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大学受験における推薦入試の種類は大きく4つ!各方式の魅力や注意点

2025.04.11

大学入試は大きく分けて一般入試と推薦入試の2つのタイプがあります。推薦入試はさらに、他己推薦タイプと自己推薦タイプに分かれ、それぞれの特徴に応じた選抜が行われます。

他己推薦タイプには学校推薦型選抜が含まれ、学校推薦型選抜は「指定校推薦」と「公募推薦」の2種類に分類されます。一方、自己推薦タイプには「自己推薦」と「総合型選抜」が該当します。それぞれの推薦方式には異なる選抜方法があり、自分に適した方法を選ぶのが重要です。

本記事では、これらの推薦入試の種類や特徴、注意点について詳しく解説します。

◆本記事の目次

●大学受験における推薦の種類は?

大学受験における推薦入試には、大きく以下の4つの種類があります。これらは、推薦者や選抜方法によって区別されます。それぞれの特徴を理解し、自分に合った推薦入試を選べるようになりましょう。

推薦の種類特徴出願条件学校長の推薦評価軸
①指定校推薦大学が指定した高校の生徒のみが出願できる推薦入試 大学が指定した高校の生徒のみ出願可能必要評定平均や高校時代の実績、小論文、面接の印象などをもとに評価
②公募推薦大学が広く公に募集する推薦入試大学の出願資格を満たせば誰でも出願可能必要評定や高校時代の実績、小論文、口頭試問、面接などをもとに評価
③自己推薦大学に自分自身をアピールして合格を勝ち取る推薦入試大学の出願資格を満たせば誰でも出願可能不要過去の経験や実績をもとに評価
④総合型選抜(旧AO入試)学力試験だけでは測れない受験生の総合的な資質を審査する推薦入試大学の出願資格を満たせば誰でも出願可能不要志望動機や面接、小論文などをもと、成長のポテンシャルを評価

① 指定校推薦

指定校推薦は、大学が指定した高校の生徒のみが出願できる入試方式です。この方式では、評定平均や高校時代の実績、小論文、面接の印象などをもとに選抜されます。

ポイント
指定校推薦の出願枠は1つの高校で数名に限られています。そのため、希望者が多い場合は、校内での選考に勝ち抜く必要があります。一方で、校内選考を突破しさえすれば、合格率は非常に高くなるのが特徴です。

② 公募推薦

公募推薦は、学校長の推薦を受け、大学ごとの出願資格を満たしていれば誰でも出願できる入試方式です。この推薦でも、評定や高校時代の実績、小論文、口頭試問、面接などをもとに選抜が行われます。特に国公立大学で多く採用されています。

また、公募推薦は「一般推薦」と「特別推薦」に分かれていることが多いです。「一般推薦」は成績基準を満たす者が出願でき、「特別推薦」はスポーツや文化活動での実績基準を満たす者が出願できます。

ポイント
公募推薦で不合格になった場合でも、同じ大学を一般入試で再受験することができます。志望校へのチャンスが増えると言えますが、受験準備は多岐にわたるため、早期からの計画が求められます。

③ 自己推薦

自己推薦は、大学の出願条件を満たした上で自己推薦書を提出すれば、誰でも受験できる方式です。学校からの推薦を必要としないため、より自由な選択が可能です。私立大学で多く採用されています。

ポイント
自己推薦入試では、自分の過去の経験や実績が評価されます。また、他大学との併願が広く認められているため、受験生にとって選択肢も広がります。

④ 総合型選抜(旧AO入試)

総合型選抜は、自己推薦と似た性質を持ち、大学ごとの出願資格を満たしていれば誰でも出願できる方式です。総合型選抜では、志望動機や面接、小論文などを通して、成長のポテンシャルが評価されます。将来の目標や大学での活動計画などを問われることが多いです。

ポイント
総合型選抜は大学によって併願が認められる場合と認められない場合があります。きちんと調べてから出願することが重要です。

●大学受験における推薦入試の魅力は?

推薦入試には、一般入試にはないさまざまな魅力があります。推薦入試を活用することで、志望校合格のチャンスが広がるでしょう。

自身の偏差値以上の大学を目指せる

推薦入試では、テストの点数だけでは測れない志願者の能力が評価されます。学力検査がメインとなる一般選抜に比べ、高校3年間の部活動や課外活動の実績、思考力、生活態度、出席日数などが総合的に評価されるのです。学生自身の魅力にフォーカスを当てる入試制度と言えます。

一般入試より早く合否が決まる

推薦入試は一般入試よりも早く実施されるため、合否が早期に決定します。合格が決まった後は、大学への入学準備をゆっくり進めることができ、残りの高校生活を楽しむ余裕も生まれます。

スケジュールのイメージ
• 出願:6月~9月
• 選抜:9月~11月
• 合格発表:11月~12月

早めに進路が決まることは、推薦入試の大きな魅力と言えるでしょう。

大学受験で推薦を希望する際に注意したいこと

推薦入試にはさまざまな魅力がある一方で、いくつか注意点もあります。推薦入試を希望する場合は、これらの点に気をつけて準備を進めることが大切です。

学校長からの推薦が必要なタイプは原則「専願」

指定校推薦や公募推薦は、「専願」が原則とされています。専願で合格した場合、入学を辞退することは基本的に認められません。

辞退すると出身高校の評価に悪影響を及ぼす可能性があり、翌年から指定校推薦の枠が減らされたり、合否判定が厳しくなったりするおそれがあります。後輩たちへの影響や学校を代表して行くことを忘れずに受験しなければなりません。

推薦入試は「大学の出願条件」が厳しいことも多い

特に国公立大学の特別推薦や自己推薦では、出願条件が厳しい場合があります。具体的には以下のような例です。

▼出願条件の例
・都道府県以上の大会やコンクール等で優秀な成績を収めた者
・国内外の活動で、めざましい活躍をした者(数学オリンピックなど)
・語学検定や会計資格などの資格を有している者

事前に出願条件をしっかり確認し、どの推薦入試に挑むかを慎重に決めることが必要です。

高い評定平均が必要

志望大学の出願条件をクリアするためには、高校1年生からの成績管理が重要です。早い段階から評定平均を意識して定期テストに取り組みましょう。安定した成績を維持すれば選択肢が広がります。少なくとも評定平均4.0以上は維持したいところです。

●大学受験における推薦入試を活用して合格を目指そう

大学受験における推薦入試には、それぞれに特徴や注意点がありますが、自分に合った方式を選ぶことで、志望校合格の可能性を広げることができます。推薦入試を目指す場合、早期からの計画的な準備が不可欠です。志望校の入試制度や募集要項をしっかりと確認し、必要な対策を進めましょう。

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