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大学への推薦をもらうには?校内選考を突破し選ばれるためのポイント
学校推薦型選抜には、一般入試と比べて早いうちに大学入学を確定できるというメリットがあります。また、一般入試の前に受けられることから、志望校合格のチャンスを増やすことも可能です。そのため、一般入試よりまず学校推薦型選抜を検討している方も少なくないでしょう。
しかし、大学への推薦をもらうには、基準を満たし校内選考を突破する必要があります。そこには、どのような条件があり、どのような準備がいるのでしょうか。今回は、大学入試の推薦をもらうために網羅すべきポイントを解説します。
◆本記事の目次
●大学入試の「推薦」の種類とは?
大学の入試方式には、共通テストや個別の学力試験の結果で判定される一般入試(一般選抜)と、推薦入試があります。2024年時点では、推薦入試には総合型選抜(旧AO入試)と学校推薦型選抜があり、学校推薦型選抜は主に「指定校推薦」と「公募推薦」の2つに分けられます。大学の入試方式には、共通テストや個別の学力試験の結果で判定される一般入試(一般選抜)と、推薦入試があります。2024年時点では、推薦入試には総合型選抜(旧AO入試)と学校推薦型選抜があり、学校推薦型選抜は主に「指定校推薦」と「公募推薦」の2つに分けられます。
指定校推薦とは
指定校推薦(指定校制)とは、大学側が特定の高校に指定校推薦枠を与え、その高校の学校長より推薦を受けた生徒のみが出願できる選考方法です。出願条件を満たした生徒が手を上げることができ、複数の希望者がいる場合は校内選考が行われます。選抜にあたっては、学業成績、高校生活や生活態度、出席日数などを踏まえ総合的に判断されます。
公募推薦とは
公募推薦とは、大学が全国の高校生を対象に独自に設けた基準で選考を行う入試方式です。高校ごとに推薦枠があるわけではないので、出願条件を満たしていれば、どの高校からであっても出願することができます。推薦基準を満たしていれば、高校側から推薦をもらえないケースはほとんどありません。
学校推薦型選抜について詳細な内容や仕組みを知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。
参考コラム:大学入試制度の一つ「学校推薦型選抜」とは?推薦の種類や注意したいこと
●大学への推薦をもらえる&合格できる人の特徴
一般入試より早めに大学入学を決められ、かつ一般入試とは別の角度で評価される推薦入試に魅力を感じる受験生は多くいます。
学校推薦型選抜のうち特に指定校推薦では、学校側は「この子なら合格できるだろう」という人を推薦します。
ここでは、推薦ももらえ、かつ合格を勝ち取れる人の特徴を解説します。
評定平均が高い人
特に人気があって倍率が高い大学に合格するためには、評定平均が高いに越したことはありません。評定平均とは、高校1年生から3年生までの各学期における全教科の成績の平均値です。指定校推薦の校内選考では、評定平均の高い人が突破しやすい傾向にあります。
評定平均を上げるための勉強方法や算出方法については、以下を参考にしてください。
参考コラム:評定平均とは?評定平均を上げるためにできることや算出する方法
生活態度に問題がない人
学力だけではなく、前向きな態度で学校生活を送っているかも選ばれるポイントです。出席日数は大切ですし、できる限り遅刻、早退がないように心がけましょう。また、学校を代表して推薦されるため、学生としての決まり事をしっかり守れる人物であることも大切です。
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●学校長から大学への推薦をもらうためにやるべきこと
推薦入試では大学ごとに異なる評価基準が設けられています。しかし、大学側の選考を受けるためには、まずは推薦枠を勝ち取る必要があります。特に指定校推薦の場合、推薦を確実に得るためには、高い評定平均、日ごろの生活態度が大切であることを見てきました。ここからは、具体的にどのような点に注意して、日々の学習や学校生活を送れば良いのかについて解説します。
毎回の定期試験にきちんと取り組む
推薦入試の評価のポイントである評定平均は、高校1年生から3年生までの成績が対象です。早いうちから推薦を意識して取り組むと有利になります。
また、定期テストで、「文系だから数学や理科には力を入れない…」といった勉強法はおすすめできません。すべての科目が評価の基準となるため、得意・苦手にかかわらず総合的に良い点数を取ることが大切です。そのため、定期テスト対策のスケジュールは、どの科目も漏れなく学習できるように組んでください。定期テストはもちろん、日々の提出課題などにもきちんと取り組み、わからないところは先生に質問に行くなど、推薦されるにふさわしい真面目な勉強姿勢をアピールしましょう。
課外活動に積極的に取り組む
推薦入試の準備として、勉強以外への取り組みも大切です。例えば、部活動や習い事など課外活動で好成績を収めることで高く評価され、選考が通りやすくなることもあるでしょう。
生徒会や委員会活動など学校運営に携わることもおすすめします。先生から好印象を持たれやすいためです。体育祭や文化祭などの運営委員なども大きなアピールになりますし、それによって高校生活でより豊かな体験ができるでしょう。
生徒会や部活など校内の活動だけではなく、校外でボランティア活動を行うのもおすすめです。多様な価値観や社会問題について、直接触れて考える良いきっかけになるでしょう。また、それが推薦のためのアピールになることもあります。志望している学部・学科と関連のある内容なら、志望理由書を書く際にも利用できるでしょう。
また、英検やTOEIC、漢字検定、数学検定などを取得するのもよいでしょう。こうした資格取得は学力アップにもつながり、向上心の表れであると評価されます。また、資格は知識があることの証明にもなるため、推薦入試の受験資格に“資格の有無”が入っているケースもあります。推薦のために資格試験に挑む場合は、受験日程を確認し、難易度に合わせて計画的な学習が必要です。
志望校を早めに決めて先生に相談する
推薦対策として定期テスト対策や課外活動、資格取得など個人的に準備をしておくだけではなく、高校の先生に自分の意思を早めに伝えておくことも大切です。学校の方針にもよりますが、早めに相談することで、大学の募集要項の共有はもちろん、模擬面接対策や小論文対策など、協力が得られる場合もあります。
しかし、こうしたサポートは、必ずしもすべての高校が行っているわけではありません。進路相談自体、積極的には行わない高校もあります。学校の進路相談だけで不安な場合は、塾の講師などにアドバイスをもらうのがおすすめです。志望校が決まらないといった悩みも早めに相談しておきましょう。
●大学入試の推薦をもらうには、高校1年生の時からの対策が大切
一般入試は一発勝負で合否が決まりますが、推薦入試は高校1年生から3年生までの評定平均、学校生活における評価、部活動、委員会活動、ボランティア、資格取得などが判断基準となります。
「高校に入学したばかりなのに、推薦なんてイメージできない」「そもそも行きたい大学を選べない」と思う方も多いでしょうが、志望大学が決まるとモチベーションもアップするので、学校説明会やオープンキャンパスなどには早い時期から参加して情報収集をしましょう。目標を定めそれに向かって努力することは、結果的に高校生活を充実させることにもつながります。
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