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一夜漬けによる勉強への悪い効果・良い効果…もしものときの勉強法
定期試験に向け計画的に勉強ができず、試験前日に一夜漬けをした経験のある人は多いのではないでしょうか。試験対策として、一夜漬けは、コツコツと学習を進めることに比べ、当然良い結果にはつながりません。睡眠不足によって記憶の定着が妨げられますし、短時間で広い範囲を網羅することは難しいからです。
今回は、一夜漬けをすることによるメリット、デメリットについて解説しながら、万が一、一夜漬けをせざるを得なくなった場合に押さえてほしい勉強方法も紹介します。
◆本記事の目次
一夜漬けがもたらす悪い効果
一般的には、一夜漬けは効果的な勉強方法とは言われていません。その理由を解説します。
●勉強した内容をすぐに忘れてしまう
人の記憶には、ごくわずかな間だけ覚えておく短期記憶と、長期間の間、記憶に留める長期記憶があります。教科書を読んで、数分の間だけ頭に入っていても忘れてしまうことがよくありますが、それは短期記憶だからです。勉強では、知識を短期記憶から長期記憶へ移行させることが重要です。
長期記憶への変換は睡眠時に行われると言われています。睡眠にはノンレム睡眠とレム睡眠とがあり、それは睡眠時、交互に繰り返されています。しっかりと睡眠を取った場合、朝方に訪れる長いレム睡眠により、日中の記憶が整理され定着すると考えられています。個人差はありますが、学習の効率を高めるには、普段から6時間~7時間半程度の睡眠が必要です。
一夜漬けを行った場合、十分な睡眠時間が確保できないために、せっかく勉強した内容が長期記憶へ変換されず、学習効果が落ちてしまうのです。
●集中力や注意力が低下する
睡眠は脳を休ませるのに必要な行為であり、集中力や注意力を高めるために大切です。睡眠不足の状態だと、適切な判断がしにくくなります。自分では気づいていなくても、集中力や注意力が低下し、試験本番中にケアレスミスや計算ミスの間違いを起こしやすくなるでしょう。また、試験の最中に眠気に襲われると、本来の実力を発揮できない可能性もあります。
●疲労が取れず、体調が悪くなりやすい
睡眠が不十分だと、疲労が溜まるだけでなく、体調が悪くなってしまうこともあります。大切な試験当日に体調がすぐれないと試験にも集中できませんし、場合によっては、試験が受けられなくなることもあります。
一夜漬けには良い効果もある?
「一夜漬けにもメリットがあるのではないか」という考え方もあります。その主な理由は、時間がなく追い詰められた状態にあることで適度なプレッシャーを感じ、限られた勉強時間内で集中して勉強できるからです。
確かに、試験範囲が狭い小テスト、国語なら漢字テスト、英語なら英単語テストなどであれば、一夜漬けが効果的なケースもあるかもしれません。しかし、その勉強方法では、出題範囲の広い定期テストや模試、入試には対応できないでしょう。記憶をしっかり定着させ、活用できるようにするという意味でも一夜漬けはおすすめできません。
一夜漬けではなく計画的な勉強が大切
そもそも一夜漬けで、重要な公式を覚えて応用問題までをこなすなどはとても難しいでしょう。時間がない焦りから集中力がアップしたとしても、実際には十分に覚え、理解することは難しいです。深く学び、記憶にしっかり定着させるためには、日々の学習の積み重ねが欠かせません。
定期試験の際も、一夜漬けにならないために、できる限り計画的に試験勉強を進めるようにしましょう。
一夜漬けは効果よりもデメリットが大きい
大切な試験当日を寝不足で迎えることになり、時間が足りず学習できる範囲が絞られてしまう一夜漬けは、おすすめとは言えません。体調不良を招く可能性もあり、一生懸命前日に勉強しても、かえってマイナスになってしまうこともあります。
しかし、試験に向けて、自分を律して計画的に勉強を進めていくことは簡単なことではありません。意欲がわかない、挫折してしまうと悩む方も多いでしょう。
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