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受験生はスマホを封印するべき?上手に付き合う方法とコツ

2023.11.15

「受験生なのにスマホばかり触って勉強に身が入っていない」
「スマホが成績に悪影響を与えないか不安」

中学生や高校生の多くがスマホを所持する時代、このような悩みを抱える保護者の方も多いのではないでしょうか。入試に向けて、スマホの使用禁止を計画しているご家庭もあるかもしれません。しかし、スマホを勉強の敵と決めつけてしまうのはいささか早計です。受験生の保護者を悩ませるスマホは、上手く活用できれば受験勉強の学習ツールとして役立ちます。

本記事では、スマホが受験に及ぼす影響について解説します。スマホを封印せずに上手く付き合っていくコツや具体的な方法も解説しているので、ぜひ最後まで読み進めてください。

◆本記事の目次

スマホが受験勉強に及ぼす影響は?

スマホは便利でコミュニケーションツールとしても役立ちますが、使い方を間違えると受験勉強の妨げになってしまいます。ここでは、スマホが受験勉強に及ぼす影響について、チェックしていきましょう。

●集中力が低下しやすい

スマホはこちらからアクションを起こさなくても、SNSの通知が来たり友だちからメッセージが届いたりするため、手元にあると気になってしまい集中力が低下しやすくなります。一度スマホでやりとりを始めてしまうと、勉強を再開した後もメッセージの返信に気がとられ、またスマホを見てしまうという悪循環に陥りがちです。時にはメッセージのやりとりがプレッシャーとなり、まったく集中できなくなるということも起こり得るため、勉強に戻れなくなるケースもあります。

●勉強時間が削られる

SNS以外にも、動画やアプリゲームなどスマホは誘惑の宝庫です。勉強の休憩や息抜きのつもりでスマホを使用しても、そのままダラダラとスマホを見てしまうケースも少なくありません。スマホが片時も手放せないレベルになると、スマホ依存症に陥るおそれもあるため注意が必要です。スマホを見ている時間が長くなればなるほど、当然勉強の時間も削られます。スマホが手放せなくなる前に、子どもとスマホとの付き合い方について考えなければなりません。

●ながら勉強になりやすい

勉強中にスマホを手元に置いておくと、途中で動画を観たりゲームをしたりと「ながら勉強」になってしまう恐れがあります。2つ以上のことを同時進行すると、脳に負荷がかかって学習効率が落ちるので要注意です。ながら勉強によるマルチタスクは記憶力や集中力の低下を招き、受験本番でも集中力を発揮できなくなる可能性があります。勉強をするときは、まず学習環境を整えることを意識しましょう。


受験期にスマホと上手に付き合う5つの方法

スマホは集中力を低下させて勉強の妨げになる側面はあるものの、日常生活において必要不可欠なツールになりつつあります。使用禁止としてしまうと子どものストレスが溜まり、かえって受験勉強へのモチベーションが下がってしまうかもしれません。
ここからは、スマホを使う時間を極力減らしつつ、上手にスマホと付き合っていく5つの方法を紹介します。

1.スマホを扱うときのルールを決める

勉強の妨げにならないよう上手くスマホと付き合っていくためには、スマホを扱うときのルールを決めるのが大切です。ルールを決めるうえで重要なのが、使用していい時間と場所です。

まず、スマホを見るのは「1日2時間まで」「夕食後1時間」など、子ども自身がルールを決めましょう。自分で時間の設定をすることで、自制心を保って勉強に取り組むことができます。「勉強のノルマが終わったら1時間使える」など、小さなごほうびのように利用時間を設定すればモチベーションの維持にもつながるでしょう。

スマホを見る場所は、勉強をする部屋以外の場所に設定するのがおすすめです。勉強をする空間にスマホを置いておくと、どうしても気が散ってしまいます。「スマホを見るのは家族のいるリビングだけ」など、人の目のある場所で使用するようにしましょう。タイマーを利用すると、使い過ぎ予防に効果的です。

2.勉強中はスマホを見えるところに置かない

勉強中は、同じ空間にスマホを置かないようにしましょう。目に触れる場所にあると、通知音や表示画面が気になってスマホの誘惑に負けてしまいます。勉強中はスマホの管理を家族に頼んだり、別の部屋に置いたりしておきましょう。通知音で集中力を妨げてしまわないよう、スマホの電源または通知をオフにしておくのもポイントです。

3.スクリーンタイム機能を活用する

スマホの使い過ぎ防止に、スクリーンタイム機能を活用するのも一つの手段です。スクリーンタイム機能とは、スマホやアプリの使用時間を計測する機能のことで、アプリごとに使用制限をかけることもできます。スマホの機種によっては「夜21時以降は使用しない」「SNSは30分以内」など画面を見ない時間帯や、アプリごとの使用時間制限など詳細な設定も可能です。スクリーンタイムを活用することで、自分が集中できた時間を可視化できるので、勉強へのやる気アップにもつながります。

4.使用するアプリを制限する

スマホ内のアプリを精査して、必要に応じてアンインストールするのも手です。例えばYouTubeなどの動画視聴アプリやゲームアプリなどは、時間の無駄に直結します。またSNSアプリも、家族や友だちとの連絡用にLINEなどが一つあれば十分です。

必要なアプリ以外は、アンインストールすることも検討してみましょう。スマホ内に残しておくアプリは、英単語や時事問題などが学べる学習アプリや、学習時間の管理アプリなど、必要最低限のものだけにとどめておきましょう。

5.スマホを使わずにできる気分転換の方法を見つける

志望校合格のためだからといって、休憩なく勉強をし続けるのには限界があります。大事なのは、勉強の合間に適切な休息を入れて気分転換をすることです。ただし、気分転換にスマホを使うのはやめましょう。休憩時間にスマホを利用すると脳に刺激が与えられ、結果的に休息にはなりません。勉強の合間に気分転換をする際は、ストレッチや散歩で体を動かしたり、短い睡眠をとったりするなど、脳のリフレッシュにつながるものを選ぶようにしましょう。


受験生のスマホとの付き合い方はルールを決めて適度な距離を置くことが大切

スマホは生活の必需品になりつつあり、子どもたちのコミュニケーションツールとしても使われるアイテムです。しかし受験生にとっては、使い方を間違えると集中力の妨げとなり、勉強の邪魔をしてしまうこともあるでしょう。ただし、スマホを使用禁止にするなど子どもの我慢やストレスを引き起こしてしまうルールを設けるのは逆効果なので、使用時間や場所の制限、使用アプリの取捨選択などを行い、上手に付き合うことが大切です。

自宅学習だけではなかなか集中力が続かないというときは、塾に頼ってみるのも一つの手段です。「京進の個別指導 スクール・ワン」では、完全1:2の個別指導と脳科学に基づく学習方法で効率的に成績や偏差値アップを目指していきます。また、「京進の中学・高校受験 TOP∑」では、担任担当制できめ細やかな血の通った指導を行っているのが特徴です。講師陣は受験に関する最新の情報を網羅し、集中力を高める勉強法や褒める指導により子どものやる気を引き出すことで、無理なく志望校合格へと導きます。塾の体験授業や資料請求はいつでも受け付けており、すべて完全無料です。スマホに気をとられることなく集中して受験勉強に臨みたい人は、ぜひお気軽にお問合せください。

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