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インプット・アウトプットを活用した勉強方法|効率的な学習で成果を高める

2023.09.05

効率よく学習するには、インプットとアウトプットを活用していくことが大切です。授業を受けたり、教科書を読んだり、必要事項を暗記したりするインプットに加え、インプットした知識を話したり、自分の文章でまとめたり、演習問題を解いたりするアウトプットを行います。そうすることで、より知識を定着させ、学びを深めます。
勉強におけるインプットとアウトプットの具体的な方法や、それらを活用して効率的に学習を進める方法を解説します。

◆本記事の目次

勉強における「インプット」「アウトプット」とは?

仕事や勉強の成果を高めるために大事とされているインプットとアウトプット。勉強において、それは具体的には何を指すのでしょうか。インプットとアウトプットの勉強法について、それぞれ解説します。

●インプット:知識や情報を取り込む勉強

インプットとは日本語にすると「入力」という意味があり、コンピューターの中に情報を取り込むことを指します。

勉強でのインプットは、授業を受けたり暗記したりと、知識を取り組むことが該当します。国語や社会や理科なら教科書を精読すること、英語なら英文法や構文、単語を覚えることなどが挙げられます。勉強においてもインプットの比率は大きく、多くの時間を割くことになります。そのため、インプットした内容をどれだけ定着させて成績に反映させるかが、受験生にとって大きな課題であり、合格のためには必要なことです。

●アウトプット:取り込んだ知識を活用する勉強

アウトプットとはインプットの対義語で、日本語にすると「出力」という意味があります。これは、コンピューターの中にある情報を外部に取り出すことを指します。

勉強におけるアウトプットは、覚えたことを話す、文章でまとめる、問題集を使って演習をするなど、取り込んだ知識を活用することが該当します。英語なら覚えた英単語や英文を声に出して言う、数学なら覚えた公式や解き方を使って問題演習を行うことです。志望校の過去問を解いてみることや模試などの実践的なテストもアウトプットの一つと言えます。

また、学んだことを自分の言葉で説明する、自分なりにまとめることも有効なアウトプットのやり方です。具体的には、歴史の「大化の改新」や「日露戦争勃発までの流れ」について誰かに説明してみる、生物の「細胞分裂」や「呼吸の仕組み」についてノートにまとめてみるといったことなどです。


インプットとアウトプットの両方を活用した勉強をおすすめする理由

学校や塾の講義を受けることでインプットはできますが、それだけで全てを理解し、定期テストや範囲の広い入試問題を解くというのは難しいことです。せっかく暗記しても、次の単元を勉強するときには忘れてしまうこともよくありますし、理解しきれていないことも少なくないでしょう。

知識をしっかりと定着させるためには、インプットと同時にアウトプットも欠かせません。知識を得るインプットと、取り込んだ知識を活用するアウトプット、両方行うことが重要なのです。

また、インプットとアウトプットのバランスも意識する必要があります。「授業を聞いてわかった」=「テスト対策はできた」と感じてしまうこともあるので、アウトプットをしてみて、実際に覚えられているか、理解が十分かどうか、確認するとよいでしょう。

インプットがなければアウトプットもできないため、効率よく学習を進めるためには、まずインプットの割合を多めにしましょう。平行して問題演習(アウトプット)を行い、理解したことを自分の言葉で説明していくと記憶に残りやすいです。

インプットを順調に進められたら、徐々にアウトプットの割合を多くしていきます。特にテスト前には、問題演習などアウトプットを多く行い、実際のテストで解けるようにしておくことが大切です。

特に応用問題を解くためには、基礎的な問題から、実際のテストに近い問題など、さまざまな問題に触れるとよいでしょう。

このように、最終的にはアウトプットの割合を増やしていき、インプットで学んだことを、アウトプットで復習して、実際のテストで得点できるようにしていきます。こうすることで、限られた学習時間を有効活用でき、メリハリのある学習になります。


勉強の効率を上げるインプットとアウトプットの方法

勉強の効率をアップさせるためには、どのようにインプットやアウトプットを行えばよいのでしょうか。それぞれの方法とポイントを紹介します。

●インプットの方法

インプット方法の例

・学校や塾で先生の講義を受ける
・教科書を読み込む
・教科書を書き写す
・単語や公式などを暗記する
・参考書か関連図書を読む

その単元の勉強を始めたばかりのときは、基礎知識をしっかり身につける必要があります。そのため、インプットを中心に学習することになります。学校や塾で先生の講義を受けることはもちろんのこと、自分で教科書を読み込む、教科書を書き写す、単語や公式など必須となる箇所を暗記することなどがインプットです。

●アウトプットの方法

アウトプット方法の例

・自分の言葉で書いたノートをつくる
・要約を付箋に書いて教科書やノートに貼る
・他者に説明する
・何も見ずに問題を解く

インプットが多ければ多いほどよいと考えて、インプットにばかり注力してしまうケースもありますが、上手にアウトプットを組み合わせることによってより知識が定着しやすくなります。

まずアウトプットする際は、覚えたことそのままではなく、自分の言葉に変換してみることが重要です。ノートにまとめるとしたら、教科書を漫然とそのまま書き写すのではなく、自分の頭を一度通して理解したことを書いていきましょう。できれば、図や絵なども加えながらわかりやすく記載します。そうする過程でインプットした知識が頭の中で整理され、より理解が深まります。また、書き出すことで、記憶として定着します。

ノートではなく、付箋を使う方法もおすすめです。学習したことで最も重要な骨組みとなる箇所をメモ型の付箋に書いて、ノートに貼り付けます。付箋という小さなスペースで貼ることで要約力もアップし、色分けや貼り直しもできるのでまとめやすいです。

また、書くだけではなく、インプットしたことを話すことも効果的です。自分に向けてでもいいですが、家族や友だちなど誰かに向けて説明すると、伝わりやすいように頭で知識を整理するので、より知識が定着しやすくなります。

加えて、何も見ないで問題を解く機会もつくりましょう。例えば、インプットした中で大事だと感じた内容について自分で問題をつくり、後からそれを解いてみる、単語や語句を覚える時間を取った後に、実際に書けるか試してみるといったことです。インプットだけで終わらせずに、すぐにアウトプットを行うことで、学習効果が高まります。


「インプットとアウトプットを意識して効率よく勉強しよう」

学習効果を高めるためには、インプットだけではなく、アウトプットを意識して行うことが大切です。また、インプットだけ、アウトプットだけに偏らずに、その違いを理解して、バランスよく学習に組み込む必要があります。

しかし、実際に自分だけで勉強を進める際には、「自分に合ったインプットの方法がわからない」「どのタイミングでアウトプットに移行したらいいかわからない」といった悩みも出てくるでしょう。

京進では、繰り返しの復習によって記憶に定着させる間隔練習や定期的に行うテストによる想起学習など、インプットとアウトプットを重視した学習法を指導しています。また、担任の先生たちが生徒の悩みに耳を傾け、日々の勉強方法いついてもサポートします。これまでの知見から、ひとりひとりに合った方法をアドバイスするのでいつでもお尋ねください。

京進では、体験授業や教室見学を随時行っています。興味のある方は下記よりお問合せください。

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