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勉強ができない子の特徴とは?対処法と保護者ができるサポート
「うちの子、勉強がちょっと苦手かもしれない」
そう感じたときに、まず考えたいのは「なぜうまくいかないのか」という原因です。
勉強がうまくいかない背景には、学力そのものだけでなく、学び方との相性や心の状態、環境の影響など、さまざまな要因が絡んでいることが少なくありません。
大切なのは、そのサインに早めに気づき、お子さんに合った関わり方を見つけていくこと。本記事では、勉強が苦手な子どもに見られやすい特徴や原因、そして保護者の方ができるサポートについてご紹介します。
◆本記事の目次
- 勉強ができない子の特徴①勉強の仕方がわからない
- 勉強ができない子の特徴②やるべきことを後回しにしてしまう
- 勉強ができない子の特徴③苦手分野を避ける
- 勉強ができない子の特徴④規則正しい生活習慣が身についていない
- 勉強ができない子の特徴⑤学習環境が整っていない
- 勉強ができない子の特徴⑥モチベーションが安定しない
- 子どもに合ったアプローチで「できる」を育てよう

●勉強ができない子の特徴①勉強の仕方がわからない
「やる気はあるのに、何をすればいいのかわからない」
そんな子どもは、勉強の始め方や進め方に迷っているだけというケースも少なくありません。特に苦手な教科では、「どこから手をつければいいかわからない」「どうやって取り組めばいいかわからない」と感じて、手が止まってしまうことがあります。
【勉強の仕方がわからない子におすすめの対処法】
・教科書や基礎的な問題集を使い、やさしい内容からスタートする
・わからないことがあれば、その場で質問して解決する
最初から難しい問題に挑むのではなく、取り組みやすい問題から始めるのがポイントです。勉強のハードルを下げることで、「やればできる」という気持ちが芽生え、前向きに取り組めるようになります。
【保護者ができるサポート】
・一緒に学習計画を立てる
・わからないところを気軽に質問できる環境を整える
・できたことをしっかり褒めることで、勉強の楽しさや達成感を伝える
「この問題からやってみよう」と声をかけるだけでも、子どもにとっては、やる気を出すきっかけになります。さらに、すぐ相談できる環境があることで、勉強に対する気持ちは少しずつ前向きに変わっていくでしょう。
●勉強ができない子の特徴②やるべきことを後回しにしてしまう
「宿題をやるつもりだったのに、気づいたら寝る時間になっていた」
そんなケースは、やるべきことをつい後回しにしてしまうタイプの子どもに多く見られます。決してやる気がないわけではなく、勉強の優先順位がうまくつけられずにタイミングを逃してしまうのが特徴です。
【やるべきことを後回しにしてしまう子におすすめの対処法】
・毎日決まった時間に学習を始める
・「今日やること」をToDoリストに書き出して「見える化」する
・10分勉強+5分休憩など、短時間で区切って取り組む方法を取り入れる
特に「始める時間」を決めておくだけでも、勉強へのハードルは大きく下がります。
時間を区切ることで集中力も保ちやすくなり、取り組みやすさがぐんとアップするでしょう。
【保護者ができるサポート】
・一緒にToDoリストや学習スケジュールを作る
・やるべきことを実行できたときは、具体的に褒める
・週ごとにふり返りの時間を設け、進み具合を一緒に確認する
「やらなきゃ」と思っていても、やることが曖昧なままだと行動には移しにくいものです。
保護者の方が一緒にスケジュールやリストを作成してあげると、子どもは学習計画を立てやすくなります。
また、「今日は時間通りに始められたね」「先週よりずっと自分で考えて動けていたよ」といった声かけで、小さな達成感を積み重ねることが、次の行動への自信につながります。
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●勉強ができない子の特徴③苦手分野を避ける
「この教科は苦手だから、今日は得意な方をやろう」
そんなふうに、苦手な教科や単元から無意識に距離を取ってしまう子は少なくありません。特に、「どうせできない」「やってもわからない」と感じていると、苦手教科に取り組むこと自体がストレスになることもあります。
得意な科目に先に取り組むのは安心感がありますが、苦手科目を避け続けていると、学力のバランスが崩れるおそれがあります。
【苦手分野を避ける子におすすめの対処法】
・1日1問でもいいので、毎日少しずつ苦手科目の問題を解く
・「何が苦手なのか」を細かく整理し、対策の方向性を明確にする
(例:英語は全体的に苦手→文法はわかるけどリスニングが難しい)
苦手意識をなくすためには、「できそうなこと」から少しずつ始めることが一番の近道です。
小さな成功体験を積み重ねることで、「これならできるかも」という前向きな気持ちが自然と育っていきます。
【保護者ができるサポート】
・「一緒に考える時間」として、気軽に質問できる時間帯をつくる
・必要に応じて塾や個別指導を活用し、「わからない」をすぐ解消できる環境を整える
家庭でのサポートに加えて、外部のサポートが安心感を与えるケースもあります。
塾や個別指導では、子どもの理解度に合わせて丁寧に教えてもらえるため、「わからない」がその場で解消しやすくなります。
また、「家庭では教えにくい内容」や「親子だとぶつかってしまう」といった場合でも、学習のプロが関わることで、安心して苦手科目と向き合うきっかけを得られるでしょう。
●勉強ができない子の特徴④規則正しい生活習慣が身についていない
勉強に集中できないとき、その背景には生活リズムの乱れが関係していることもあります。
特に睡眠不足は、集中力や記憶力の低下につながり、授業中に眠くなってしまう原因にもなります。
まずは基本的な生活習慣を整えることが、学習への土台づくりになります。
【規則正しい生活習慣が身についていない子におすすめの対処法】
・毎日同じ時間に起きて寝る習慣をつける
・朝に軽くストレッチをして、頭と体をスッキリさせる
生活のリズムが安定すると、心にもゆとりが生まれ、自然と集中しやすくなります。
まずは「規則正しく過ごすこと」を意識するだけでも、学習の取り組みやすさが変わってくるでしょう。
【保護者ができるサポート】
・起床・就寝の時間を一緒に確認しながら、無理なく整えていく
・朝のストレッチや体操を親子で楽しみながら取り組む
・1日の流れを見直し、学習に集中できる時間を確保する
生活リズムは、子どもひとりで整えるのはむずかしいこともあります。
だからこそ、保護者が日々の声かけや環境づくりでそっと支えてあげることが、学びやすい心と体をつくる第一歩です。
●勉強ができない子の特徴⑤学習環境が整っていない
どんなにやる気があっても、まわりに気が散るものがあると集中するのは難しいものです。
たとえば、机の上が散らかっていたり、スマートフォンやゲームが手の届くところにあったりすると、つい注意がそれてしまいます。
学習に集中できる環境づくりは、勉強の習慣を定着させるための大切な要素です。
【学習環境が整っていない子におすすめの対処法】
・勉強する場所を決めておく
・机の上は、必要なものだけに整理する
・図書館や塾の自習室など、自宅以外の場所も活用する
環境が整うと、子どもが自然と勉強モードに入りやすくなります。
ときには勉強場所を変えることで、気持ちの切り替えにもつながるでしょう。
【保護者ができるサポート】
・子どもと一緒に机や部屋を整理して、集中しやすい空間づくりをする
・勉強中はスマートフォンを預かる
・家族全体で「勉強タイム」を設けて、静かな雰囲気を一緒に共有する
「集中して勉強できる場所がある」という安心感があると、子どもは前向きな姿勢で勉強に取り組みやすくなります。
保護者が少し手を貸すだけでも、学習への向き合い方は大きく変わっていくでしょう。
●勉強ができない子の特徴⑥モチベーションが安定しない
「昨日はやる気があったけど、今日はまったく手につかない」
そんなふうに、モチベーションに波がある子どもも少なくありません。
これは決して珍しいことではなく、「どうして勉強するのか」という目的がまだはっきりしていないことが背景にある場合もあります。
【モチベーションが安定しない子におすすめの対処法】
・「今日はこのページまで」など、達成しやすい短期目標を立てる
・将来の夢に関するアイテムを身近に置いて、目標を「見える化」する
「できた!」という感覚を積み重ねることが、自然と意欲につながっていきます。
また、やりたいことや憧れの姿が思い描けるようになると、「勉強はそのための一歩」と感じられるようになるでしょう。
【保護者ができるサポート】
・一緒に目標を決めて、達成できたときはしっかり褒める
・日々の努力に対して、「がんばってるね」とねぎらいの言葉をかける
・「将来どんなことをしてみたい?」「そのために、今できることって何だろう?」と、気軽に会話の中で目標を共有する
子ども自身が目指すものとつながったとき、勉強は前向きな行動に変わっていきます。
保護者の声かけや共感が、モチベーションを整える日々のエネルギー源になるのです。
●子どもに合ったアプローチで「できる」を育てよう
「勉強がうまくいかない」と感じる背景には、子どもなりの理由があります。
やる気が続かない、生活リズムが不規則、苦手な教科を避けてしまう。そうした行動のひとつひとつに、「その子なりのつまずきのサイン」が隠れているのかもしれません。
だからこそ、まずは「なぜできないのか」を知り、子どもの気持ちに寄り添ったアプローチが大切です。必要以上に焦るのではなく、小さな一歩を一緒に踏み出すことが、何よりのサポートになります。
ただ、保護者の方だけでその全てを支えるのは、決して簡単なことではありません。
「どこから手をつければいいのかわからない」「親が言ってもなかなか聞いてくれない」と悩んだときは、プロの力を借りるのもひとつの選択肢です。
「京進の中学・高校受験TOPΣ」では、子どもの性格や学習状況に合わせて、個別に適切な指導を行っています。
学習習慣の定着から志望校対策まで、幅広くサポートしており、
・生徒ひとりひとりの個性を考慮しながら、やる気を引き出す授業を実践
・やる気を高めるイベントで学習の継続をサポート
など、子どもの「できた!」を引き出すための仕組みが整っています。
「うちの子に合う学び方を見つけたい」「無理なく勉強習慣を身につけさせたい」と感じたら、ぜひ一度、資料請求や無料体験を通じて教室の雰囲気を確かめてみてください。