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高校3年生から大学受験勉強を始めて合格できる?間に合わせる方法

2024.07.05

部活動や家庭の事情などにより、大学受験の勉強を本格的に始められるのが高校3年生になってからという受験生も中にはいるでしょう。

しかし高校3年生からのスタートとなると、志望校合格のための勉強時間が足りるのか、受験対策は間に合うのかと不安に思うのは当然です。

この記事では、本来大学受験対策はいつから始めるべきか、そして高校3年生から受験勉強を始める場合に知っておきたいことを徹底解説します。学習計画を立てる際のスケジュールのポイントや、受験戦略に関する基礎知識も説明しているので、志望校へ現役合格を目指したい方はぜひお役立てください。

◆本記事の目次

●大学受験勉強は高校3年生からでも間に合う?

大学受験に向けた勉強のスタート時期が、高校3年生の春からという受験生は意外と少なくありません。また、部活動を引退してから勉強を本格的に始める人も比較的多く、その場合は最後の大会やコンクールがある5・6月~夏以降というケースもあります。

結論から言うと、高校3年生から本格的な受験勉強を始めても間に合わないということはありません。

ただし、多くの進学校ではカリキュラムの進度を早めており、難関大学を目指す場合は高3の1学期からの勉強では遅いと囁かれているのも事実です。とはいえ時間は巻き戻せるものではありません。デメリットばかり考えて悩むのではなく、遅れを取り戻す意識で今からできることを毎日一生懸命取り組むことが重要です。

入試本番で結果を出すためには、勉強計画を立てて効果的な学習方法を取り入れるなど、できることややるべきことを考えて早めに実行に移すようにしましょう。

短時間で合格に向けて勉強を進めていくには、時間の使い方や勉強のやり方がキーポイントとなります。

実は、合格に間に合う受験生には特徴があります。

<合格に間に合う受験生の特徴>

合格に間に合う受験生の特徴に「自己理解ができている」というのがあります。

志望校合格のためには、成績や偏差値、受験科目の得意不得意、難易度など、自分が今どのレベルにいて何が不足している状態かを把握できていなくてはなりません。

自己理解ができていれば、どんな勉強が必要かを分析し、合格というゴールまでの筋道を描くことができます。あとはそれを学習計画に落とし込んで、日々コツコツと勉強を進めていけば良いのです。

大学受験勉強は本来いつから・何を始めるべき?

今回は高校3年生からの受験勉強について解説していますが、本来であれば大学の受験勉強はいつからどう始めるべきなのでしょうか。具体的な時期や方法についてチェックしていきます。

When(いつから)?

大学入学共通テストの試験科目増加などを考えると、高校1年生から英語・数学を中心に受験勉強を開始しても早すぎるということはありません。遅くとも高校2年生の冬までに志望校を決め、受験勉強を開始するのが望ましいでしょう。

また推薦入試の場合、高校の成績評価は学期ごとの定期テストの点数が加味されます。受験方法の選択肢を広げるためにも、高校1年生のうちから定期テストには全力で取り組み、良い成績を取っておくことがおすすめです。

What(何を)?

①志望校・入試方式を決める

受験勉強をするといっても、具体的な目標がないと勉強への意欲を高められません。最初に志望校や学部、大学入試の方式を決めると、何を勉強すべきか内容が明確になります。教科・科目別に現状と目標の差を分析すれば、参考書選びや問題集選びにも役立ちます。苦手科目の対策など、足りない部分の勉強を計画的に進めましょう。

参考コラム:行きたい大学・学部・学科の決め方|受験で大切な志望校を選ぶコツ

②小学校から高校までに習った全ての範囲を復習する

大学受験といえど、出題範囲は小学校から高校の授業で習った教科書の範囲内容です。そのため勉強の流れとしては、まず全ての範囲を復習して基礎固めを行い、抜け漏れなく理解できているか確認しましょう。基礎がしっかり身についたら、応用問題や問題演習、過去問などを教科別に取り組み、志望校や入試問題の対策へと進んでいきましょう。

参考コラム:大学入学共通テストで高得点を取るための戦略!勉強法や対策について

受験勉強を高校3年生から始めるときに知っておいてほしいこと

高校3年生から受験勉強を始める場合は、いかに段階を踏んで効率的に勉強を進められるかが合否の分かれ道となります。短い期間では全教科を完璧に復習するのは難しく、取捨選択が必要です。そのためには受験計画・戦略が重要で、具体的には志望校や入試方法、文系・理系、必須の入試科目などを明確にし、ゴールから逆算した勉強計画を立てなければなりません。

例えば志望校が『同志社大学 文学部』の場合で戦略を立ててみましょう。

*志望校:同志社大学 文学部
*入試方式:一般入試
*受験日程:全学部日程[文系]、学部個別日程
*科目:表を参照

全学部日程[文系]
学部教科科目備考時間配点総点
文学部外国語「コミュニケーション英語Ⅰ」
「コミュニケーション英語Ⅱ」
「コミュニケーション英語Ⅲ」
「英語表現Ⅰ」
「英語表現Ⅱ」
左記の5科目を「英語」として出題し、同一時間内に解答させる。100分200点500点
国語「国語総合」
「現代文B」
「古典B」
左記の3科目を「国語」として出題し、同一時間内に解答させる。75分150点
地理歴史
または
公民
または
数学
「日本史B」
「世界史B」
「政治・経済」
「数学Ⅰ」
「数学Ⅱ」
「数学A」
「数学B(「数列」および「ベクトル」)」
から1科目
左記の「日本史B」、「世界史B」、
「政治・経済」、「数学(4科目)」を、それぞれ「日本史」「世界史」「政治・経済」「数学」として出題し、同一時間内に解答させる。
「日本史」、「世界史」、「政治・経済」、「数学」から1科目を試験当日に選択させる。
75分150点
学部個別日程
学部教科科目備考時間配点総点
文学部外国語「コミュニケーション英語Ⅰ」
「コミュニケーション英語Ⅱ」
「コミュニケーション英語Ⅲ」
「英語表現Ⅰ」
「英語表現Ⅱ」
左記の5科目を「英語」として出題し、同一時間内に解答させる。100分200点500点
国語「国語総合」
「現代文B」
「古典B」
左記の3科目を「国語」として出題し、同一時間内に解答させる。75分150点
地理歴史
または
公民
または
数学
「日本史B」
「世界史B」
「政治・経済」
「数学Ⅰ」
「数学Ⅱ」
「数学A」
「数学B(「数列」および「ベクトル」)」
から1科目
左記の「日本史B」、「世界史B」、「政治・経済」、「数学(4科目)」を、それぞれ「日本史」「世界史」「政治・経済」「数学」
として出題し、同一時間内に解答させる。
「日本史」、「世界史」、「政治・経済」、「数学」から1科目を試験当日に選択させる。
75分150点

*見えてくる戦略
注力する科目は英語と国語でしょう。特に英語は配点が大きいため、英単語はもちろん、英文法や長文読解など応用問題を含めた重点的な対策がマストです。

国語では現代文・古文をしっかり復習しておくとよいでしょう。

選択科目は、併願校など考えると多くの大学で入試科目として採用されている「日本史」または「世界史」がおすすめです。いずれにせよ、ここで挙げた入試科目は重要な単語や文法などを単語帳などで丸暗記する心づもりで知識をインプットし、基礎力がついたら過去問などでアウトプットして理解を深めましょう。

とはいえ、こうした学習計画や戦略を自分一人で立てるのは難しい部分もあるかもしれません。その場合は、受験のプロである塾に頼るのも一つの手段です。

大学受験勉強を高校3年生から始める場合は戦略が重要!

高校3年生からという短期集中で受験勉強に取り組む場合は、志望校に即した勉強計画と戦略が重要です。個別指導塾であればサポート体制が整っており、ひとりひとりに合わせた対策ができます。

京進の個別指導スクール・ワン」は完全1:2の個別指導と、多様化する大学受験形式や入試制度にも対応した個人に沿ったカリキュラムで、効率的かつ効果的に学習を進められるのが特徴です。少ない時間の中でも、夏休み中や直前期まで手厚くサポートを行い、あなたの合格をアシストします。脳科学に基づく学習システムで脳の可能性を最大限に引き出し、褒める指導で生徒のモチベーションを高めながら二人三脚で志望校合格を目指しましょう。

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