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予習と復習はどっちが大事?両者のバランス、やり方のポイント
勉強において「予習」と「復習」はどちらも欠かせない要素です。しかし、どちらを重視すべきか、どのようにバランスを取るべきか悩むことも多いでしょう。この記事では、予習と復習の違いや重要性を解説し、学年ごとに適した学習方法のポイントを紹介します。成績アップにつながる具体的なやり方を知り、日々の学習に活かしていきましょう。
◆本記事の目次
●予習と復習はどっちが大事?
年齢に応じて、予習と復習のどちらを重視すべきか変わってきます。小中学生のうちは、まず復習に力を入れて学んだ内容を定着させることが大切です。一方で、高校生になると予習と復習をバランスよく取り入れることがポイントとなります。以下では、小中学生と高校生に分けて、両者のバランスを詳しく解説していきます
小中学生=「復習」が重要
小中学生は復習を重視して勉強しましょう。
小中学生の段階では、学習内容の難易度がそれほど高くありません。そのため、授業をしっかり聞き、復習を重点的に行うのが効率的です。授業で習った内容を確実に定着させることを意識してください。
予習は新しい分野に触れるため、未知の内容を自分で予測しながら進める必要があります。仮説を立てて問題を解くなど、高度な思考が求められるため、小中学生にとっては難易度が高いのです。
こういった理由からも、この時期は復習を優先し、学んだ内容への理解を深めることに重点を置くとよいでしょう
高校生=「予習+復習」が重要
高校生になると、学習内容が一気に難しくなり、授業や部活動で忙しい毎日が続きます。こういった中で効率的に学力を伸ばすには、予習と復習の両方が必要になってきます。
予習を通じて疑問点を明確にし、授業でその疑問を解決しながら学ぶことで、内容を理解しやすくなります。さらに、授業後には復習を取り入れて学んだ内容を確実に定着させることで、知識を効率的に身につけられるでしょう。
時間の限られた高校生には、予習と復習をバランスよく取り入れることが成績アップの鍵になるのです
●【小中学生向け】予習・復習のポイント
先ほど述べた通り、小中学生の学習において予習よりも「復習」が非常に重要です。ここでは、効率的な復習のポイントを解説します。
復習の習慣を作る
まず、復習は習慣化することが大切です。1日30分でも机に向かい、ルーティン化してください。復習を習慣化かできると、学習効率をぐっと上げられます。また、小中学生の頃にできた復習の習慣は高校生になっても活きてきます。継続することが重要なので、カレンダーにシールを貼るなど、ゲーム感覚で取り組む工夫もおすすめです。
アウトプットを重視して復習をする
復習の効果を高めるためには、単に教科書やノートを読み返すだけでなく、「アウトプット」を意識することが大切です。人は、知識を頭に入れるだけでなく、それを思い出して活用することで定着が進みます。
具体的には以下のような流れで、問題を解きながら復習を行うとよいでしょう。
ステップ① 問題を解く
まずは、覚えた知識を使って実際の問題に取り組みましょう。
ステップ② マルつけをする
問題を解いたら、答え合わせをして正誤を確認します。
ステップ③ 間違えた問題を再度解く
間違えた問題は一度、再挑戦してみましょう。この時、いきなり答えを見てしまうのではなく、まずは自分なりに再度解いてみることがポイントです。
ステップ④ わからないときはノートや教科書、解説を活用する
どうしても解けない問題があれば、ノートや教科書、解説を見ながら取り組みましょう。ここで大切なのは、解答をそのまま書き写すのではなく、「なぜその解答になるのか」を自分なりに理解することです。
ステップ⑤ 再度、自力で問題を解けるか挑戦する
最後に、解説を見ずに再度自分の力で解いてみます。きちんと解き方を理解できているかを確認してください。
このステップを繰り返すことで、知識を“アウトプット(活用)”しながら理解できます。
参考コラム:テストは返却後が大切!周りと差をつける勉強の3つのポイント
繰り返し復習する
復習を繰り返すことは、記憶の定着に欠かせません。脳の記憶を司る海馬は、情報を1カ月かけて整理するとされているため、1カ月に何度も復習するのが効果的です。
具体的には、①習った日の翌日、②1週間後、③2週間後、④1カ月後のサイクルで復習するのが理想です。復習では、確認テストなどを取り入れると、理解できていない部分を効率的に把握できるのでおすすめです。
参考コラム:復習に適したタイミングはいつ?復習の重要性や効果的な勉強のコツ
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●【高校生向け】予習・復習のポイント
高校生になると学習内容の難易度が一気に高まります。成績アップのためには、授業の予習・復習を効率的に行うことが重要です。予習で疑問点を明確にし、復習を通じて学んだ内容をしっかりと定着させる…、この両者が欠かせません。ここでは、高校生に向けた効果的な予習・復習のやり方と、学力を伸ばすためのポイントを解説します。
予習のポイント
高校生にとって予習は、授業の理解を深めるために欠かせないステップです。以下では、効率的な予習の方法を紹介します。
・教科書を読む
授業で習う範囲を事前に読んでおくことで、授業内容の理解がスムーズになります。特に、わからない箇所を事前に把握しておくと、授業での質問や確認が効果的に行えます。
・教科書を音読する
教科書の内容を音読するのも予習としておすすめです。視覚と聴覚を使うため、全体を理解しやすくなります。ちなみに、予習に多くの時間をかける必要はありません。短時間でも十分効果があります。
効果的な予習の方法に関して詳しくは以下の関連記事も参考にしてください。
参考コラム:効果的な予習で学習効率を上げる!手順やポイント、教科別の予習方法
復習のポイント
高校生の復習方法は基本的に小中学生と同じですが、ちょっとした工夫を取り入れることで復習の効率を高められます。
復習の3つの基本
・復習の習慣を作る
・アウトプットを重視して復習をする
・繰り返し復習する
高校生に押さえてほしい+αのポイントを解説します。
・暗記はタイミングを工夫する
効果的な暗記には、記憶のゴールデンアワーと呼ばれるタイミングを活用することがおすすめです。特に、就寝の1~2時間前や食事前の空腹時は、記憶が定着しやすい時間帯とされています。このタイミングに合わせて暗記系の復習を行うと、効率的に学習が進められます。
・間違えた原因を分析する
復習時に、問題を解いてみて間違えた部分があれば、その原因を突き詰めることが大切です。例えば、「公式の暗記が不十分だった」「単なる計算ミスだった」「現象の概念を誤解していた」など、ミスの原因はさまざまです。原因を分析し、改善していくことで次の学習に活かせます。
●予習と復習は年齢に合ったバランスで実施しよう
予習と復習は、どちらも学力向上に欠かせない要素です。小中学生の段階では、復習を中心に学んだ内容を確実に定着させることが大切です。一方、高校生になると、予習と復習をバランスよく取り入れ、効率的に学習を進めることが重要になります。自分に合った学習法を見つけ、継続的に取り組むことで、成績アップを目指しましょう。
「京進の中学・高校受験TOPΣ」では、ひとりひとりの学習状況に応じた指導を行い、予習・復習のバランスを考えた学びを提案しています。詳しくは以下の資料請求・お問合せからご相談ください。