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子どもが塾をやめたいと言ったら?保護者が取るべき行動や判断のポイント

2024.01.10

「子どもが塾をやめたがっていて、どう対応していいのかわからない」
「一緒にこれからどうすべきかを考えていきたい」

このような悩みを抱えている保護者の方もいるでしょう。成績アップのために塾通いは有効な選択肢ですが、ときには通塾が正しいのかわからなくなることもあります。

この記事では、子どもに「塾をやめたい」と言われたときの対応方法や判断基準について解説します。さまざまなケースをご紹介しているので、ぜひ最後まで読み進めてください。

◆本記事の目次

子どもに「塾をやめたい」と言われたときに保護者が心がけたい態度

子どもに「塾をやめたい」と言われたとき考えられる対応は、一つではありません。ここからは、そのようなシチュエーションで保護者が心がけたい態度について解説します。

●子どもの話をきちんと聞く

子どもが「塾をやめたい」と言い出したとき、最初にすべきことは、子どもの話を頭ごなしに否定したり、遮ったりせず、最後までしっかり聞くことです。

「塾をやめたい」と言い出したなら、子どもが自宅での学習や他の習い事、学校の授業との両立にストレスを感じている可能性もあります。話を聞く際は、子どもの意志を尊重し、彼らの気持ちに寄り添うことが重要です。安心して本音を話せる環境を整えることで、塾通いをやめたい原因や解決方法について深く理解できるでしょう。

●塾に通い始めてからの成果を褒める

子どもが塾での学習を通じて努力してきた点を褒めることは、子どもの自信を高め、学習に対するモチベーションを維持するのに大いに役立ちます。

成績が伸びなかったり成果を感じられなかったりして、子どもが自信をなくしている可能性もあります。そのためこの段階では成績の向上だけでなく、定期的な通塾や自宅学習への取り組みを評価することが重要です。塾での学習は学力の向上はもちろん、時間管理や自己管理などのスキルを養う場でもあります。このような成果も含めて評価し、子どもに伝えることで、彼らの努力を認め支持する姿勢を示しましょう。

また、子どもが自分の成績や学習成果に対して不安を抱えている場合、それを無視するのではなく、認めて対話することが大切です。塾での学習が必ずしも成績向上に直結しない場合もありますが、そこで得た経験や知識は長期的な視点で見れば、彼らの成長に大きく寄与します。そのため、塾通いによって得た経験やスキルを褒めることで、子ども自身が自分の努力を肯定的に捉えるようサポートしましょう。

●今後のことを話し合う

子どもと今後の学習計画について時間をかけてじっくり話し合うことが必要です。個別指導塾や集団塾、オンライン授業、通信教育など、学習塾にはさまざまな選択肢があります。また、学校の部活動や他の習い事とのバランスも考慮する必要もあるでしょう。

子ども自身がどうしたいか、また保護者としてどうサポートできるかを考慮し、共に学習方法や勉強法を検討しましょう。

家庭で意見を壁打ちすることで、子ども自身も自分がどのようにしたいのか整理できます。対話の時間を確保するよう心がけましょう。


子どもに「塾をやめたい」と言われたときに避けたい行動

子どもに「塾をやめたい」と言われたときに、保護者がついしてしまいがちでも避けたほうがよい行動もあります。ここからは、避けるべき行動を具体的に解説します。

●理由を聞かない

子どもが「塾をやめたい」と言う場合、その背景にはさまざまな理由があります。これは学校の授業や部活動、家庭学習とのバランス問題、塾の教育サービスや講師との相性、さらには個別指導の必要性など、多岐にわたる可能性があります。子どもには子どもなりの理由があるものです。

保護者は子どもが直面している問題やその原因を理解するために、まずは気持ちをしっかりと聞くことが重要です。子どもの意見を聞かずに一方的な決定を下すと、子どもは自分の意志が無視されたと感じ、反抗的な態度を取るおそれがあります。

●子どもの気持ちを否定する

子どもが塾をやめたいという気持ちを否定したり、その理由を責めたりする態度は避けるべきです。このような対応は、子どもが自分の感情を開示することをためらう原因となり、家庭でのコミュニケーションの障害にもつながります。子どもは自分の気持ちを理解してもらえず嫌な気持ちになったり、気持ちを正直に話せなくなったりするでしょう。

例えば、中学受験の準備などで勉強が重要である場合でも、子どもの気持ちを最優先に考えるべきです。塾のメリットや目標達成に向けた勉強方法、または塾側とのスムーズな対話を通じて、子どもとともに解決策を模索することが大切です。

●子どもを無理やり塾に通わせる

子どもを無理やり塾に通わせることは、学習効果を高めるどころか、逆効果になるおそれがあります。親子ともに精神的に疲れてしまう可能性もあるでしょう。

通塾は学力アップや成績向上を目指す一つの手段であると同時に、生徒自身のやる気や意志が不可欠です。無理強いによって生じるストレスやプレッシャーは、子どもの学習意欲を低下させるだけでなく、家庭内でのトラブルの原因にもなります。

同塾内の別のコースに移動する、オンライン教育サービスを活用するなど、子どもに合った学習方法を共に考えることが求められます。


子どもから「塾をやめたい」と言われたときの判断基準

子どもが「塾をやめたい」と言い出したとき、保護者としてどう対応すべきかは、一概には言えません。子どもの将来や教育に関わる重要な決断となるため、慎重に考える必要があります。その判断基準として、子どもの本当の気持ちや塾での経験、家庭の状況を総合的に考慮することが大切です。

●すぐにやめないほうがよいケース

【勉強が面倒くさい・やる気が出ない】
子どもが「塾をやめたい」と言う理由が、単に「勉強が面倒くさい」や「やる気が出ない」といった場合は、すぐに塾をやめる決断をするのは避けたほうがよいでしょう。これらの理由は、塾そのものではなく、勉強自体に対するモチベーションの問題である可能性が高いからです。

この場合、塾をやめることは根本的な解決にはなりません。子どもが勉強に意義を見出せるように、目標設定をサポートする、または子どもに合った講師や教室を探すことがおすすめです。映像授業や体験授業を利用して、子どもの興味を引き出す方法も検討してみましょう。

【学校や部活、習い事との両立が大変】
子どもが学校の授業、部活動、その他の習い事と塾の両立に苦労していて、不安を感じていたり、疲れていたりする場合は、塾のスケジュールやコースを見直すことが必要です。子どもが過度なストレスを感じずに、効率的に学習できる環境を整えることが重要です。

例えば、コマ数を減らしたり、難関校受験コースから一般コースへの変更を検討したりすることで、学習の質を維持しつつ、子どもの負担を軽減できるかもしれません。また、学校や部活とのバランスを考慮し、中学生や高校生には入塾のタイミングや予備校の選択肢も考えることができます。子どもの目的や将来の志望校に合わせて、柔軟に対応することが求められます。

●やめても良いケース

【人間関係で悩みがある】
塾での人間関係が子どもの学習意欲に影響を及ぼすことがあります。例えば、仲良しグループが形成されていてなじめないケースでは、周囲とのつながりが持てず孤独を感じることがあります。塾は勉強する場所であるものの、友だちがいないと勉強に集中できない子もいます。

このような状況は、競争心や刺激を受ける機会の低下を招き、勉強のモチベーションが下がることにつながる可能性があります。この場合、子どもが快適に学習できる環境への変更を考慮することが望ましいでしょう。

【塾のレベルが合わない】
授業のペースが速すぎたり、難易度が高すぎたりすると、子どもがついていけなくなることがあります。レベルが合わない場合、成績の上昇が難しくなるだけでなく、子どもの自信や学習への興味を失わせる原因にもなります。

このような状況では、子どもの学力や学習スタイルに適した塾を探すことが効果的です。個別指導や小規模な教室、または教材のレベルが異なる塾を検討することが一つの選択肢になります。

【先生と合わない】
塾の先生との相性も子どもの学習に大きく影響します。先生の教え方が理解しにくい、質問しにくい雰囲気があるなど、指導面で相性が悪い場合、効果的な学習は期待できません。

このような状況の場合、別の講師のコースへ変更したり、子どもに合った塾を新たに探したりなどの対応が必要でしょう。


塾をやめたいと考えている生徒向けのアプローチをしています

子どもが「塾をやめたい」と言い出した際、保護者は慎重に対応する必要があります。このときの対応は、子どもの学習意欲、成績アップの目的、将来の進路など、多くの要素を考慮することが求められるのです。小学生から高校生の場合、教育に関する決定は子どもの将来に大きな影響を与えるでしょう。

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