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中高一貫校とは?一般的な中学校との違いや向いている子の特徴

2023.11.15

中学受験において、人気が高いのが中高一貫校です。高校入学時の受験をしなくてすむ中高一貫校は、余裕をもって大学受験の準備を始められるという点でもおすすめです。

そもそも、中高一貫校とはどのような学校なのでしょうか?今回は、中高一貫校の種類やメリット・デメリットを紹介します。中高一貫校に向いている子どもの特徴にも触れていますので、中学受験を考えるうえで参考にしてください。

◆本記事の目次

中高一貫校とはどのような学校?

●中高一貫校とは

中高一貫校とは、中学校の3学年と高校の3学年を一貫して行う学校のことを指します。中高一貫校には、国立、公立、私立の学校があります。偏差値や試験、定期テストの難易度などのレベルは各校によって大きく異なります。

中高一貫校は、一般的な公立中学校とはカリキュラムの組み方が違う学校が多く、6年間で大学受験を考慮したカリキュラム編成になっています。中高一貫校は中学と高校で教育が分断されず、個別に対応した学習が進めやすい点がポイントです。

●中高一貫教育制度が導入された経緯

中高一貫教育制度が導入された経緯を紹介します。子どもの個性を尊重した教育や多様な中等教育を実施することを目的に、1999年に文部科学省によって「中高一貫教育制度」が導入されました。中高一貫教育を行う仕組みが設置されたことで、生徒や保護者にとって、中学校の進学に関して選択肢が増えました。

●公立中高一貫校の種類

公立の中高一貫校には、大きく分けて中等教育学校、併設型の学校、連携型の学校の3種類があります。

・中等教育学校
中等教育学校は、中学校と高校の学習課程を統合した代表的なスタイルです。完全型の学校という言い方をすることもあります。
中学校と高校で学ぶ範囲を前期課程と後期課程に分けて学習します。中等教育学校では、中学入試のみで募集し、高校入学の募集をしない学校も多くなっています。

・併設型の学校
併設型の学校は、中学校から高校へ上がる際、入学者選抜を行わない学校です。選抜を行わないというところに大きな安心感を抱く保護者の方も少なくないでしょう。

・連携型の学校
連携型の学校は、異なる中学校と高校が連携して、中高一貫校として取り組む学校です。

●私立の中高一貫校の特徴

私立校は学校ごとの特徴がより顕著です。そのため、学校がどのような子どもを育成したいと考えているのか、子どもの個性に合うのかなど事前のリサーチが重要です。

また、私立中高一貫校は、同じ学校法人の中学から高校へエスカレーター式に進学できる学校が多いです。附属大学への進学を前提とした大学附属校もあります。〇〇大学附属中学校と表記されている場合などがこれにあたります。

学力試験で合否が決まることが多い私立中高一貫校は、学校ごとに合わせた試験対策が特に大切になるでしょう。


中高一貫校に通うメリットとデメリット

中高一貫校に通うことには多くのメリットが存在します。もちろん、デメリットに感じる部分がある子どももいるでしょう。

中高一貫校に通うメリットとデメリットを紹介します。中学受験をするかどうか悩んでいる場合は、以下の点に留意し、子どもの個性と照らし合わせて検討してみてください。

●中高一貫校に通うメリット

中高一貫校に通うメリットは大きく3つあります。

1つ目のメリットは、6年間環境を変えることなく、勉強や部活動に打ち込めることです。6年という長い時間の中で、安定した環境に身を置き、集中したいことに時間を割くことができます。
定期テスト対策や受験勉強だけに追われることのないゆとりある環境作りは、子どもの成長に良い影響を与えることが多いです。

2つ目のメリットは、大学入試に備えた勉強を早い段階で始めることができる点です。小学校のうちから受験勉強に励んだ分、高校受験のための勉強期間をなくして、余裕をもって大学受験を目指すことができます。ゆとりある学生生活につながるでしょう。

3つ目のメリットは、中学校と高校で学習内容が重複しにくい点です。高校入試を挟まない分、基本的には中学校と高校のカリキュラムに連携がとれていることから、効率良く学習を進めることができます。

●中高一貫校に通うデメリット

もちろん、中高一貫校に通うことにはデメリットもあります。2つ紹介するので、受験を検討する際に理解しておくとよいでしょう。

中高一貫校に通う1つ目のデメリットは、学習環境や生徒間の人間関係に変化がないという点です。
これはメリットでもありますが、デメリットとも捉えることができます。校風が合っていたり、友人に恵まれたりした場合はメリットになりますが、万が一、校風やクラスになじめなかった場合、同じ環境に長くいることがつらいと感じてしまう場合があるのです。

2つ目のデメリットは、高校受験がないので勉強のモチベーションを保つのが難しい点です。うまく自分をコントロールできなければ、学力の低下につながることもあるでしょう。中学校の3年間勉強して受験、高校の3年間勉強して受験、のように区切りがない中高一貫校は、中だるみが起こりやすい環境になり得ます。

中高一貫校のメリットとデメリットについて詳しく知りたいという方は、ぜひこちらの記事も読んでみてください。

参考コラム:中高一貫校のメリット・デメリットは?進学検討中に気をつけたいこと


中高一貫校に向いている子どもの特徴

ここまで中高一貫校について紹介してきました。では、どのような子どもが中高一貫校に向いていると言えるのでしょうか? 中高一貫校に向いている子どもの特徴を4つお伝えします。

●新しい知識やスキルを身につけたいと思っている

1つ目の特徴は、新しい知識やスキルを習得したいと思っていることです。中高一貫校は、特色のある教育を提供する学校が多いので、意欲的な子どもにはぴったりです。
学習意欲の高い子どものほうが、興味のある分野の知識を広げたり、スキルを身につけたりと、深く学ぶことができるからです。

●興味や関心に合わせて学習計画を立て実行できる

2つ目の特徴は、興味や関心に合わせて学習計画を立て実行できることです。中高一貫校では自主性や自立性を重視した教育が多いため、自分で学習計画を立て、大学受験対策などを実行できるほうが効果的に学習を進めやすいと言えます。

●仲間や教師とコミュニケーションを取り協力できる

3つ目の特徴は、仲間や教師とコミュニケーションを取り協力できることです。6年間同じ学校で学び、友だちや先生と交流するため、協調性が高いほうがチームワークを身につけ、楽しい学校生活を過ごしやすいからです。

●将来の夢や目標に向かって努力ができる

4つ目の特徴は、将来の夢や目標に向かって努力ができることです。中高一貫校には高校受験がないため、早い段階から大学受験へ向けた学習に移行しやすいというメリットがあることをお伝えしました。
そのため、6年間を過ごすうえで、明確な将来の夢や目標があると、目標達成のための計画性や実行力を身につけやすいのです。


中高一貫校とは学びと成長を生み出す環境

中高一貫校について紹介してきました。中高一貫校に入学することは、勉強や部活に集中できるという大きなメリットとなります。一方で、6年間同じ環境で過ごすことが問題となる場合もあるでしょう。

中高一貫校は、新しい学びを求める探求心や計画性、コミュニケーション能力が高い子にとって充実した環境と言えるため、特におすすめです。
学校ごとのカリキュラムに特色があることの多い中間一貫校。授業料や学費などの面も合わせた検討が必要です。気になる学校があればカリキュラムや校風を納得いくまで調べてみてください。

中高一貫校への入学を目指すなら、普段のタイムスケジュールに合わせた受験対策ができるとベストです。小学生はまだまだ遊びたい盛りであり、家庭学習も大切なので、受験勉強と私生活のバランスをとる必要があります。

京進の中学・高校受験TOPΣ」では、自ら学ぶ力を鍛え、受験合格までサポートしています。家庭での時間を大切に考え、小学生はすべての授業を19:00時までに終える時間割(※一部の校舎を除く)で、生活リズムを崩すことなく、受験勉強を進めることができる点もポイントです。

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