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自立心の高い子どもの特徴は?小中学生の自立心を育てるポイント

2023.11.02

指示を出さなくても自分で行動できたり、自分の考えを主張できたりする子どもに育てるためには、子どもの自立心を育むことが重要です。自立心とは、他人に左右されず自分で考えて行動しようとする気持ちのことをいいます。

この記事では、自立心の高い子どもの特徴と、小中学生の自立心を育てるためのコツや心構えを紹介します。幼児期から育んだ自立心は、将来的に子どもが社会を生き抜くための大きな力となります。
「ほかの子どもと比べて、うちの子は自立心が足りないかもしれない」と心配な保護者の方は、ぜひ参考にしてください。

◆本記事の目次

子どもの自立心を育てる重要性

自立心は、将来子どもが自分で生きていく力となる要素の1つでもあります。子育てを通して我が子に自立心を身につけさせることは、保護者の重要な役割です。子どもの自立心を育てる重要性について紹介します。

●自立心を育むことで得られる効果

自立心を育むことで、様々な効果が得られます。まず、自分の考えに基づいた行動ができるようになります。自分で意味や、何をするべきかを考えたりする習慣がつくと、物事の取捨選択ができるようになります。

また、自分で責任を持った行動ができるようになり、自分の目標や信念を持てるようになるでしょう。客観的に物事を判断できるようになる点もポイントです。

●小・中学生に求められる自立心のある行動とは

小学生には、自分で考えて判断し行動する「自主性」や「主体性」が求められます。家庭外の場所で、勉強や遊びなどの活動を通じて他人と関わる機会が増えるからです。

中学生には、「独自性」や「自立性」が求められるようになります。思春期に入り、自分探しをしたり、将来への不安が強くなったりする時期だからです。
「独自性」とは、自分の価値観や目標を見つけて実現しようとすることをいいます。「自立性」とは、自分自身で決めたルールに沿って行動できることです。

自立心は、高校や大学への進学、就職をする際にも必要な能力になります。将来の選択肢を増やすためにも、子どもの成長とともに自立心を育てることは重要です。


自立心が高い子どもの特徴

自立心が高い子どもは、自分の意志や考え方を持ち、責任感が強く、自分に自信を持って行動できます。
ここでは、自立心が高い子どもの特徴を5つ紹介します。

●自己管理ができる

自立心が高い子どもは、自己管理ができます。自己管理ができると、自分でスケジュールを立てて、宿題や課題に工夫して取り組むことが可能です。クラブ活動や学校行事、習い事に必要な道具も自分で管理して支度できます。

●問題を解決する力が高い

自立心が高い子どもは、問題解決能力が高いです。問題やトラブルが起きても自分で解決策を考えられるため、難易度の高い問題に直面してもあきらめず、試行錯誤しながら挑戦できます。

●責任感が強い

自立心が高い子どもは、強い責任感を持っています。毎日、植物やペットの世話を続けたり、家事を手伝ったりするなど、任された役割を最後までやり遂げることが可能です。

●独立心がある

自立心が高い子どもは、独立心を持っています。着る服の選択、部屋や持ち物など身の回りの整理整頓などを、大人の力に依存せず1人でやろうとする気持ちを強く持っています。

●自分の考えを表現できる

自立心が高い子どもは、自分の考えを表現できます。たとえば、グループワークやクラスの発表で、自分の意見を積極的に伝えることが可能です。そのほか、興味や関心を持っていることを友だちや家族に表現することも得意です。


子どもの自立心を育てるポイント

小中学生の時期は、自分の意見や価値観が育ちます。失敗を経験することで学び、成功体験から達成感を得るため、自分で選択して挑戦する機会を増やすことが重要です。
子どもの自立心を育てるために必要な、4つのポイントを紹介します。

●過干渉をしない

子どもの自立心を育てるためには、過干渉をしないことが大切です。保護者は手伝ったり口出ししたりすることを控えて、やり方や使い方などの方法を教え、問題解決に向けたアドバイスをすることに留めてください。子どもの意見を尊重すれば、自然と子どもが自分で考えて行動する力が育ちます。

●適度な距離感を保つ

子どもの自立心を育てるためには、子どもを過保護にしないことも重要です。保護者は子どもの失敗や悩みに対して寄り添う姿勢を見せてください。子どもに適度な責任や役割を与えた上で、リスク管理の仕方を教えると、自分で対処できる力が育ちます。

●過度な期待やプレッシャーをかけない

子どもの自立心を育てるためには、過度な期待やプレッシャーをかけないようにしましょう。保護者は子どもの意見や考えを否定せずに受け止めてください。子どものペースや個性を尊重することで、子どもが自分らしく生きる力を育てられます。

●日頃から感謝を伝える

子どもの自立心を育てるためには、日頃から感謝を伝えるようにしましょう。子どもの自己肯定感や自信を高めるために、成果だけでなく努力やも認めて褒めてください。子どもが前向きに取り組む気持ちを育てられます。

上述のとおり、子どもの自立心を育てるために必要な4つのポイントを紹介しました。
子どもが自分で言い出した内容によっては、安全面や発達面からチャレンジさせることが難しいこともあるかもしれません。そういった場合には、一緒にできることを考えたり、工夫したりするなど、保護者ができる限りのサポートで子どもの気持ちを受け止めるようにしてください。

一方で、自立心を育てるための注意点があります。それは、放任しすぎないことです。子どもに対しては適度な見守りやサポートが必要となることを理解して、心に留めておいてください。


子どもの将来のためにも、自立心を育てましょう

他人の意見に流されない子どもにするための環境を整えて、自立心を育みましょう。自立心の育て方として重要なことは、子どもを放任せず、適度に寄り添った姿勢を取ることです。

自立心を持たず、自分で物事を考えられない大人になった場合に苦労するのは子ども自身です。将来の人間形成に大きな影響を与えるといわれているため、幼児期の終わりまでに自立心を育てることがおすすめです。

子どもの自立心は環境が大きく影響してきます。自立心が高い子どもは様々なスキルを持つため、将来的に受験や就職をする際に有利になります。多くの成功体験を経験していくことで自立心が育ち、子ども自身がより良い人生を送れるようになるでしょう。
とはいえ、自立心を育むためには保護者のサポートだけでは限界があります。塾など、外部のサポートを取り入れることも検討してください。

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