科の種類
・普通学科
国語や数学、理科、社会、英語などの普通科目を幅広く勉強する学科です。大学や短大などへの進学を考えている方は、まずは普通科を視野にいれて考えてみましょう。
・専門学科
理数科や文理科など、特定の学問に関する高度な教育を受けられる学科です。
東大や京大をはじめとした難関大学合格を目指す高校や実験、野外学習といった体験的な実習を通じて学問を体得できる高校など、教育の方針は様々です。
・総合学科
普通教育と専門教育の両方を受けられる学科です。学校にもよりますが、10〜20単位科目を選べ、普通・専門科目の中から将来の進路に沿った科目や、興味・関心がある科目を選択し自分だけの時間割を作成できます。
ここまで3種類の学科をご紹介しましたが、現在全国の高校生の約74%が普通学科に在籍しています。周りが普通学科を選ぶからそうするのではなく、自分が将来何をやりたいのかを見据えて選ぶことが大切です。
高校の学科を選ぶ時のポイント
学科の種類について理解した所で、ここからは学科を選ぶ時のポイントを3つ、解説していきます。
●高校卒業後の進路で選ぶ
高校の志望校を選ぶ際に、卒業後の進路も見据えて考えると選びやすくなります。例えば、将来入りたい大学や就きたい職業など、ある程度希望する進路を明確にすることが学科選びに役立ちます。
●学べる技術や専門性の高さで選ぶ
高校によっては在学中に簿記検定や情報処理検定など、国家資格や検定の合格を目指すケースも多いです。高度な技術や知識、資格を取得できる高校を選べば、就職にも有利になりますし、社会に出る力も身につけられます。
●学びたい内容で選ぶ
将来の夢や進路が明確に決まっていない場合は、まず興味のある学問や好きなことが学べる学科を選ぶと良いでしょう。興味や関心のある学科を選べば、入学してから「こんなはずでは」というミスマッチを防ぎやすいです。
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高校によくある学科の魅力や特徴
ここでは主に冒頭で説明した「普通学科」「専門学科」「総合学科」の魅力や特徴について解説します。どの学科もぞれぞれの魅力があるため、理解した上で学科選びの参考にしてみてください。
●普通学科
普通科は大学進学を目指す人向けのカリキュラムを組む学校が多い学科になります。高校1年生の時は全員が同じ科目の授業を受けますが、2年生からは文系・理系に分かれ、進路希望などに応じた教育が行われます。
普通学科の魅力としては、特定の科目に偏らず、一般的な科目をまんべんなく学べることです。まだ自分が何に興味があるのかわからない、将来の進路について未定という方は、普通学科を選んでおくことで、後に幅広い選択肢へとつなげられます。
●専門学科
・理数科
理数科は名前の通り理科や数学に重点を置く学科です。例えば「理数物理」「理数数学」などの専門科目があり、より高度な理数系の科目について学べます。また、問題演習や実験、実習も多く、なかには高度な実験をする学校もあります。
理数科の魅力は、最先端の研究に触れられる機会がもてることです。大学の研究室を見学したり、研究者の講演を聴講したりするなど、様々な機会を設けています。
学校によっては、興味のあるテーマを設定して実験や研究をする「課題研究」を行う高校もあります。理数学科出身の卒業生は、難関大学の医歯薬系や理系学部に進学する人が多いので、将来そういった学部に進みたい人や、職業に就くことを考えている人におすすめの学科です。
・文理科
文理科は文系と理系に分類される双方の科目を重点的に学べる学科です。文系と理系の双方の科目を学ぶという点では、普通科と変わらない感じもしますが、普通科と比べると「理数物理」「理数数学Ⅰ」「総合英語」といった専門教育・科目を25単位以上学べます。
また、文理科の魅力としては、学習プログラムの導入や学校独自の進学カリキュラムや、大学受験を見据えたハイレベルな授業があることがあげられます。大学受験に向けて学校側がしっかり支援してくれるので、将来難関大学に進学したいという人にはおすすめの学科です。
・国際科
国際科は英語を重点的に学べるだけでなく、外国語を用いた実践的なコミュニケーション能力や社会的な課題に対する教養などを身につけられる学科です。国際感覚を養うために、討論会や国際交流、海外研修など様々な体験ができます。
国際科の魅力は、外国語を用いた実践的な取り組みや留学の機会があることです。英語を使った少人数ディスカッションやプレゼンテーション、英語のスピーチやディベートといった語学力を身につけられます。また、ホームステイや留学の他、他校の国際系の高校と連携して留学生たちと交流をしたり、合宿を開催したりするなど、様々な国の人との関わりを通して異文化理解を深められます。
●総合学科
総合学科は、「単位制」という必要な単位数をとれば卒業できる学科です。英語や数学、国語などの科目に加えて、「農業」「ビジネス」「福祉」などの専門科目も学べます。
総合学科の魅力は、自分で時間割を組めることです。興味のある科目や自分の進路に合わせて時間割を組み立て学習できます。
1年次は必修科目、2年次以降は選択科目を中心に学びます。例えばある高校では、選択科目として、CAD、陶芸、ビジュアルクラシック、フードデザイン、演劇、点字実習などがあり、総合学科ならではの幅広い選択肢があることがわかります。自分で様々な専門科目を学びつつ、オリジナルのカリキュラムを組んでみたいという方におすすめです。
高校の学科選びは様々な視点から!納得のいく学科を選択しよう
志望校を選ぶ際に重要な学科の選び方や、各学科の特徴と魅力についてお伝えしました。学科選びも大切ですが、高校に入学してから自分がどの様に学んでいくかも重要になります。入学後の自分のビジョンを明確にできれば、入学してからも楽しい学校生活を送れるはずです。
また、設置されている学校が少ない、人気があるといったケースでは学科の競争率も高くなります。志望校に合格するためには、学校に合わせて指導をしてくれる学習塾「京進の中学・高校受験TOP∑」がおすすめです。
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