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国語の文章問題が苦手な理由は?解き方のコツと勉強方法を知ろう!
小学生・中学生に「苦手な教科は?」と聞くと、「国語」や「算数」と答える子どもがたくさんいます。特に国語は漢字の読み書きや文章問題、作文などさまざまな分野がありますが、中でも文章問題がわからないことで国語に苦手意識を持っている子どもは多いでしょう。
そこでこの記事では、なぜ国語の文章問題が苦手な子どもが多いのかについて解説していきます。合わせて文章問題の解き方のコツやおすすめの勉強方法なども紹介しているので、国語の成績でお悩みの方はぜひチェックしてみてください。
◆本記事の目次
国語の文章問題が苦手な子によくある理由は?
国語の文章問題が苦手な子によくある特徴としては、この3つが挙げられます。
1.文章を読むことに慣れていない
2.語彙力が不足している
3.自分の感情や経験から問題を解いてしまう
それぞれ詳しく見ていきましょう。
●文章を読むことに慣れていない
普段から活字を読む習慣がなく、長い文章を読むと疲れてしまう子どもが多いです。そもそも文字がずらっと並んでいるのを見ただけで、読む気を無くす子どもも少なくないでしょう。
最後まで集中して読めずに内容がわからなくなってしまうと、結果的に文章問題が苦手になってしまいます。
●語彙力が不足している
文章読解で必要な語彙力とは、物や事象を伝えるときに、言い換えや別の表現を使うことで、相手にわかりやすく説明することができる力のことです。語彙力が不足していると、文章中に知らない言葉が多く出てくることになり、文章内容がわからなくなってしまいます。
●自分の感情や経験から問題を解いてしまう
読解問題は自身の意見ではなく、登場人物や筆者の考えを見つけ出す問題が出題されます。そんな問題に対し「自分ならこうする」「私はこう思う」という自分なりの解釈・感想を混同してしまうのはNGです。
自分の感情や経験に基づいて問題に答えると、問題が解けなくなります。このようなミスは文章を読むのが苦手な子だけでなく、読書が好きな子でもよく陥りがちです。
国語の文章問題の解き方のコツ
国語という科目は、「読書好きな子が得意で、本が好きではない子は苦手」と単純に決めつけられるものではありません。そもそも文章問題の解き方にはコツがあり、それを知っていれば読書好きの子ども以上に良い点数を取れる可能性もあります。
そこでここからは、文章問題を解くときに実践したい4つのコツを見ていきましょう。
●文章の読み方のテクニックを身につける
文章の読み方のテクニックは、大きく3つあります。
1.主語と述語を明確にする
2.「誰が、いつ、どこで、何を、なぜ」に注目しながら読む
3.接続詞に注目して読む
まず1つ目は、主語と述語を明確にすることです。2〜3行続くような読みにくい長文に出くわしたときには、主語と述語だけに注目してみましょう。「(誰・何)が、〜した」「(誰・何)は、〜である」という文の大枠となる部分が掴めれば、まず文章全体の流れを最低限捉えられます。
2つ目は、「誰が、いつ、どこで、何を、なぜ」に注目しながら読むことです。全部同時に注目しようとすると大変ですが、例えば物語文なら、「誰が・いつ・何を」と「なぜ」など、問題に合ったものを選択して読み進めることで、読解に必要な情報を効率よく集められます。
3つ目は、接続詞に注目して読むことです。接続詞は、話の展開を予告し、補強してくれるつなぎ目の言葉になります。文章の流れや段落のつながりを理解するうえで、とても大切な言葉です。
接続詞の働きや意味を理解できると、文と文、段落と段落の関係を把握しやすくなるので、文章問題が苦手な人は主語・述語を明確にしたあと、接続詞に注目してみましょう。
●設問で何が問われていることを考えながら問題文を読む
まず問題に目を通してから問題文を読みましょう。これは高校入試などで役立つテクニックでもあるので、早いうちから身につけておいて損はありません。問題の答えとなる根拠は、必ず本文中から見つけるように意識します。
●問題を正しく理解する
設問を読んで「答えないといけないことは何か」を正しく理解しましょう。特にありがちなのは「間違っているものを選びなさい」という問題を、「正しいものを選びなさい」と認識してしまうケースです。また「本文から○文字で抜き出しなさい」と「自分の言葉で書きなさい」も混同しやすいので注意しましょう。
●問題に応じた答え方を身につける
例えば「~なのはなぜですか?」は「~だからです。」と答えるなど、文章問題には問題によって適した答え方があります。
答え方が間違っていると減点対象です。「正解していたのに答え方で減点となった」というのは大変もったいないので、答えを書くときは十分注意しましょう。
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国語の文章問題が苦手な子向けの勉強方法|基本編
文章問題の苦手を克服するには、その子に合った勉強法で力をつけていくことが大切です。ここでは、小学校低学年からでも家庭学習として簡単に取り組める勉強法を2つ紹介します。
●語彙力をつける
語彙力は国語力や読解力の基礎となるスキルです。わからない単語が多いと、文章の意味を読み取れません。ちなみに読書量が多い人が周りと比べて優れているのは、語彙力の部分でしょう。
語彙力を高める方法としては、本や新聞、教科書などを読むことが一番です。もし本が苦手なら、親子でいろいろな話題に関する会話をするのもおすすめです。知らない語句や表現が出てきたら、その場で調べる習慣をつけると良いでしょう。
●音読をする
文章を一語一句しっかり理解して音読することで、集中して最後まで文章を読むトレーニングになります。繰り返し音読していると、文章を読むことにも慣れてだんだん苦手意識がなくなっていくでしょう。
音読するときのポイントは、文字の読み方だけでなく、単語ごとのつながりや句読点、段落などに注意して読むことです。最初は難しいので、大人が一緒に確認しながら取り組んでみてください。国語の問題を解く前に音読してみるのがおすすめです。
国語の文章問題が苦手な子向けの勉強方法|応用編
語彙力と文章読解力が身についたら、問題集にも積極的に取り組んでみましょう。苦手意識が強い場合は、一つ下の学年の学習教材から始めてみるのもおすすめです。
なお、文章問題は物語文と説明文の大きく2種類に分けられます。子どもによっては物語文と説明文で苦手な理由が異なる場合があるので、それぞれの苦手な原因を分析し、勉強方法を工夫してみましょう。
●【物語文】が苦手なケース
小説・物語文は、感情を表す言葉や行動に注目して読むことが重要です。特に描かれている場面や登場人物の動き、セリフに注目して読み進めます。
一通り文章を読んだら、次は場面ごとに起きた出来事や登場人物の気持ちの変化などをまとめてみましょう。自分の感情や意見を入れ込まず、登場人物の感情を客観的に捉えることが大切です。
ここでは登場人物の気持ちを知るために語彙力が必要になります。わからない単語があれば、その都度調べて意味を確認しましょう。
このように取り組むと、時間はかかりますが物語の内容や登場人物の気持ちを正確に捉えられます。話に出てくる情報を整理して問題に取り組めば、なんとなく解くよりも断然わかりやすくなるはずです。
●【説明文】が苦手なケース
説明文では、正しく意味を読み取ることが大切です。正しく意味を読み取るには、本文を構造的に把握する必要があります。そこでまずは、次の3つのステップを意識しながら文章を構造的に把握する練習をしましょう。
1.文全体の構成を把握する
2.段落ごとに要約する
3.重要なポイントやキーワードを抜き出す練習をする
説明文は「序論・本論・結論」という流れで書かれています。序論では話題展開や結論を述べ、本論でその理由や具体例に言及し、結論で再び筆者の主張をするというのが一般的です。最初に文全体の構成を把握できると、説明文の中で筆者がどのような主張をしているのかを正しく読み取れます。
序論・本論・結論で文章の流れを掴んだら、段落ごとに要約しましょう。難しい場合は重要な一文を抜き出すだけでも問題ありません。段落の内容を端的に把握することが重要なので、子どものレベルに合わせて取り組んでみてください。
要約できたら、問題文に出てくる重要なポイントやキーワードを抜き出しながら読みます。テーマとなる言葉や題名に書かれている単語、接続詞などに注目して読むと、筆者の言いたいことをイメージしやすくなります。
特に「では」「つまり」「なぜなら」「したがって」などの接続詞から始まる文には、筆者の主張やその根拠があるので注目してみてください。
文章問題の苦手な人は解き方のコツを掴めば克服できる!
今回は、国語の文章問題が苦手な子によくある理由や解き方のコツ、物語文や説明文の勉強方法について紹介してきました。
国語の文章問題は多くの子が苦手分野としがちですが、克服すれば周りの子と差をつける大きなチャンスとなります。京進の中学・高校受験 TOP∑では、生徒ひとりひとりを大切にした教育を行っており、国語の能力を上げたい方におすすめです。講師が真摯に向き合い、定期テストの点数アップ・成績アップに向けたサポートをいたします。
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